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第1708号 【新刊紹介】五十嵐 仁『労働再規制』(ちくま新書)

2008-10-14 17:38:24 | 経済
労働政策は、小泉政権下で大きく転換した。いわゆる「規制緩和」です。
このプロセスを分析したものに、五十嵐 仁『労働政策』がある。

私のブログ、2008年7月3日付けの記事で、『労働政策』を求めたことを書いています。

この本の第6章は必要があって先に読み、ブログで紹介・引用しています。(国際労働基準のこと。2008年7月22日)

その後、この『労働政策』を読み進まないうちに、福田政権となり、また、麻生政権となった。
そうして、労働政策の見直しの動きがあり、私も厚生労働省の会議報告などをブログでアップしたりしましたが、素人にはなかなかわかりにくいです。

今度、ちくま新書から同じ著者による『労働再規制』が発行された。
(写真。発行日は、10月10日)
この新書では、ごく最近の政策動向がまとめられている。
労働政策の変遷を批判的にフォローしてきた著者の解説を読むことで、現在の争点を知ることができます。

五十嵐氏は、法政大学教授。大原社会問題研究所所長。
先生には、ブログがあります。

五十嵐仁の転成仁語
今度の新書の原稿のかなりの部分は、このブログによっているという。

北欧流は可能か?
この新書の終章では、アメリカ型でもなく、日本型でもない「北欧型」の社会経済を国民が望んでいると、結んでいます。

私も、このところ、改めて北欧モデルの意義をこのブログでも紹介しています。
最大の矛盾は、北欧モデルのポイントは、政府(政治+行政)への厚い信頼が基盤にあるということですね。日本の今の現状は、政府への強い不信です。
政府を信頼できない国民が北欧モデルを目指すことはできません。

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2 コメント

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信頼すること (オー)
2008-10-14 18:50:05
「政府を信頼できない国民が
北欧モデルを真似することはできません」
まったくもって、同感です。
大学教育に関しても同じように思います。
私を信用してくれない学生のために
いくら海外のよい教材を取り入れても
意味がありません。

今日は「くじけ」について、
お返事をいただきありがとうございます。
ただ、旅好きな私としては
大学5つ目の先生の生き方は
ステキだと思いますが
そういえば、私も今のところで
3つ目です!
なんとか明日も仕事できそうです!
今日は、お気に入りの
「スメタナ」を聞いて休みます
対等な関係 (岩清水)
2008-10-14 20:57:06
五十嵐仁の転成仁語、面白そうです。
精力的な「ブログ探索」ありがとうございます。
政府と国民の信頼関係が築けない理由の一つに、政治・行政が「お上」であり続けていることが
あると思います。
従属関係の中での信頼は崩れてしまったにも関わらず、
対等関係には至っていない。
もちろん、間違いだらけの「お上」が信用できないのでは、お金を国を預けたくない気持は
私も同じです。

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