【介護の崩壊は社会の崩壊】
このところ、介護保険法2024年改正の厚生労働省における検討のピッチが進んで、審議会において厚生労働省が示している改正の方向が報じられています。
その内容を受けて、介護専門職のサイドや地方自治体などからは改正の方向への反対や疑問が呈されています。
多岐にわたる事項なので、うまく総括はできませんが、専門職によるブログ(以下の3点は、いずれも2010.10.29付け)を拝見する限り、次期改正は利用者にとってかなり厳しい内容になると見込まれています。
岩清水日記
想い・思い・おもいver.2 (第624回)
元介護福祉 専門学校講師 遥香の日記
長く新潟県でホームヘルパー(昔は「家庭奉仕員」といった)を勤め、いまは介護福祉士の養成の場におられる井上千津子先生(京都女子大学)は、10月22日、神戸で行われた笑福会全国大会で「介護の崩壊は社会の崩壊」と警告を発しておられた。
【「踏み絵事件」】
話は変わるのですが、今日の2時間目(10:50~12:20)、学部生の「現代社会学」の講義で、ゲストのお話を聞く機会がありました。(写真)
2003年4月の統一地方選挙での鹿児島県議会選挙で選挙違反があったとして15名の人が起訴され、2007年2月、鹿児島地方裁判所において全員無罪をいいわたされたいわゆる「志布志事件」の弁護を担当された野平康博弁護士がゲストです。
● 日弁連が作成したビデオの短縮版「つくられる悲劇」
● 取調告訴事件録音内容抜粋 (弁護士 秋田真志)
を最初に見てから、事件の概要と、問題の克服方法としての捜査内容の可視化について話を聞きました。
ご関心のあるかたは、
P 7123
をご覧ください。
○ 自白のみを証拠としていた。
○ アリバイがあるのにもかかわらず、買収に関する会合が4回行われたとする調書を裁判所は、当初疑わなかった。
○ 判決確定後、関係者がメディアで証言しており、自白にいたる過程が明らかにされた。
* その一番有名なものがいわゆる「踏み絵」の強制である。
【権威や既得権が幅を利かせる社会】
21世紀に入った現在でも、警察や検察が作成したストーリーを裁判所が認めたために発生した冤罪は、この志布志事件のほか、富山県氷見市での事件、足利事件、そして厚生労働省もと局長の事件と後を絶たない。
刑事訴訟の問題は、一般市民にはふだんは無縁であるが、私は、「老後の介護を社会で支える」という目標を現実のものとするためには、権威や既得権が主張するままの社会では難しいのでは?と、このところ痛感していたので、飛躍があるようですが、「福祉と人権」というテーマをとりあげてみました。
このブログでは、冒頭のカテゴリを「福祉と人権」として、16の記事を書いています。
資料ブログである“Social Care Worker”には、人権に関する資料を 「023 right」というカテゴリのもとで集めています。(現在45件を掲載しています)
P 7136
このところ、介護保険法2024年改正の厚生労働省における検討のピッチが進んで、審議会において厚生労働省が示している改正の方向が報じられています。
その内容を受けて、介護専門職のサイドや地方自治体などからは改正の方向への反対や疑問が呈されています。
多岐にわたる事項なので、うまく総括はできませんが、専門職によるブログ(以下の3点は、いずれも2010.10.29付け)を拝見する限り、次期改正は利用者にとってかなり厳しい内容になると見込まれています。
岩清水日記
想い・思い・おもいver.2 (第624回)
元介護福祉 専門学校講師 遥香の日記
長く新潟県でホームヘルパー(昔は「家庭奉仕員」といった)を勤め、いまは介護福祉士の養成の場におられる井上千津子先生(京都女子大学)は、10月22日、神戸で行われた笑福会全国大会で「介護の崩壊は社会の崩壊」と警告を発しておられた。
【「踏み絵事件」】
話は変わるのですが、今日の2時間目(10:50~12:20)、学部生の「現代社会学」の講義で、ゲストのお話を聞く機会がありました。(写真)
2003年4月の統一地方選挙での鹿児島県議会選挙で選挙違反があったとして15名の人が起訴され、2007年2月、鹿児島地方裁判所において全員無罪をいいわたされたいわゆる「志布志事件」の弁護を担当された野平康博弁護士がゲストです。
● 日弁連が作成したビデオの短縮版「つくられる悲劇」
● 取調告訴事件録音内容抜粋 (弁護士 秋田真志)
を最初に見てから、事件の概要と、問題の克服方法としての捜査内容の可視化について話を聞きました。
ご関心のあるかたは、
P 7123
をご覧ください。
○ 自白のみを証拠としていた。
○ アリバイがあるのにもかかわらず、買収に関する会合が4回行われたとする調書を裁判所は、当初疑わなかった。
○ 判決確定後、関係者がメディアで証言しており、自白にいたる過程が明らかにされた。
* その一番有名なものがいわゆる「踏み絵」の強制である。
【権威や既得権が幅を利かせる社会】
21世紀に入った現在でも、警察や検察が作成したストーリーを裁判所が認めたために発生した冤罪は、この志布志事件のほか、富山県氷見市での事件、足利事件、そして厚生労働省もと局長の事件と後を絶たない。
刑事訴訟の問題は、一般市民にはふだんは無縁であるが、私は、「老後の介護を社会で支える」という目標を現実のものとするためには、権威や既得権が主張するままの社会では難しいのでは?と、このところ痛感していたので、飛躍があるようですが、「福祉と人権」というテーマをとりあげてみました。
このブログでは、冒頭のカテゴリを「福祉と人権」として、16の記事を書いています。
資料ブログである“Social Care Worker”には、人権に関する資料を 「023 right」というカテゴリのもとで集めています。(現在45件を掲載しています)
P 7136
介護が身体介護にシフトされようとしていることを
どう、考えるかと
院生に問うていらっしゃいました。
在宅でサービスを調整していて、
実は、身体介護以上に、気をつかうのが、
調理と掃除を依頼されたときです
実は、ヘルパーさんのなかでも、
全員が調理ができるかというと、そうではありません。
どうかすると、利用者さんがヘルパーに
包丁の使い方や、野菜等の切り方を指導する、
ということもあります。
掃除程度も、利用者さんそれぞれで、
「えっ、そんなことに苦情が?」
ということが多いのが、掃除の依頼です。
介護福祉士法に記載された「日常生活」とは、
いったい何をさすのだろう?と
思います。
コメント有難うございました。
調理や掃除といった
生活の基礎的な面で
大きな変化が起きていますね。
電気製品の普及
スーパーでのお惣菜
それが世代間の差となって
ギャップが生ずるのですね。
京都女子大学では
伝統的な家政学を基礎とした学部に
介護福祉の学科
たしか「生活支援」学科といった名称でしたが
をおいていて
地道な発想だと思いました。
そのために
ホームヘルパーであった
井上千津子さんを招聘したわけです。
コメントありがとうございました。
実は
ゲストの
お話の後に
質問が参加していた職員からあったのです。
「どうしてこのようなことが起きたのでしょう?」
弁護士さんは
まず、「わかりません」と。
そのあとで
お答えいただいた「推測」は
怖くてブログではかけません。
今度お店へお邪魔したときに話します。
というわけで
このブログ記事の
話の「飛躍」が生じました。
この部分を
本当は書かないと
刑事事件→介護問題
という
2つの問題の内的な関連というべき
テーマを書きにくいのでした。
社会の崩壊は
トップから起きるということは
昨今の事例からいえそうですね。
私なども
ある程度の責任を感ずべきですが
まもなく舞台から消えるので
このブログ程度の発信で
許してもらっている
といった感じです。
twitterの世界では
既得権のある階層への反発は大きいです。