介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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京極『社会保障と日本経済』を読む・その3

2007-09-20 13:43:26 | 社会福祉
その1  9/14
その2  9/16
その3  9/20 (今日)

難しい本ですので、先を急がずに行きます。

今日は、「序章」p1~p16です。

このブログでは
京極先生の本が手元にない人でも
その考え方がわかるように
他方で、「それでは、(評者である)君の考えはどうなの?」
といわれたとして私自身どう答えるか、も考えつつ、
時として、自分の話の方に脱線するかもしれません・・

この本は、凝縮した内容である上、
著者本人も、更なる検討の必要性を感じておられるようです。
私は、できれば、このブログで私の「解説」を読み
「それはおかしい」「それはわからん」
というコメントがあれば
それを重く受けとめて
自分なりにその問題提起・疑問が理解できれば
京極先生本人ににぶつけてみたいと思います。
(先生は。原稿も手書きの人で、ブログを書いたり
読んだりはされません。きっと、今後とも。
携帯電話はいつも話されませんが・・)

すでに
「研究のための覚書」の
はるむん。さんのブログで
掘り下げた疑問が提示されています。
こちらの方は、私のレベルを超えそうですが
順次そちらのブログでコメントをしていくことにします。
(私のブログのBOOKMARKの最初の項をクリック下さい。)

序章 社会保障の国民経済的分析の視点と枠組み
第1節 社会保障への厳しい風当たり
第2節 審議会レベルの議論
第3節 社会保障と日本経済の相関図
第4章 戦後日本経済と社会保障との関係:時代区分

このうち、
第4章について
この本は、2007年の現在から
「団塊の世代」が75歳以上になる2025年を
その先に見据え
(2005年までの入手しできる)統計で現状分析をする
という基本スタンスになっている。
著者の勤務する研究所は、人口問題の権威ある研究所で
2025年は人口学的にはすぐ近くに来る社会変動の節目です。

1945年の敗戦からの2004年までの60年間を
日本経済の発展段階におうじ、次の3つの時代区分で分けている。
第Ⅰ期 1945~1964 戦後の復興から高度経済成長へ
第Ⅱ期 1965~1984 2度の石油危機
第Ⅲ期 1985~2004 バブルの崩壊後の景気低迷

著者としては、便宜的に20年刻みにしたのだが
1985年のプラザ危機(国際金融の面のエポック)は確かに分岐点だ。

この区分を見て
驚いたのが私です!
というのは、私は1965年に厚生省(当時)に就職し、
        1984年に当時の「社会局老人福祉課長」を
最後に公務員を辞めたのです。
だから、自分史とも重なるのですが、
第Ⅱ期については、政策形成の末端をのぞき
第Ⅲ期については、外部から眺めていたことになる。
そして、第Ⅳ期の只中に入ったが、父がなくなった年齢(80歳)
を考えると、2025年の世相を眺めることには無理がありそう。

本論に入る前に1312字になってしまった。
暑いのにごめんなさい。

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