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『日本沈没・第二部』

2007-08-17 10:42:53 | 地球→ドイツブログ
テレビが中越沖地震から1ヶ月の特集をしていた。
仮設住宅へ入れることができた人、まだ避難所生活が続く人。
今朝は遠くペルーの地震による津波の注意報。

ユーラシア、フィリピン海、太平洋、北米
という4つのプレートが重なる地域に日本列島があり
日本にとって地震は宿命的なものだ。

本屋で
『日本沈没・第二部』を見つけた。
2006年刊行。知らなかった。
(写真左。小松左京+谷甲州。
小学館、474ページ。1800円+税)
お盆休みに読む。

『日本沈没』は、昭和48年(1973年)に刊行され
大ベストセラーになった。
映画にもなり、リメイクされた映画が2006年上映された。

『日本沈没』は、著者小松左京によれば
1964年(昭和39年)から書き始めたという。
最初は『日本漂流』というタイトルで
日本人が国際社会で生きる困難さをテーマにしていたという。
なかなか本論へ書き進めなかったことと
プレートが動くという学説がはっきりしてきて一般にも
話題になってきたこととが重なり、『日本沈没』となったという。

高度成長のさなかに構想され、刊行されたときはオイルショックで
前途に暗雲が見え始めた頃でもあり、大きな関心を生んだ。
その後、1995年阪神大震災が起き、英語版(要約版)が再度刊行され
海外でも改めて話題となった。(写真、右)

そして33年たって、本書『第二部』が2006年に刊行される。
海外援助の経験もあるという谷甲州が小松とのチーム作業の検討を
踏まえて書いたという。
確かに、第一部の末尾は「第一部 完」だった。

第二部では、後半、世界にばらばらになった日本人が
これから国際社会でどのように生きていくのか
(イスラエル建国前のユダヤ人のような立場で?)
政策の論争が紹介される。

第二部の終わり方が「第二部 完」となっている。
ウイキペデイで調べたら
第三部の構想があり、日本人が宇宙へ出て行くという
筋書きになるという。

「沈没」そのものは100万年単位の事象で
そもそも現在は日本列島は隆起の過程にあるという。
だから、メッセージのポイントは、日本という国の統治の溶解
といった最近多くの人が感じ始めたことにこそある。
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