介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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外来医療費の36.6%は、薬関係です。【6月20日:厚生労働省】

2008-06-21 09:01:39 | 医療
【医療費の中味】
昨日、6月20日、
厚生労働省 統計調査部から

平成19年 社会医療診療行為別調査結果の概況

が発表された。

この調査は、
医療機関が医療費の請求に使う請求書(レセプト)から医療行為の内容を調べるもので専門家にとっては貴重なデーターです。

【薬漬けの医療】
公表資料はグラフがついていてわかりやすいです。
関心のある方は、直接みていただくとして、忙しい方のために・・私が読んで
考えさせられた幾つかの特色をあげておきます。

○ 外来の医療費の36.6%は、薬剤費である。
 具体的には、「投薬料」と「注射料」の合計です。
 2003年以降、この水準は横ばいです。

○ 診療行為別の医療費が年齢階級ごとに出ています。
 *仮に、15歳から39歳までと 75歳以上を比べてみます。
 *投薬料、注射料のほかに検査料をくわえてみました。
  (診療行為そのものというよりは、検査試薬や医薬品を使用するという意味で・・これは私だけの試算) 

 外来診療の場合(1件あたり)
               医療費   検査+投薬+注射  比率
  
   15歳から39歳では    8715円     3702円     42.5%

   75歳以上        14937円     6840円     45.8%

○ (院外処方により)薬局で調剤される薬の種類

  7種類以上の薬を処方された人の割合

     15歳から39歳まで   9.0%

     75歳以上       25.6%   

【医療問題の論議に・・】  
医療費は、年間30兆円。

医療従事者の経済的待遇は厳しいという。

保険料負担は限界だという。

でも、薬漬けの医療の現状を冷静に分析する努力がモットいるのでは?
厚生労働省の発表データーだけでも多くのことがわかります。  
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6 コメント

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Unknown (チン)
2008-06-21 16:32:26
 念のために、確認したい事がありますが、英語で書いた医療問題の本は机に2冊置いてありますよね。
英書2冊です (bonn1979)
2008-06-21 20:54:38
共にチンさんの
リストにあったものです。

・中国の農村医療を世界経済の視野から考察したもの
・OECDの統計集・・一番最後の章が保健関係のデーターですね。
Unknown (チン)
2008-06-22 19:47:02
今日から翻訳しますから、これからよろしくお願いします。
第1章 (bonn1979)
2008-06-22 22:57:59
Chapter1
は、書物の全体を紹介していますから
まずこれを読むことですね。

池田信夫先生の読書法を紹介しましたが
ともかく先へ先へと読むことが大事です。

うまくチンさんの時間が取れれば
一緒に音読するのも楽しいですね。
Unknown (チン)
2008-06-23 19:32:25
昨日、目次もう翻訳しました。
今日は第二章に入りたいと思います。
Unknown (チン)
2008-06-24 19:20:24
翻訳の作業はたんたん難しくなってきました。
とりあえず、一応簡単に翻訳してみて、後は金曜日の午後、古瀬先生の時間がちょっといただいて、一緒に検討していくと思っておりますが。

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