介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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ドイツ介護保険の体系的理解

2007-12-21 10:06:55 | 地球→ドイツブログ
ドイツにおいては
1995年に介護保険制度が創設され、わが国の介護保険制度のヒントとなった
とされている。

ドイツ介護保険については、
これまでも、
土田武史(早稲田大学)
本沢巳代子(大阪府立大学)などの紹介がある。

今回紹介する
松本勝明(一ツ橋大学研究所教授)
『ドイツ社会保障論Ⅲ-介護保険-』
(信山社、2007-11。215ページ、8000円)
は、法令・政府文書・研究書などを踏まえ、ドイツ本国での研究を経て
まとめられたもので、本格的にドイツ介護保険制度を研究するものにとっては
その基本図書としての役割を果たすものになった。

本書は、
同じ著者の
『ドイツ社会保障論Ⅰ-医療保険-』(信山社、2003)
『ドイツ社会保障論Ⅱ-年金保険-』(信山社、2004)
と連続して執筆された。

このブログでは、
本書の各章ごとに、要点を紹介していきたい。
今日は、最初なので、全体の構成をあげておく。

1 制度の概要
2 介護保険の導入経過
3 実施状況
4 財政問題
5 要介護認定
6 医療保険による給付との関係
7 社会扶助などによる給付との関係
8 介護サービス供給体制
9 質の確保
10 介護従事者の養成・確保
11 改革の方向

制度の基本法式を「社会保険」によっている他
日本とドイツの介護保険制度は類似する点もあるが
相違する点も多い。p21

また、日本では、2005年に介護保険法の改正が行われたが、
ドイツにおいても介護保険制度の改革論議が進められている。(第11章)

日本からのドイツ介護保険の現場への調査団による報告など
ドイツ介護保険制度に関する情報は多いが、一度は、本書によって
全体像を把握しておきたい。



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