第2390号 Taking on health care アメリカの医療保険改革

【2010年予算案の提示】
アメリカの有力オンライン新聞は、2月26日付で
Unprecedented size, scope in president's proposalとして、オバマ大統領の予算提案を報じています。

Richard Wolf, David Jackson and Mimi Hall がワシントンから報じています。

○　予算案の規模と財政赤字→図は、今後数年の赤字幅を示す。

○　税制

○　医療保険改革　Taking on health care 　プリント版でp.3

○　エネルギー政策

○　教育

○　国防費の節約

の順に概況と関係者の受けとめ方を報じています。

【医療保険改革】
予算案の中でも最も見どころは医療保険改革だ。overhauling 全面的な見直し　という表現で報じています。

1994年のクリントン政権の際の提案は、民間保険会社やその他の圧力団体によって潰された。

慎重論が多いかで、オバマ大統領はそれらの慎重論をうまくやりすごして、無保険者4600万人を減らそうとしている。
医療保険改革は、家族、企業、勤労者を救うものだ。
これからどうするかは、議会次第だ。

【日本の専門家のウオッチ】
以上は、アメリカの記事の要約。
日本の医療政策の専門家達も、かねてアメリカの医療保険改革の動向を注目している。日本の医療費政策の今後の方向にも影響を与えるからだ。
＊専門的になるので紹介はしませんが、日本福祉大学ニ木立教授のニュースレター（第55号、3月1日付。先ほど入信）には、先生の考察が掲載されています。
→いのちとくらし非営利・協同研究所