東畠弘子『福祉用具の危機』(ワールドプランニング、2010-12) を恵贈されました。(写真は表紙)
著者の東畠さんとは、日本社会事業大学がまだ原宿にあったころ、私がその付属機関である「日本社会事業学校」で社会福祉士の養成施設の教員として勤務していたころ初めてお会いした記憶があります。専門雑誌と新聞の記者をされていて、社会福祉士の将来に関して取材を受けた。その後、北海道に転勤になった折にも、何回かの連載コラムの執筆依頼を受けたりした。
私のこのブログは、毎日のアクセスは450から500の間ですが、PVつまり検索などで見られているページは毎日1500から2000ページはあります。
その中で、常連というか、しばしば検索されるものに、この東畠さんの著書があります。
活かそう、福祉用具の「ひやりはっと」2007.10.09
福祉用具についての調査報告書 2008.07.03
の2つの記事です。
この間、東畠さんは、日本社会事業大学で修士号を、国際医療大学で医療福祉経営学博士号を取得されている。
本書の目次を、出版社のサイトからコピーしましたが、
・「認知症のことをもっと、みんなで考えよう」
・家族による福祉用具による拘束
・チームケアの中には、福祉用具も入る
といった箇所に特色があります。
末尾に中村秀一氏による「わが国における認知症対策について」119-129
が掲載されています。
*中村氏は、現在内閣官房社会保障改革担当室長ですが、かって、厚生労働省で老健局長を務めている。
☆ ☆ ☆
第一章 福祉用具の事故ってなに
1 ベッド柵の事故が起きている
2 重大事故に多いベッド柵と電動車いす
3 車いすや移動時の転倒
4 電動車いすは交通事故が多い
5 事故で多いのは自室での転倒
6 要因は、うっかりミスなどのヒューマンエラー
7 福祉用具によって利用者像は異なる
8 介護保険制度での利用の仕組み
第二章 認知症の人の事故ということ
1 認知症にこだわる理由
2 認知症の福祉用具事故に多いベッド・付属品
3 ベッド柵を乗り越えて転落
4 異なる対応
5 福祉用具利用での問題
第三章 危うい介護現場
1 困惑する介護現場
2 家族の介護負担と身体拘束の依頼
3 福祉用具による拘束依頼に
4 介護の負担
5 まとめ
第四章 事故を起こす構造
1 福祉用具事業者内の取り組みの遅れ
2 操作に不慣れな利用者の問題
3 利用者情報(アセスメント)不足のままの選定
4 介助、介護するスタッフが福祉用具の取り扱いを知らない
5 製品開発側の問題
6 PDCAサイクルが回りにくい制度の問題
7 事故情報が一元管理できない国の問題
8 認知症高齢者の利用に対して
第五章 事故防止に向けて
1 アセスメント
2 福祉用具個別援助計画書の作成
3 モニタリングとメンテナンス
4 製品開発の役割
5 安全確認トレーニング
6 事故情報の収集と公表の一元化
7 利用者・家族を孤立させない
8 もっと福祉用具に目を向けて
わが国の認知症対策について――『福祉用具の危機』の刊行に寄せて
著者の東畠さんとは、日本社会事業大学がまだ原宿にあったころ、私がその付属機関である「日本社会事業学校」で社会福祉士の養成施設の教員として勤務していたころ初めてお会いした記憶があります。専門雑誌と新聞の記者をされていて、社会福祉士の将来に関して取材を受けた。その後、北海道に転勤になった折にも、何回かの連載コラムの執筆依頼を受けたりした。
私のこのブログは、毎日のアクセスは450から500の間ですが、PVつまり検索などで見られているページは毎日1500から2000ページはあります。
その中で、常連というか、しばしば検索されるものに、この東畠さんの著書があります。
活かそう、福祉用具の「ひやりはっと」2007.10.09
福祉用具についての調査報告書 2008.07.03
の2つの記事です。
この間、東畠さんは、日本社会事業大学で修士号を、国際医療大学で医療福祉経営学博士号を取得されている。
本書の目次を、出版社のサイトからコピーしましたが、
・「認知症のことをもっと、みんなで考えよう」
・家族による福祉用具による拘束
・チームケアの中には、福祉用具も入る
といった箇所に特色があります。
末尾に中村秀一氏による「わが国における認知症対策について」119-129
が掲載されています。
*中村氏は、現在内閣官房社会保障改革担当室長ですが、かって、厚生労働省で老健局長を務めている。
☆ ☆ ☆
第一章 福祉用具の事故ってなに
1 ベッド柵の事故が起きている
2 重大事故に多いベッド柵と電動車いす
3 車いすや移動時の転倒
4 電動車いすは交通事故が多い
5 事故で多いのは自室での転倒
6 要因は、うっかりミスなどのヒューマンエラー
7 福祉用具によって利用者像は異なる
8 介護保険制度での利用の仕組み
第二章 認知症の人の事故ということ
1 認知症にこだわる理由
2 認知症の福祉用具事故に多いベッド・付属品
3 ベッド柵を乗り越えて転落
4 異なる対応
5 福祉用具利用での問題
第三章 危うい介護現場
1 困惑する介護現場
2 家族の介護負担と身体拘束の依頼
3 福祉用具による拘束依頼に
4 介護の負担
5 まとめ
第四章 事故を起こす構造
1 福祉用具事業者内の取り組みの遅れ
2 操作に不慣れな利用者の問題
3 利用者情報(アセスメント)不足のままの選定
4 介助、介護するスタッフが福祉用具の取り扱いを知らない
5 製品開発側の問題
6 PDCAサイクルが回りにくい制度の問題
7 事故情報が一元管理できない国の問題
8 認知症高齢者の利用に対して
第五章 事故防止に向けて
1 アセスメント
2 福祉用具個別援助計画書の作成
3 モニタリングとメンテナンス
4 製品開発の役割
5 安全確認トレーニング
6 事故情報の収集と公表の一元化
7 利用者・家族を孤立させない
8 もっと福祉用具に目を向けて
わが国の認知症対策について――『福祉用具の危機』の刊行に寄せて
ご無沙汰しております。本の紹介をしていただき、ありがとうございました。自分の願いを込めました。論文を書いているときは、怒っていました。福祉用具だけエアポケットのように認知症ケアが薄くなっていました。そのことに対する思いです。相変わらず教員の職はないですが、なんとか生活しています。感謝です。
いただいてから
せめてはがきでお礼をと
思っているうちに
コメントいただきました。
重要だが日の当っていないテーマへの
ヒロさんの視点は
あいかわらず光っていると思います。
中村さんの原稿は
短いながらよく整理されていましたね。