介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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第3996号 日常の音楽を踏まえた音楽療法

2010-10-13 04:30:57 | 音楽ケア→別ブログ
写真は、徒然なる奄美 2010.10.11付けからお借りしました。

y_burn さんのtwitterから。

y_burn氏がtwitterで、10月11日夜から12日深夜にかけてつぶやいたことを時系列でコピーしました。

*この前には、氏の実際に使う日本の歌が20曲アップされています。


昭和の映画音楽にしろ歌謡曲にしろ歌詞を読んでいただければ分かるんだけど、起承転結がしっかりしているものが多い、と思いませんか?


日本人の音楽鑑賞の特徴として歌詞で曲を覚える、と言う傾向があります。よく知っている曲をインストで流しても反応しない、と言う状況は結構音楽療法中でも、それ以外でも見ますからね。


それに対して、クラシック畑の人間はしっかり曲で覚えている、と言うね。うちの嫁さんとかはそう。あと、おいらみたいに洋楽やインストものを好んで聴いている人間もその傾向は強いみたい。


要は、現状の高齢者施設で歌詞なしの曲を流して「はい、音楽療法です」と言いきるのは、日本の音楽史を無視して行っている結構野蛮な行動である、と言えます。


それに、入所者に楽器を持たせて演奏させる行為も、実は利用者に「音楽」ではなくて「音が苦」を強要する可能性も否定できない、と言うことも。


「クラシックを流すと認知症が改善」する、とか言っているのはどこのどいつだろうね、と言う。多分西欧のデータをそのまま持ってきているんだろうが、大衆音楽の歴史が浅く、なおかつ音楽を記憶する特徴が違う日本でそれが通用するとは思えない。


音楽療法に限らず、レクリエーションも「楽しむ」じゃなくて「職員からの強要」になっていないだろうか、と言うのは常に考えて、出来るだけやらないようにはしていますけどね。でもそのあたりが経営陣や上層部が分かっていないこともあるわけで。


自分たちが幼稚園や小中学校で嫌な目にあった器楽演奏が、高齢者が喜ぶから・・・と言うことはないと思います。実際、うちの音楽療法では楽器持たせません。マイクで歌うことはあっても。
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8 コメント

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楽器 (院生Bです)
2010-10-13 10:57:24
私の意見は、彼と違います。
高齢者の方々は、教育を受けた音楽というより、生活と共にあったもの(鹿児島では、音楽は女・子供のするものと男子が音楽に触れない時代がありました)が強いと思います。でも、成年になれば、男性もお祭りや飲み会で歌ったり踊ったりということは経験しています。
楽器を使えば、言葉を使わないコミュニケーション、つまり、音楽=非言語コミュニケーション、言葉を出すことに何らかの身体的、心理的に問題を抱えている方には重要であり、高齢者だから出来ない、嫌いということでもないと思います。
マイクを向けて嫌がる方もいらっしゃいます。クラシック音楽の好きな方もいらっしゃいます。
対象者それぞれが抱えている問題に、一番適したものをこちらがどれだけアプローチ出来るのかが問われると思います。
返信する
地域と世代と (bonn1979)
2010-10-13 12:20:19
院生Bさん

コメントありがとうございました。

住んでいる地域や
年代で
大きき違うと思います。

詳しくは
今日の
演習というか研究会で。
返信する
音楽療法で思い出しました (ガヤマス)
2010-10-13 22:28:24
音楽療法のタイトルで思い出しました。うちの店で以前、ディドゥリドゥー(だったかな?)を演奏してくださったTさんが確か、現場で音楽療法をやっておられたと聞いたことがあります。
返信する
Unknown (gitanist)
2010-10-13 22:45:15
ちょっと偏ったお考えかとも思います。

自分はとても可能性を秘めているものだと認識しています。

http://blogs.yahoo.co.jp/gitanist1973/16536207.html
http://blogs.yahoo.co.jp/gitanist1973/17000614.html
返信する
思い出しましたよ (bonn1979)
2010-10-13 23:02:57
ガヤマスさん

しばらくです。

あの
長いラッパのようなのですね。

また
お会いしたいですね。

話は変わるのですが
11月30日に坂之上にみえるお客さんが
貴ブログを読まれてか
「ガヤコーヒーにいくんだ」といっておられます。

近づきましたら
ご相談します・・
というのは火曜の午後で書道の日では
と気がついたものですから。
返信する
いろんな側面が (bonn1979)
2010-10-13 23:05:12
gitanistさん

良い事例をご紹介いただきました。

院生のBさんも貴コメントを読むと思います。

ただ、y_burnさんは、一度キャンパスにお招きしたのですが、介護の世界への洞察は深い方です。

地域性もありそうです。
返信する
言葉足らずの所もあったかなぁ・・・ (y-burn)
2010-11-03 08:57:42
 今回の件ですが、演奏者である財津幹三郎先生が音楽療法についての論文を公開しても良いので、次回の音楽療法のときに持ってくる、と言うことでした。

 先生も自分が行っている音楽療法を広めたい、と言う気持ちを持っていらっしゃるので、近日中に自分のブログで公開することになると思います。

返信する
ありがとうございます (bonn1979)
2010-11-03 10:42:36
y_burn さん

では
楽しみにしています。

公開されれば
話は一歩前に進むと思います。
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