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混沌の時期と官僚制

2008-01-29 11:58:14 | 経済
2008年
この時期は
どんな時期だろうか。
「岩清水日記」を読んで政治の季節が到来していることを知ります。

「鹿児島散歩」(「薩摩紀行」がオリジナルのアイデアとのこと)を
拝見して、たまたま「篤姫」放映の年ではあるが、時代の変わり目を人々は感じているのでは、と思います。

『海舟語録』(江藤淳・松浦 玲編。講談社学術文庫2004年版)
を読む。
・・時勢というものがある。7年とか10年とかで変わると
 江戸末期から明治の半ばまでを振り返っている。 (p117)

*『海舟語録』は、有名な『海舟座談』とほぼ同じ内容ですが、後者は、
太平洋戦争中に、聞き手の巌本善治が(天皇に関する箇所など)意図的に
削除・編集しているというので、私は、『語録』のほうを読むことに。

ならば、私が生まれて67年間は、どういう時代であって、これからはどうなるのだろうか。

本屋にいくと、
「もう日本は駄目だ」というのと「これから日本だ」という本が
沢山並んでいます。

野口悠紀雄の新著『戦後日本経済史』(新潮選書)には、
先生の持論である「1940年体制」・・・戦後日本は、戦前の官僚制をそのまま残している。・・・をさらに今日の状況に当てはめて、何故日本は革新できないかを書いています。
*鹿児島の本屋では、まだ入荷していないようで、『週刊新潮』2008.1.31号の野口先生の論評(p46-p49)から孫引きしています。新しい本の内容は、もともと、週刊新潮に連載されてきたもの。先生は、大蔵省(当時)に若い頃おられただけに、官僚制の批判には実感がこもっています。

話は、飛躍するのですが、
私の仮説:
1 日本は、これからも政治の世界の大変動が予見されますが、官僚機構はしぶとく残る。
2 というのは、あの明治維新ですが、世界史的な無血革命というわけですが、徳川幕府と明治政府とは、官僚制という意味で連続していた。
*2 の点は、最近、明治4年のいわゆる岩倉使節団のメンバー表をみて思いついた素人意見です。
田中 彰『明治維新と西洋文明』(岩波新書、2003)
によると、薩摩から、大久保利通、村田新八の2名
     長州から、木戸孝いん、伊藤博文など4名
     公家から、団長の岩倉具視など3名・・
     といった陣容ですが、「幕臣」が13名もいるのです。
  (p210-p213)
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