介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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社会福祉の歴史【吉田久一 その3】

2008-08-14 05:06:17 | 社会福祉
第3章 古代社会と救済制度・慈善
日本は、(アメリカと違い)古い国です。
古代からの社会システムが連綿として続いています。
吉田先生の御本には、「古代をもって今を論ず」精神が潜んでいてドキッとします。
私は、先生の講義を聞く機会はなかったのですが、聞いた方の話では、沖縄戦の御経験などは熱のこもったものだったようですね。

第3章は、長いのですが(pp.49-74)、現代からみた視点でキーワード風にメモします。

○ 共同体から排除された悪疾者など他郷のものに対する冷酷ぶりが『風土記』に。

○ 山上憶良の「貧窮問答歌」は、班田貧困農民の日常生活を描く。

○ 古代律令制度は、公家法、武家法、明治までに影響が及んでいる。

○ 古代日本では、自然的神秘的未開性から脱却せず、血統と世襲の原理が中心。

○ 723年(養老7)興福寺に悲田院 寄る辺のない窮民を寄住させた。

○ 730年(天平2)光明皇后の施薬院

○ 聖徳太子『三経義疎』 福祉と関係の深い菩薩思想が提示されている。

○ 行基(668~749)日本社会事業史上最も著名な人物
   ①民間福祉に挺身 ②地域のニーズに対応 ③農業土木の知識・技術

○ 国政の私権化は、10世紀末からとくに進んだ。

○ 鴨長明『方丈記』平安京の困窮状況を描写  993年(正暦4)疱瘡の流行

○ 空海(774~837) 庶民教育の始め

○ 空也 福祉と関係の深い浄土教徒 土木工事、囚人教誨、動物愛護


*写真は、長野県安曇野の田んぼ。

安曇野カンポンLIFE

の8月14日付記事からお借りしました。
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