介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

第2884号 介護福祉士養成高度化に関する研究【石川彪】

2009-05-19 07:37:37 | 介護福祉
【ドイツとデンマークの現地報告】
この研究は、石川氏が研究幹事となって、
2007年4月と2008年12月に、ドイツとデンマークを訪問して、
介護専門職の養成に関する最新事情を聴取してきた記録が基本になっています。
*社団法人社会福祉振興・試験センターの平成20年度助成研究
*報告書の価格も、発行先のアドレスも記載されてないので、一般には入手が困難ですが、優れた報告が多数含まれています。

【石川彪氏の研究活動】
石川氏は、現在、八戸大学教授。
私がかって勤務した日本社会事業大学の大学院で、社会人学生として京極高宣先生の下で介護福祉専門職の高度化を研究されていました。
*このブログでも、その雄大で洞察に満ちた研究構想について触れたことがあります。(2007.11.16)

【実験クラウゼル】
この報告書にしばしばでてくるドイツの「実験クラウゼル」と、この研究会の名称「介護福祉士養成高度化研究会」は、検索エンジンではヒットしません。

「実験クラウゼル」とは、ドイツの介護専門職の教育に関して、2004年から8つの州で行われた実験モデルで、2008年12月にベルリンで報告会が開催された。
*報告書 p.97以下

ドイツ語のサイトからは詳細の情報が入手できます。
dip:Deutsches Institut foer angewandte Pflegeforschung e.V.(ドイツ応用ケア研究所)

dip

【新しい計画】
この研究報告書では、「実験クラウゼル」について詳しく、翻訳・解説がされています。
*ドイツの報告書(2008)のタイトルは、転換期にあるケア職業教育Pflegeausbildung in Bewegung です。

ところで、dipの最新記事(2009年5月15日付)では、
Pflegeausbildung in Bewegung plus(転換期にあるケア職業教育続編)
という新しいプロジェクトがBMFSFJ連邦家庭省の要請でスタートしたことがアップされています。

【4年生の介護福祉士教育】
○ 石川氏「3年生の介護福祉士の養成に関する提案/上級介護福祉士を4年制大学で要請するシステムの提案」本報告書第5章 pp.47-50が注目されます。

○ 日本では、介護福祉士の養成教育は2年制である。

○ ドイツでは、(それまで州によって、2年と3年でばらばらだったが)3年に統一された。(2003年)

○ 日本では、すでに社会福祉士の受験資格をも得ることができる4年制の介護福祉士養成コースがある。
→私がいま講義している「介護福祉コース」1年生23人はこのコースです。
*白澤政和先生のブログ「四年制介護福祉士養成に期待する」(2008.10.28)


⇒本項続きます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第2883号 日本と中国を比較... | トップ | 第2885号 地域包括支援セン... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

介護福祉」カテゴリの最新記事