介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

年金と医療の関連(アメリカの場合)【LABOR LAW JOURNAL】

2008-05-21 11:27:51 | 地球→ドイツブログ
【洋雑誌シリーズ】
LABOR LAW JOURNAL
直訳すると、「季刊労働法」(昔、日本にも同名の学術誌があったが・・)

アメリカの労働法関係の論文が掲載されています。
勤務する図書館で初めて手にしました。(写真は表紙)
SPRING 2008、出版社は ACCH Publication となっています。

7つの論文のタイトルは私には縁がないかな・・と思っていたら
「アメリカの年金改革:イタリアの経験に学ぶ」pp26-39
原題:PENSION REFORM IN THE UNITED STATES:
 LESSONS FROM THE ITALLIAN EXPERIENCE
というのに目がとまりました。
著者は、RAYMOND L. HOGLER コロラド州立大学教授(経営学)
   HERBERT HUNT Ⅲ カリフォルニア州立大学教授(会計学)

【あのイタリアが参考になるとは?】
というのが最初の疑問でした。
イタリアの年金はうまくいっていない・・とどこかで読んだ記憶がありましたから。

この「洋雑誌シリーズ」は、「どういう雑誌があるのか。自分には意味があるのか」
といった観点で順番に(手当たり次第にというべきか)読んでいるので、
これまでこのブログに紹介しないものもあります。

以下、時節柄、面白いあるいは意外だ、そして日本の事情とも重ね合わせて考えさせられた、
という点を簡単に書きます。

【年金と医療】
○ イタリアの1992年の年金改正を評価している。それは、給付削減を求めたが、各党の意見が一致するまで時間をかけた。実施するのもずいぶんと時間をかけた。

○ アメリカでは、レーガンの時代の年金改正(1983年。支給開始年齢の67歳への引き上げ)は、理念が明確で国民によく説明し、若い世代の支持も得て行われた。
 *そのときのレーガンのスピーチがサイトで紹介されている。

○ 年金問題を考える場合、特にアメリカでは、医療保険の問題を抜きにしては語れない。
  ・・・pension reform has obvious linkages to the health care agenda. p33

 *現在の大統領選挙の重要な争点が「医療保険制度」で、各候補の案を比較したサイトを紹介している。(皆保険でない問題点)

【政治の責任】
The same vision and courageous leadership is necessary to achieve change today. p35

(いま、アメリカの政治家に必要なのは、(レーガンのときのような)勇気とリーダーシップをもって、立ち向かうことだ)
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