介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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日本の超高層ビルをなくしてしまう・・・

2007-12-27 18:45:59 | 経済
年末、大きな本屋さんの新書コーナーを立ち読み。

橋本 治『日本の行く道』
(集英社新書 0423C、2007.12.19 1刷)
が目にとまる。
独特の文明論を書く人だ。
昔、『双調平家物語』のシリーズの一部を読んだことがある。
(1948年、東京生まれ。東大国文学科卒、
1977年『桃尻娘』で、講談社小説現代新人賞佳作受賞
 以降、幾つかの賞を受賞)

前例にとらわれない
思考実験と思って読んでみた。

冒頭のタイトルが一番わかりやすい。
大都市の超高層ビルを壊す。
壊せる大企業がある間に壊す。
地球温暖化防止に資する。
巨大ビルで都市に人口を集めているが、これを壊して人々を地方に戻す。

論理的な展開というよりは
日本の現状をトコトンつきつめると、
その象徴として超高層ビルがでてきた。
「ここらでいいのでは」と、経済競争至上主義をみなおしてはどうか?
という思考です。

1960年代の前半で
日本は変わった
ということですが・・・その頃は、私が大学にいた時期になる。

産業革命からの世界の激変
江戸時代からの日本の高い生産技術
明治以降の官僚制の確立してきた所以

最初の部分は、
いじめによる子どもの自殺を掘り下げて考えている。

「障害者自立支援法」の「自立」の不思議さ
(・・この法律の原理的なインチキさ)
を解き明かすあたりは、なるほどと思いました。(p109~)

これまでの
論理的な展開をする本とは違い
要約が難しいですが
年末
少し不思議な思考実験もいいのでは
と思いました。

昨夜
テレビで
1989年というか
「昭和のおわり」のような特別番組をやっていたが
私が青春をおくってきた時代を
平成19年の今振り返って面白かった。

雇用、教育、住宅、年金、医療、介護など
それぞれの部分だけ取り出しても
今遭遇している問題点はわかりにくい。
社会福祉学を武器に考えるには
そういう視点も必要だと
年の瀬に思いました。
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