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クルーグマンを読む【第13章=完】

2008-08-11 08:13:33 | 地球→ドイツブログ
アメリカの経済学者
ポール・クルーグマンの
THE CONSCIENCE OF A LIBERAL, 2007
を読んできました。

今日は、
その最終章(第13章)です。
章のタイトルは
THE CONSCIENCE OF A LIBERAL(あるリベラルの良心)
つまり
この本のタイトルと同じ。
pp.265-273 と短い章です。

○ リベラルという思想が行動に移るとprogressive (進歩)になる

○ 医療保険制度を作ることは、FDR(ルーズベルト)の遺産を完成させること

○ 医療保険制度は、すでに先進諸国が持っている社会的な制度だ

○ 最終の目的は、vital(活気がある)で competitive (競争的な)民主主義を取り戻すことだ

かくして、経済学者の本は、政治思想の話として終わります。

【注】
① THE CONSCIENCE OF A LIBERAL という本のタイトルは   
THE CONSCIENCE OF A CONSERVATIVE (ある保守主義者の良心)
という1960年にBarry Goldwaterが書いた本のパロディです。
この事実を踏まえれば、邦訳の「作られた格差」には飛躍がある。

② この本では、注釈を見ると、たくさんのウェブサイトが引用されている。
いまや、著作と共に、ウェブによる意見表明が重要な手段になっているわけです。また、①で触れたGoldwaterの本は、ウェブ上で全文を読むことができます。

③ この本の中で引用されていたサイトを2つ紹介しておきます。

DAILY KOS

は、民主党的な思想・政策を掲載しているウェブサイト。

The Health Care Blog

は、医療保険制度の創設をめぐる意見が交換されている。

④ 私のこのグログでは、アメリカの医療保険をめぐって何度か触れていますが、
特に、次の2回の記事を参照いただければ幸いです。

2008.01.29 社会政策についてはアメリカは反面教師

2008.03.28 アメリカの医療・・経済政策の視点から


*写真は、奄美大島 網野子峠。

徒然なる奄美

の2008年8月10日の記事からお借りしています。

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