介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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第3024号 父がお世話になりました・・おでん屋は人生の縮図

2009-07-04 07:19:35 | 上荒田界隈
若い男の方と、中年の女の方が見えた。

「父がお世話になりました」と男性。
お聞きすると
お父さんが、このおでん屋さんの常連だった。店の人の話では、とても物静かな「いいお酒」の方だったと。
「だった」というのは、先日肺がんのために亡くなられた。享年60歳。

「姶良」というところからJRに乗って鹿児島まで通っておられた。
息子さんと奥さんは
亡くなったお父さんさんがこの店に寄った日に聞いた話から
「那津」がお父さんにとって大切な店であることを知っていた。

四十九日になった折に
その店にいってお父さんが座っていた場所に座ってみたい・・
それは、左側から2番目の席だったという。(写真は右側)
奥様がその席に座られた。
お二人ともお酒は飲まれなかったが
金曜日は常連の多い日でもあり
亡くなられたお父様の思い出話。
家族からは最後の闘病の様子が話されました。

元気なころのお父様の写真をラベルに貼った特製の焼酎の1升瓶をお礼にと置いて帰られた。
この間は、廃校になった種子島の中学校を記念した特製の焼酎を来ていた種子島出身の方から私も注いでもらった。
焼酎文化の鹿児島ならではの話ですね。

お客さん、その家族、お店の人、常連の人々。
小説やドラマではうかがえないような人生の深くて細かな襞が語られ、昨夜も更けていきました。
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1 コメント

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心温まる話ですね。 (岩清水)
2009-07-04 11:30:26
縁という言葉が浮かびます。
人と人が繋がるとは、このようなことのでしょうね。
ご家族も、今までの縁から一歩踏み出される。
その一歩に、なくなった方の力添えがある。

一歩踏み出せば、伝わる心があるのでしょう。素敵なお話、ありがとうございました。

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