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ソーシャルワーカー【アメリカ労働省の職業ハンドブックから】

2008-08-08 20:06:30 | 地球→ドイツブログ
ソーシャルワーカーは、
イギリスで起こり、アメリカで発展した。
日本では、このイギリスとアメリカから影響を受けた。

国際的にいって、
果たして、このイギリスとアメリカの流儀が支配的なのかどうかわからない。
なぜなら、ソーシャルワークは多義的な概念であり、また、その国の歴史・文化によっても大きく相違するからです。
*少なくとも、ドイツでは、かなり違います。

この大問題には
おいおい、さまざまな立場から立ち向かうとして、
今日は、そのアメリカの
ソーシャルワーカーについて、
アメリカ連邦政府
労働省の労働統計局が毎年改定している就職用のハンドブックを紹介します。

Occupational Outlook Handbook, 2008-09 Edition

ここでは、
ソーシャルワークという職業に対して
その分類、人数、給与など基本的な解説と統計を掲載している。

今日は、このハンドブックの紹介だけですが
注意して欲しいのは、
アメリカでは、
ソーシャルワーカーを次のように4分類していて、
・家庭を対象とするもの
・医療・保健
・精神保健
・その他

2番目にグループのことを

medical and public health social workers

といっています。
日本で
「医療ソーシャルワーカー」MSW Medical social worker といっていますが
それは、どうも和製英語か、少なくとも国際的によく使われる概念ではないのです。

というのも、
アメリカでは
MSW=Master of Social work (社会福祉学修士)の略称として使われることの方が一般的です。
*BSW が、学士 
 DSW が博士です。 
**Master of Social Welfare という場合も多い。

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2 コメント

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ドイツ (ななこ)
2009-01-15 17:54:23
ドイツでは少なくとも異なるとのことですが、詳しく教えてください。よろしくお願いします。
邦文文献は少ないですが・・ (bonn1979)
2009-01-15 21:00:24
ななこ さん
お尋ねをいただきました点の私の論拠は、
このブログの2つの記事です。

2008.08.03イギリスのソーシャルワークの専門誌に掲載されたWalter Lorenzという人の論文(英語)では、ヨーロッパのソーシャルワークとドイツとの違いについて分析しています。
2008.06.29 春見静子先生が、ドイツのソーシャルワーク教育について詳しく書いておられます。

私の疑問は、例えば、医療保険制度のような基本的な制度で見て、イギリスは国営医療ですし、アメリカは公的健康保険がない・・という意味では日本とは著しく違う。ですから、ソーシャルワークの機能もおのずから違っているのでは?という点から来ています。
*ドイツは、日本と同じく社会保険方式ですね。

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