青い空のもとで(日記)・・・・青い空の下で

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実は、『裸の王様』だったもの。①

2007-04-29 00:48:14 | 哲学・神学
「実は、『裸の王様』だった」と思ったもの、3つ。

①哲学
②受験数学
③キリスト者の「きよめ」

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①【哲学】

竹田 青嗣氏の「自分を知るための哲学入門」(ちくま文庫)を読んで、
「哲学者が、これまで、テーマにして来たこと」が何だったのかが、やっと、わかった。
そして、「哲学が、学問全体の中で、何に役立っているのか」がわかった。
また、これまで、「哲学者」(←実態は、多くが「哲学評論家」?)
達は、「哲学を、わざと、一般の人には理解できないものにしたままに、しておいたのではないか?」という疑念をいだくようになった。
(その理由は、「哲学=高邁なもの」にしておきたかったのだろうか。。)

(続く)

ニュースの裏の読み方

2007-04-28 14:40:04 | 医療

医師限定のサイトで、なるほどと思わせる
「ニュースの裏を解読する」コメントがありましたので、
引用させていただきました。(一部、改変)

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【ニュース】

「世界最高の薬を国民に 政府が5カ年戦略」

 医薬品・医療機器産業を日本経済の成長けん引役とし、世界最高水準の医薬品を国民に迅速に提供することを目標に掲げ、予算の重点配分などの施策を盛り込んだ「革新的医薬品・医療機器創出のための5カ年戦略」を、厚生労働、文部科学、経済産業の3省がまとめた。

26日に都内で開かれた政府と製薬会社トップらによる会議で示した。

 戦略では(1)研究資金の集中投入(2)ベンチャー企業の育成(3)臨床研究・治験環境の整備(4)審査の迅速化、質の向上-など7つの柱を掲げた。

 具体的には、ライフサイエンス関連予算を医薬品や医療機器の開発分野に重点化し、拡充。研究開発に多額の資金が必要なため、税制の充実や強化も検討する。

  ↓
  ↓
【コメント】

<天下り役人の利益確保?>

「医療費削減のためにジェネリック推奨。
そしたら、某メーカーからクレーム。
おっと、しまった 、補助金ばら撒いてご機嫌取り。
だから 、今後とも天下り受け入れをよろしくね。
・・・ってとこかな?

この補助金は医療費とは別枠でしょうからね。」

夜間の救急当番日の実際②

2007-04-22 11:28:18 | 医療
0時0分・・・70代(男性)メマイめまいのため、救急車にて。頭CTは異常なく、一泊入院。

(ちなみに、救急隊によるとこの方は、①A病院はベッドが一杯とのことで断られ、②通院中のB病院は、急患の心肺停止の人を治療中のため断られ、
③C病院も、救急患者を診察中とのことで断られたため、当番病院の当院に照会したとのことでした。)

0時0分・・・20代(女性)腹痛。経過観察のため一泊入院。

0時0分・・・20代(女性)嘔吐&下痢。生カキ(←貝のカキ)による(?)急性胃腸炎を疑い、経過観察入院。

他に、電話対応が数件。(←発熱、一過性脳虚血発作?、過呼吸症候群、喘息、腹痛など。対応し切れないので、適宜、一次救急機関や他院を紹介した。)

結局、仮眠できたのは、3時間くらいでした。(←まだ、良いほうかもしれませんが)


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もちろん、翌朝も早めに起きて、他院への紹介状を書いたり、経過観察入院の方の診察・指示があります。
。。。ということで、この年齢になると市の当番日はきついので、3か月に一度位が限界だと、当時は思いました。

合併で、市が広くなったので、東西に分けて、当番病院も一日2病院にしたほうがよいのかもしれません。
また、高次の救急センターを増設して、そこで働くドクターには、夜間の手当て(←もちろん治療でなく、お金のこと)を充分にしてあげて欲しいと思います。

(ちなみに、夜間の超過勤務料は、基本手当ての他に、実働の時間に応じて増額すればモチベーションも上がって良いと思うのですが・・・。また、翌日の勤務は少なくなるように、「病院全体、場合により、医療界全体で」取り組むべきだと思います。「自分は、夜も寝ないで働いたのに、翌日も外来を一生懸命にしている、赤ひげのようなりっぱな医者なんだ【←注1】」というような時代は、終わったように思います。)

【注1】ちなみに、私はこのような考えを「ねじれた赤ひげ精神」と呼んでいますが、実際に該当する医療関係者を知っています。(もちろん、多くの医師は、休みたくても休めないのが現実でしょうが。ですから、上に書いたように「病院全体、場合により、医療界全体で」取り組む必要があると思います。
そうでなければ、本当に日本の医療は崩壊しかねません。)

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【追伸】上に書いた、「崩壊しかねません」というのは、決して大げさではありません。実際に、某市の一次救急センターで最近当直をしましたが、「…二次輪番病院が崩壊の危機にあるので、以上のようによろしくお願いします。」との文書が本当に置いてありました。


夜間救急医療の実際

2007-04-22 10:02:11 | 医療
「夜間救急医療」や「勤務医の減少」などが言われていますが、
以下、私が過去に経験した某市の夜間救急当番日の実際です。
(PM5:00~翌日AM8:30までの「一回分」です)

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0時0分・・・30代(男性)救急車。腕の化膿と、前ショック状態(アナフィラキシー。薬による?)の疑いがあり、外科的処置の必要もあり、高次病院に救急車で転送。

0時0分・・・50代(男性)熱中症?CT上は変化なし。1泊入院。翌日も言語障害あり、脳外科のある病院に転送。

0時0分・・・40代(女性)救急車にて。尿路結石の診断で、一泊入院。翌日、泌尿器科に紹介。

0時0分・・・70代(男性)メマイめまいのため、救急車にて。頭CTは異常なく、一泊入院。

(まだ、続きます)

総合的世界観‐人間‐労働‐内容変更・・・と、できるだけ客観的に

2007-04-07 23:58:34 | 日記
医師としての仕事の内容を変えた件ですが、

「総合的世界観」の一部として、
「総合的世界観‐人間‐労働‐内容変更」…と、できるだけ

「客観的」

に、書いてみたいと思います。

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いくつかの理由で、一般の病院の消化器内科医としての仕事から、(現在の病院には12年間、通算では、臨床医としては18年間)4月より、ドック・検診施設に変わりました。

(正確に言うと)13年ぶりに、「入院患者さんを受け持たない仕事」になりました。

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「勤務時間が終わっても、ポケット・ベルを持たなくてよくなった。」ことは、大きいです。

また、日中も

「いつ、重症患者さんの受け持ちになるかわからない。」

と、緊張を続けることがなくなりましたが、このことも大きいです。

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脳ミソの中の、「入院患者さんのことを、いつも気にかけている神経細胞」
を使わなくてよくなったことを

「実感!」

している毎日です。

「自分の脳ミソでは無い」ような、少し、「変な」感じもします。
(何しろ、13年ぶりの事なので・・・)


。。。。そういう意味でも、興味深い変化を実感しています。

(その1終り)

【写真:今回の温泉地に見つけた花・・・癒されますね】


タラントのたとえ話

2007-04-05 23:33:46 | 聖書 Q&A (詳細)
【Q】
マタイ福音書、25:14~30のイエスのたとえ話で、1タラントを渡された人が貯金をしないでいた事が、なぜいけなかったのでしょうか?


【A】

まず、聖句を解釈する時に、最も重要なポイントの一つは、

①「第一の戒め(心をつくし、精神をつくして主を愛すること:マタイ22:36)」に照らし合わせて考える」ということと思います。
(←これは、意外に盲点となっているかもしれませんが、非常に大切なことであると、最近つくづく思います。)

さらに、同じマタイ22章の、
②「自分を(愛する神が、心をこめて作って下さった自分として)愛すること」(←実は、これも入るはずであると思います。なぜなら、自分を愛せない人は、隣人も愛せないと思うからです。)
③「隣人を愛すること」
にも照らし合わせて解釈するのはもちろんですが、なんと言っても、
「心をつくして主を愛すること」が、最大の土台です。

「主を愛していない人は、自分をも、隣人をも、本来の愛し方では愛せない」と思いますので。。。

***

以上をもとにして考えてみると、1タラントをもらった人は、

④主を「酷な人」(口語訳です)と思っており、「主を恐ろしいお方と、恐れていた」のですから、完全に①の「最も大切な第一の戒め」に反しています。
(つまり、「人間の行動の原理・土台として最も大切なこと」に反しています。)
しかも、「与えられた才能・潜在能力・賜物」を、自分を生かすためにも、隣人のためにも使おうとしていないのですから、上記の②③にも、反しています。

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つまり、こういう生き方は、「イエスが最も大切なこと」と言われた、
「①②③のように、主・自分・隣人を愛する生き方」とは、全く「正反対」の生き方と言わざるをえないでしょう。

したがって、神はこういう生き方は適切ではない(つまり、こういう生き方では、幸せにはなれない)と注意を喚起されたのではないでしょうか。

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以上のように考えてみましたが、いかがでしょうか。。。