タネの縁側  

偏見に満ちております。どなたの参考にもなりません、各自でお確かめいただきますよう御願いいたします。

半年ぶりの活字

2022-06-18 | 
「リセット」 垣谷美雨 著

半年ぶりに小説を読んだ。

47才の同級生3人がある酒場で30年前にタイムリープ。
意識はそのままで肉体や時空は30年前の17歳 高校3年生に。

こういう話は多いだろうけど、
意識は47才の中年で30年前の自分に戻る。

読み始めたら止められず。
ドライアイの点眼液を注しながら一晩で読み切ってしまった。


何が面白かったかというと、中年の意識で17歳を暮らしてみると、
価値判断が全然違う。

妊高校中退の過去を持つ一人、とにかく金持ちと結婚して「経済的に不安のない暮らしがしたい」

高校で首席だった一人は「結婚がしてみたい」

専業主婦の一人は女優に・・・

それぞれ努力の末に、思い通りになる、なるが・・・・


2回目の17歳から10年を過ごし、意識は60才・・・・とある。
辛いだろうなあと思う。
17歳なんて所詮ガキで、思慮は浅く、視野が狭く、お馬鹿さんで親の言いなり。


作者は2才年下なので、親の意識や価値観がほぼ同じ、主人公の3名が思うこと、望むことは、とてもよくわかる。



ネット検索より「タイムリープ」はその人の意識だけが時間を移動して、その時点での肉体に乗り移ることで、
それが肉体ごと移動する「タイムトラベル」と違うという解釈がされている。

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