つうを動物病院に連れていった帰り、
ひさびさに 動物病院そばの
普段は行かない川に沿った
散歩道に行ってみました。
ここは、いつもの川より川幅が広く、
河口に近いので、
ベイエリアを感じさせます。
つう、まだ若いのに、
とうさんのせいで 結石体質にしてしまって、
ごめんなぁ。
とうさんも 色々あって、
ちょっと このコンクリート・ジャングルで
孤独を感じているところで、
夕闇が、まもなく迫って来て
それに 包まれながら、
ひとりと一匹は、疎外感に包まれていくのでした。
そして、
ふと、きのうテレビで聴いた メロウなある曲が、
脳裏に浮かび上がってきて、
とうさん、口笛で そのメロディーを
なぞってしまっているのでした。
♪ 遥か空にボーイング、♪
♪ 音もなく公団の屋根の上、どこへ行く。♪
♪ 誰かの不機嫌も 寝静まる夜さ。♪
♪ パイパスの澄んだ空気と、僕の街。♪
♪ 泣かないでくれ、ダーリン。♪
♪ ほら、月明りが、長い夜に 寝つけない ♪
♪ ふたりの額を撫でて。♪
♪ まるで 僕らは エイリアンズ。♪
♪ 禁断の実 ほおばっては、月の裏を 夢見て。♪
♪ キミが好きだよ、エイリアン。♪
♪ この星の このへき地で、魔法をかけてみせるさ。♪
♪ いいかい。♪
- キリンジ 「エイリアンズ」より 作詞：堀込 泰行 -
僕のエイリアン。
夕焼けが、目に染みるぜ、ベイビー。
とうさん、
あたしは、エイリアンでもいいワン。
とうさんを 守ってあげられるから。
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