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ブログタイトルを変更しましたが特に意味はありません。

京都・奈良 仏像めぐりの旅 その2・奈良へ

2010年06月09日 21時33分45秒 | 祭事・イベント・神社・仏閣・神事


2日目――



駅前の日産レンタカーでクルマを借り、まずは奈良との県境に近い浄瑠璃寺へ向かうことにする。例によってオレ様氏はCo-Driverとして、前を走る車のナンバーを合計してみたり、上空を飛ぶ飛行機の航続距離を言い当ててみたり、街道沿いにカレー屋を発見するたび叫び声を上げるなどして、ドライバーが運転に専念できるようサポートを行う。もちろん、要所要所で居眠りを織り交ぜることも忘れない。




浄瑠璃寺へ向か道中。そう、この古刹は徒歩や自転車では辿り着けないような山中にあるのだ。


そして到着した浄瑠璃寺山門。生憎と雨。本堂へ向かうにつれ雨脚が強くなってきた。やむなく途中の土産店で傘を購入。


浄瑠璃寺本堂。堂内には本尊である国宝の九体阿弥陀仏が安置されている。もちろん内部は撮影禁止。拝観料を払って堂内へ。九体の阿弥陀如来像の前で座禅を組み、説法を受ける。本堂内には四天王像も安置されているのだが、うち多門天が京都国立博物館に、広目天が上野の国立博物館に出張中とのことで、持国天と増長天しか拝めなかった。
残念ついでに薬師如来が安置されている三重塔は修復により閉扉中。とはいうものの、雨の浄瑠璃寺は凜として美しく、本堂内の九体阿弥陀仏は想像以上に神々しい偉観であった。いいもん見させてもらったよ。


浄瑠璃寺本堂前の庭園は極楽浄土を表しており、「阿字」を模った写真の宝池を中心に、西に九体阿弥陀仏を祀る浄瑠璃寺本堂、東に薬師如来像を祀る三重塔が配置される。


次にやってきたのは東大寺。奈良県庁傍の駐車場にクルマを駐め、地下道で東大寺前へ。


思ったよりも空いている東大寺。そして日本人よりも外国人観光客の姿の方が多い。


なかなかにフォトジェニックな鹿だが、こちらが構えるカメラには目もくれず鹿せんべいを持った人に熱視線。


意外と貪欲な鹿。修学旅行中学生が持っていた「旅のしおり」を咥えて逃走。ヤギですか、あなたは。


南大門の金剛力士像。左が吽形、右が阿形。“仏師”運慶によって掘られた守護神。


大仏殿。世界最大級の木造建築。つい先日、この名刹とそっくりなフォルムを持つPCケースをレビューしたことを思い出す。訪れたのは中坊の頃の修学旅行以来だ。


真実の世界をあまねく照らし出す智慧(ちえ)の仏、盧遮那(るしゃり)仏坐像。酔っぱらい同士のケンカに「まぁ、いいじゃないッスか」と仲裁に入る謎の徳者のようなポーズだ。


盧遮那仏坐像の左脇に侍する虚空蔵菩薩坐像。福徳と智慧を蔵する仏。もっとも俺に足りないアビリティだ。その功徳に少しでもあやかるべく、心して拝する。


浄瑠璃寺で見仏が叶わなかった四天王の一尊、広目天。その名が示す通り、広く遠きを見渡す千里眼を持つ守護神。その貌を見れば、ちゃんと目をこらす表情をしていることが判る。ちなみにこの裏には多聞天立像が安置されている。


持国天(右)、増長天(左)は何故か頭部のみ。説明書きにも、どういった経緯や背景でそうなったのかは記されていない。ただ、「広目天、多聞天は完成したが、持国天、増長天は頭部のみが残った」という結果のみが語られているだけ。志半ばで仏師が没してしまったのだろうか。


それにしても東大寺はいい。国宝や重要文化財指定の仏像を目前で拝め、なおかつ写真撮影までOKってんだからただただ頭が下がる。


手向山八幡宮を抜け、次に向かうは同じ境内にある二月堂。奈良時代に建造された国宝指定の堂宇。「お水取りの二月堂」と言えばピンと来る人も多いだろう。


54段の階段を登ってやってきた二月堂の舞台。ちなみに現今の堂宇は寛文9年、徳川家綱によって再建されたものだってさ。


奈良盆地を望む。正面に大仏殿が見える。左下のこぢんまりとした堂宇は四月堂。その裏手にはカレーライス&カレーうどんが名物の喫茶処、『鹿鳴園』がある。その匂い&シチュエーションにかなり強く惹かれるが、夜にカレーを喰う予定なのでぐっと堪える。


二月堂向いにある茶所、『龍美堂』で休憩。手前に見える鉄器は200余年の歴史ある茶釜とのこと。そんな長く使えるものなのか。


名物の「梅くずきり」を抹茶でいただく。結構な肌寒さを感じていたので温い抹茶が身に染みる。


これも名物の一つ、「わらび餅」。カナダはバンクーバーからやってきた外国人観光客としばし談笑。幼少の頃からの夢であったサーモンダービーついて2,3質問させてもらった。


南側の階段の反対にある階段を下る。お水取りと並ぶ二月堂の恒例神事、「お松明」の際にはこちらの階段が主として使われるとのこと。


そろそろ閉門時間近く。ということで東大寺を後にすることに。いい参拝だった。


ホテルへ向かう道中、4月24日から始まる『平城遷都1300年年祭』の会場の前を通りかかる。残念ながらこの日は4月20日につき、まだ準備中。


世界遺産である平城宮跡。ここの前の広場が『平城遷都1300年年祭』のメイン会場となる。開催期間は11月7日まで。チャンスがあればぜひ訪れたい。さて、早めに投宿先にチェックインしてカレーでも喰らいに行こう。


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