■2006/3/3(金)Sing and Roses Tour 町田市民ホール セットリス＆ライブレポ

◆Sing and Roses Tour 2005～2006 ～歌とバラの日々～
2006/3/3(金) 町田市民ホール


■2005年11月からスタートしたSing and Roses Tour、
1月と2月はお休み、2006年最初の公演となった町田市民ホール。
まず、バンド・メンバーは下記の方々。
昨年から引き続き参加はドラム：松永俊弥さん、ベース：有賀啓雄さん、
ギター：稲葉政裕さん、パーカッション：スパム春日井さん。
新規参加はキーボード：柴田俊文さんに代わり斉藤有太さん、
サックス：山本拓夫さんに代わり、ツアーには久々登場の竹野昌邦さん。

■セットリストも昨年から微妙に変更がありました。
01. 蝶のように 花のように
02. ハミング
03. すき
04. トマト
05. 悲しいボーイフレンド
06. 卒業
07. 恋愛とコーヒーと。
08. No Side
09. さくらの花の咲くころに
10. Kiss from a rose
11.マボロシノツバサ
（Interlude）
12. ムーンライト ダンス
13. Oh ! Hardest night
14. 春一番～恋するパンクス
15. ジャングル チャイルド
16. My Revolution
17. Live for today ! ～あなたと生きてゆく～

【アンコール】
01. メロディ
02. Pajama Time
03. 10 years
04. サマータイム ブルース　

05. 夢のあいだ


●ライブレポート

【セットリストについての大まかな感想】
■S and R Tour、2006年初日は町田市民ホール。
ホールの外に貼り出されたポスターには「完売御礼」の文字。
ホールの入り口には割合広めの喫茶店のようなお店があり、そこでは「Growin' UP」がかかっていました。ベスト盤か何かなのだと思うけれど、こういった気遣いはファンにとっては嬉しいですよね。

セットリストを見ていただいても分かる通り、昨年11月・12月と基本的な流れはもちろん同じで、
いくつかセットリストの変更がありました。
個人的には「amagumo」がカットされたのがとっても残念・・・。
けれど「amagumo」に代わり演奏された「卒業」は、
有太くんのピアノ、竹野くんのサックス、稲葉さんのギターの音色が素晴らしく、
今までにはない“大人の女性の”（まさに今の美里にピッタリの）「卒業」に生まれ変わったような。

■後半は「春一番～恋するパンクス」が新たに加わりました。
なぜこういった表記にしているかというと・・・
『うたの木 seasons』に収録されているヴァージョンの「春一番」と
「恋するパンクス」がサンドウィッチ状態で演奏されているから（笑）。
*今までは「恋するパンクス」の中に“挿入される”というカタチを取っていたけれど。
しかし「春一番～恋するパンクス」が加わったのは嬉しいけれど、
Newアルバムからの「Precious Love」が早くもカット・・・(涙）。
楽曲自体は正直あまり好きではないのですが(スミマセン)、
ライブのパフォーマンスは最っ高にカッコよかったので残念無念。。。。

■「メロディ」はCDもそうだけれど、
昨年のツアーでは割合“朴訥（ぼくとつ）と”歌っていた記憶があり、それがすごく良かった。
だけれどこの日の「メロディ」はしょっぱなから感情があふれ出すような歌。
朴訥とした「メロディ」も大好きだけれど、今回のこの「メロディ」にも胸がギュッと。
本当に渡辺美里というヴォーカリスとは、
歌い方ひとつで楽曲にいろいろな表情を見せてくれるヴォーカリスとなんだなあ、と改めて実感。
後半の ♪大丈夫なふりをしていても　ぜんぜん大丈夫なんかじゃないよ・・・♪
の箇所で声を詰まらせていた美里でした。

■再開したSing and Rose Tourで一番のサプライズはやはり
アンコールで歌われた「Pajama Time」でしょう。
「久しぶりに聴けて嬉しい」とかではなく、歌そのものが良かった。
なんの演出もない、白いライトの中に浮かび上がる真っ直ぐな美里の歌声に、ひたすら感動。
立ち尽くしてしまいました。これはぜひ、ツアー最終日まで歌い続けてほしいです。


【MCなど】
・3曲目が終了して最初のMC。
「マチに待ったマチダでのライブ・・・ああ、そんなつもり（←ダジャレですね）じゃなかったのに・・・
恥ずかしい～ ! でも1回言っちゃうと平気かも・・・（笑）」と、
そのあと2～3回「待ちに待った町田でのライブ・・・」と繰り返していました。

・美里の朝の始まりはまずコーヒーを入れることから始まるということ。
お湯を沸かして、豆を挽いて、ゆっくり落としながらコーヒーの香りで目を覚ましていくそうです。
その日は2006年のツアー初日ということで、「いちばんいい豆でいれてきました。・・・だからと言って、
他の会場で『今日は安い豆でした』とは報告しませんよ（笑）」
*そういえばこの時に美里は、「音楽の神様にお供えして・・・」とも言っていました。

・美里がライブを行うのは初めてとなる町田市民ホール。
美里情報（笑）によると、このホールのあった場所はもともとボウリング場だったとか。
「みんな知ってた !?」という問いに、地元ファンの方たちは首をかしげていました。
「相変わらず美里ってば、地元情報のリサーチを怠らないなあ・・・」と感心してしまいましたが、
後のMCで分かることですが、マネージャー氏が町田出身とのこと。
昔ボウリング場だったホールということで、ボールを投げるポーズを取りながら（←結構決まってた（笑））
「今日はストライク満開でお届けします !」

・マネージャーとして甲子園へ行きたかったため、
男子が甲子園に連れて行ってくれそうな高校・・・町田の桜美林を受験しようかと中学生の時に考えていたそうな（笑）。
しかし当時住んでいたのが港区だったため、港区から町田へ通学するのは大変だ、ということに気づき、
結局ラグビー部の強い都立の高校にしたということ。
高校野球を見ていて桜美林が出ていると「あ ! 私の母校だったかもしれない学校だ !」と思い、
つい応援してしまうらしいです（笑）。

・新曲「トマト」について。
タイトルは最終的に有賀くんと美里で考えて決定したということですが、
ピーマンとかなすびとかじゃなくて良かった、ということなどを結構長々と話していました（笑）。
歌は、別れてしまった彼とその彼女の幸せをかげながら祈っているという内容だけれど、
歌う人によっては柱の影から覗いているような印象になってしまう。
でも自分自身の声質とかキャラクターでそうはならずに、良い歌が歌えたように思う、ということ。

・トリノ・オリンピックが終了してから約一週間。
メンバー紹介、稲葉さんのときにはやはり「イナバウアー」ネタが(笑)。
稲葉さんは一応イナバウアーらしきポーズを取るものの無理があり・・・(笑)。
「今、イナさんとかイナバさんっていう名前の人はみんな言われちゃうんでしょうねー。
でも、私も『あ、来週イナバウアーに会うんだ』って思ったもん(笑)」

・町田のときにはいつもとはちょっと変わったお辞儀の仕方をしていた美里。
そう、フィギュアスケートの演技で選手がラストにお辞儀をしますよね？
手をクルッと回して、ひざを少し曲げるようなキレイなポーズ。
美里はそれをやっていたんじゃないかと(笑)。
最初は「美里、何やってるんだろうなー」と思っちゃいましたが(笑)。
*5～6回はやっていたと思います。ニコニコ楽しそうな美里でした。

・オリンピックは終わってしまったけれど、次はWBCだ、と。
月に一度、ラジオ番組制作のために熊本を訪れている美里ですが、
往復の飛行機でいろいろな方に会うということ。
新年には西武ライオンズの監督(伊東さんでしたよね？)ご家族に会い、ご挨拶したそうです。
また、つい先日は何とホークスの監督であり日本代表の監督でもある王貞治さんと座席がお隣だったとか !
美里は「ご挨拶したいなー」と思いつつ、王監督とは面識がなかったし、
「あ、西武の人だ !」と思われちゃうかもしれないのでやめておいた、と。
でも心の中では「『おととしくらいに西武がちゃっかり優勝しちゃったけど、
本当は王さんあなたが一番よ !』と思ってました(笑)」。

・美里のマネージャー・関野さん。
彼は実は町田出身の方だそうです。
町田から東京へは交通渋滞などもあり、なかなか時間を読むのが難しい。
それでも関野氏は20年間一度たりとも遅刻をしたことがない。
例えば朝8:30分に迎えに来てね、といえば必ず8:29には電話が鳴る。
それくらい仕事に対して真面目な方だということ。
年末に『紅白歌合戦』に出演することができたのも、
もちろん応援してくれるファンの人たちのおかげでもあるけれど、
こういった仕事をきちんとこなしてくれるスタッフのおかげでもある、と。
「今度私がラジオの生放送なんかに出ていたら、
ああ、遅刻しないマネージャーのおかげなんだなあと、
今日のライブに来てくれた町田のみんなだけは思っていてください(笑)」。

・夏に企画している山中湖半での“新しい夏祭り”について。
会場名などは明らかにされなかったものの、新しい会場でのコケラ落としになるということ。
縁があってお誘いいただいた、と。
西武ライブにピリオドを打った翌年にたまたまオープンする会場があって、
そこでコケラ落としというのが何とも美里らしい引きの強さ。
いろいろ考えているから楽しみしていてほしい、と言っていましたが・・・
早く詳細を発表してほしいものですが、まだしばらくはこのSing and Roses Tour、続きます。