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渡辺美里さんfanブログ。

■2002/6/1 JAPANESOUL ライブレポ

2011-01-30 21:32:19 | ライブ 2001-2004
■こんにちは !
過去記事UPは・・・バンバンやっちゃうつもりでしたが
さすがに「バンバン」は難しいかも、やっぱり(笑)。
* 平日はPCを開けない日も多いですし。。。
ま、マイペースでやっていきまーす。

さて、今回は2002年に大阪で行われたイベント『JAPANESOUL』のレポです。
またまた長文ですのでお時間のあるときにでも。






● 『JAPANESOUL (ジャパネソウル)』」
2002年6月1日 大阪城ホール ライブレポ



**セットリスト**
01. お嫁においで / 山弦
02. さとうきび畑 / 宮沢和史
03. 悲しき口笛 / 玲葉奈
04. 都会 / 玲葉奈
05. 冬のサナトリウム / 元ちとせ
06. 名前のない鳥 / 元ちとせ+山崎まさよし
07. しんしんしん / コブクロ
08. I LOVE YOU / コブクロ
09. メドレー(手のひらを太陽に~夕やけこやけ~ゆりかごの唄~僕は生まれた)/ SAKURA
10. 12月の雨 / SAKURA
11. さよならをするために / 佐藤竹善
12. 街の灯り / 佐藤竹善
13. 赤いスイートピー / 松たか子
14. 野バラ咲く路 / 松たか子+忌野清志郎
15. 夏なんです / 山弦
16. 氷の世界 / リクオ
17. サヨナラCOLOR / リクオ+玲葉奈
18. 夜霧よ今夜もありがとう / リクオ
19. 蘇州夜曲 / 渡辺美里
20. いい日旅立ち / 渡辺美里
21. 落陽 / アナム&マキ
22. ファイト ! / アナム&マキ
23. 酒と泪と男と女 / アナム&マキ+宮沢和史
24. あなたに会えてよかった / 山崎まさよし
25. さらば恋人 / 山崎まさよし

(E.C.)
01. 上を向いて歩こう / アルカイダーズ
02. 雨上がりの夜空に / 忌野清志郎+山弦+出演者全員
03. いとしのエリー / 山弦



■美里出演時のレポート■

観てきました、「JAPANESOUL」。
まずは一番のお目当てである美里についてのレポートから。


各出演アーティストが持ち歌は歌わずに
「日本の名曲」を歌うというコンセプトの、1夜限りのスペシャルイベント。
選曲からもそのアーティストらしさが見たような気がします。

美里の1曲目は「蘇州夜曲」。
アルバム『Cafe mocha』に収録されているもののツアーでは演奏されていなかったこの曲。
生で聴いてもやっぱり美里の声の伸びやかさは素晴らしかったし
何か厳粛な雰囲気が漂っていたようにも感じました。
ただ、「蘇州夜曲」は若いオーディエンスにとっては全くと言っていいほど
聴き馴染みがない曲のはずで(私だって『Cafe mocha』に入っていなかったら知らなかった)、
そういう人たちはどういう印象を持ったんでしょう。。。
もしかしたら退屈に思われちゃったかな~、と心配になったり。
ステージ上の他の出演アーティストは
聞き惚れているような反応を示してくれていたのが嬉しかったですが。

そして2曲目はなんと ! 山口百恵さんの「いい日旅立ち」。
以前からずっと、山口百恵さんの曲を歌う美里を観たかったんです !
美里が曲紹介をしたときには
思わず隣に座っていたお友達と顔を見合わせガッツ・ポーズをしてしまいました(笑)。
♪雪どけ間近の・・・ という歌い出しでもうゾクゾク。
途中のストリングス・アレンジもスリリングでカッコよかったー。

美里が歌っている間、身を乗り出して聴いていたコブクロの小渕くん、
「いい日旅立ち」が終わった瞬間思いっきり拍手をしてくれていた黒田くんの姿にも
嬉しい気持ちになりました。


■MC紹介■

個人的にこういったイベントでの美里のMCはハラハラすることが多いのですが、
この日はMCも「さすがベテラン!」な雰囲気を醸し出していて良かったです。
サラッと笑いも取ったりなんかして(笑)。
(注:記憶を頼りに書いているので美里の言葉そのままではありません。あしからず・・・)

「こんばんは、渡辺美里です。今日はこういう場所に呼んで頂いて嬉しく思っています」と挨拶。
そして今回の出演に関して、日本のいい歌をお届けるする、ということはもちろんのこと、
山弦の2人がいることも大きな理由だった、とのこと。
「特に佐橋さんはデビューから10年くらいは公私共に・・・
"公"しかなかったか(笑)、一番長く過ごした男性です(笑)。
周りから"あやしい"と言われるくらい、いつも一緒にいましたね」
この美里のコメントに佐橋さんは
「おいおい、そんなこと振られてオレは何て言えばいいんだよ(笑) ! 」と
ちょっとあせっていた様子。
美里も「すいません、振った私がいけませんでした ! 」

「佐橋さんだけでなく、小倉さんもライブやレコーディングに参加して頂いていて、
まさか山弦のお2人と同じステージに立つことになるとは・・・。
この縁の深い3人が揃って何をやろうかと考えて『蘇州夜曲』という歌を選びました。
これは小学生のころにラジオで聴いて、
いつかプロの歌手になったら歌いたい、と思っていた曲です。
日本の歌曲の中にもこんなにもいい歌があるんだな、って思いました」

「蘇州夜曲」を歌い終え、「いい日旅立ち」に入る前のMC。
「プロの歌手になって、日本全国をツアーで回るときに
電車や飛行機の中でふとこの歌が思い浮かぶことがあります」
作者の谷村新司さんのライブを観に行ったときのこんなエピソードも紹介。
谷村さんはもう達観しちゃってるところがあって、
♪いい日・・・(客席にマイクを向けるポーズ)♪旅立ち・・・(客席にマイクを向けるポーズ)
という風にお客さんが歌えるように気を配っていた。
「私はそうなるまでにはまだまだです(笑)。
ちょっと難しいかもしれませんが、口ずさめる人は一緒に歌ってください」


■トピックス■

このイベントではステージ後方ににソファが置かれ、
各アーティストの歌を他の出演アーティストがステージ上で聴く、という趣向になっていました。
なので美里意外のアーティストが演奏しているときは
耳では音を聴いているのだけれど、目では美里をずっと追ってしまった私・・・。
(出演アーティストのみなさん、ゴメンナサイ)
その中で面白かったトピックスをいくつか紹介します。

・それぞれの曲の終わりで、お客さん同様ステージ上のアーティストも
もちろん拍手を送っているのですが、美里はいっつも拍手がフライング気味(笑)。
誰よりも早く拍手をしそうになって、一瞬手を引っ込める、というようなことを
ほとんど毎曲のエンディングでしていました(笑)。

・何人ものアーティストが並んで座っている中で、美里はやっぱり圧倒的に姿勢がいい(笑) !
あのピシッとした背筋は見ていて気持ちいいです。
「姿勢のいいアーティスト日本一」なんてコンテストがあったら、
間違いなく美里はダントツ1位でしょうねー(笑)。

・途中、松たか子さんとお隣同士になった場面があって、
すごく仲良さそうにお話をしていました。
一体何を話していたのでしょうか。気になる~~。

・ずーっとピシッと姿勢のいい美里でしたが、自分の出番が終わった直後だけは違った(笑)。
緊張の糸がほぐれたのか、自分の歌に対して何か思うところがあったのか、
ミネラル・ウォーターの入ったペットボトルを手に持って、
ちょっと足を広げて(←下品にではないです、念のため・・・)
「けだるいロック姉さん」な感じで座って
アナム&マキが歌う「落陽」にじっと耳を傾けていました。
あの「けだるい雰囲気」がまたたまらくカッコイイんです(笑)。

・そのアナム&マキの演奏には特に感じるところがあったようで、
ものすごく真剣に耳を傾けていた美里。
そういえば昔、中島みゆきさんの「ファイト ! 」の中の一節
♪ファイト ! / 闘うきみの歌を / 闘わないやつらが笑うだろう♪
という詞は自分に言われてるみたいだ、と話していたことがありました。


■その他のトピックス■

・「いい日旅立ち」を歌い終え、次のアナム&マキにバトンタッチする重要な場面。
しかーし ! 美里さん、「次はアナム&アキのお2人です ! 」と元気に紹介。
名前間違えちゃダメですってば(笑)。
ただし、ステージ上でアナム&マキとすれ違うときに
彼女たちにハイ・タッチをしてあげていた美里の姿は見ていて微笑ましかったです。

・アンコールではスペシャル・ゲストの忌野清志郎さんが最初に登場、
その日の出演アーティストを1人ずつステージに呼び込む、という演出でした。
その時に清志郎さんは「幼なじみの渡辺美里~~ ! 」と美里を紹介。
清志郎さんのこういうジョーク、嬉しいです。

・そのアンコールではRCサクセションの「雨上がりの夜空に」を出演者全員で。
今回のイベントはステージの後ろ側にも客席があり、
当然そこに座っているオーディエンスは
「近いけれどほとんど後姿しか見えない状態」だったはず。
そんなオーディエンスを気にかけてか、「雨上がりの夜空に」の間中
ほぼずっとそちらの客席に向けてタンバリンを叩いて盛り上げていた美里。
そのあたりの気配りはさすがです。
その分歌声があまり聴こえなかったのは残念でしたが、
でもそんな美里だからこそ好きなんですよね~(笑)。
ライブを全て終えてステージを降りるギリギリまで美里は、
後ろ側のオーディエンスにも手を振っていました。


■イベント全体の感想■

今回いろいろな年代のいろいろな歌を聴いて、
日本にもたくさんの「いい歌」があることに改めて気づくことができた。
それが一番嬉しいことでした。
日本人でなければ生まれなかったであろうメロディとか、
日本語だからこその詞であるとか。
アメリカやイギリスのロック・ミュージシャンは、
ライブやCDの中で当たり前のようにオリジナルの楽曲と一緒にカヴァー曲も演奏してしまう。
日本でもそういうことがもっとあってもいいのに。
こうやってたくさんの「いい歌」を
たくさんのアーティストたちの手で伝えていってほしいです。

このイベントで一番印象に残ったアーティスト。それはアナム&マキでした。
「印象に残った」ではなく「衝撃的だった」というコトバの方がが正しいかも。
以前「真夜中の王国」にゲスト出演したこともあったし、存在自体は知っていた。
でもさほど興味はなかったんですよね。
正直に言って今回のライブ、
「アナム&マキは別に出演しなくたっていいのに~」なんて失礼なことを思っていたくらい。
それが(彼女達の)1曲目「落陽」でいきなり「うわっ ! なんだコレ、カッコイイじゃん ! 」
といった感じで引き込まれ、2曲目の「ファイト ! 」では胸をグッとつかまれてしまった。
涙が出そうだった。ものすごいパワーだった。
もちろん「ファイト ! 」という歌の、中島みゆきさん特有の歌詞とか
歌そのものが持っているパワーというのも大きいのでしょうけれど、
それに負けない存在感と聴いている私たちに訴えかける何かがあった。
宮沢和史さんを迎えて歌われた河島英五さん(アナムちゃんのお父さんですね)の
「酒と泪と男と女」も素晴らしかった。
心の底から拍手を送りたいです。

その他、はじめての生・コブクロの歌にも、ハーモニーの美しさに感動 !
彼らはこんなに美しいハーモニーを聴かせるアーティストだったんですね~。
それぞれの選曲がそれぞれの音楽のバックグラウンドを感じさせて面白かったし。
それから松たか子さんが2曲目に歌った「野バラ咲く路」は
なんだかカワイイ歌でほのぼのさせてもらいました。
何でもこの曲はお父様の作詩作曲で、その昔自ら歌ってヒットさせた曲らしく・・・(笑)。
この時スペシャルゲストとして自転車に乗って登場した忌野清志郎さんには場内が沸きました。

ただひとつ残念だったのはアンコール。
忌野清志郎さんが再び登場したのだけれど、
ターバンを巻いてアルカイダーズと名乗って演奏した曲。
モンキーズの「モンキーズのテーマ」という歌の替え歌で、9.11のテロ事件を歌ったもの。
彼特有の逆説的な表現のつもりだとは思いますが・・・
今回のライブはあくまでも「日本のいい歌」を伝えていこう、という趣旨のもの。
ピースコンサートではないわけですから、
そういった表現は「自分の場所」でやるべきだったんじゃないかと。
イベントそのものは素晴らしかったのですが、
そのあたりだけが個人的には少し残念だったかなー。



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