花工房 blue camel

プリザーブドフラワーのこと、野菜や花達との暮らし
感じるままに・・・

迷宮美術館

2007-07-21 | 心燻るひととき
「迷宮美術館」という番組を知っていますか?
日本人がよく知っている王道の美術を伝えるのではなく、
その裏側の何となく聞いたことが観たことがあるような物事に
スポットをあてる番組です。

昨日は画家のコローがテーマでした。

コローは裕福な家庭に生まれ、家の跡継ぎになるものの
商売が嫌いなため飛び出しました。
そしてイタリアやフランスを写生しながら暮らすのですが、
絵は全く世間に認められません。
しかしお金がないからといって万人に受け入れられるような絵を
描くことはせず、彼はただ自分が「美」と感じるものを信じて、
自然の光を繊細なタッチで叙情的に描き続けました。
モネやマネ、ルノワールのような美しい色彩ではなく
渋くくすんだ銀灰色タッチのコロー。
受け入れられるにはやはり時間がかかったのでしょうか。
60歳にして「モルトフォンテーヌの思い出」
ようやく陽の当たる場所に辿り着くことができた時は
父親が死んだ後だったそうです。


一体「美」とは何でしょうか?

「歌は世につれ、世は歌につれ・・・」
音楽や美術はその時代の人々を如実に反映していますね。

変わっていくからこそ、
「美」も生まれてくるのかもしれません。

そこには「美」とは縁のなさそうな
政治や経済も奥底では深く絡まっている。
複雑な物事の積み重なり。

私にとって「美」とは・・・

心を動かされるもの、でしょうか。

しかしその芯は「迷宮」です。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
http://lepetitbonheur.cocolog-nifty.com/ (Le petit bonheur)
2007-07-22 02:08:24
blue camelさん、こんばんは☆

迷宮美術館、1度みたことありました。
(そのときは、モネのことを紹介していました。)
コローのことは、知りませんでした。。。
(絵のことはあまり詳しくないんです。。。(^_^;))
今の時代、自分の好きなことをするのは、
そんなに難しいことではないけれど、
この時代の人は大変だったんでしょうね。
特に、絵(芸術)の世界は。

コローはバルビゾン派なんですね。
前にバルビゾンに行ったとき、素敵な場所だなぁと
おもいました☆
とくに、わたしのフランスでのお気に入りの場所の
ひとつがフォンテンブローの森なので、なんだか
親近感?が湧いてきました笑

美って。。。その人それぞれの感性でしょうか。
万人に受けるような絵をかかずに、
自分が「美」と感じるものを信じて、
っていうのは、自分の感性を大事にして
いたんだなぁとおもいます。

なんだか、考えさせてもらいました。


あ、リンクありがとうございました(*^_^*)
わたしのブログの方にもリンクさせてもらいました♪
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フォンテンブローの森 (blue camel)
2007-07-22 17:34:34
★Le petit bonheurさんへ
こんにちわ。
コローはバルビゾン派でフォンテンブローの森を
とても愛していたらしいですよ。落ち着く優しいその森に
行かれたことがあるLe petit bonheurさんもまた素敵☆
私のフランス滞在時間は短かった為、今度は素敵な田舎を
巡れたら・・。(って全然フランス語駄目なんですけど^へ^)
彼が美の信念を貫いたごとく、私も流されず
たくさん色んなものに刺激を受けて磨きたいです。^-^
ところで、ライコネンさん調子あげてますね~。
(キミと呼んだ方がF1ファンっぽい?)
今宵もまた優勝するかもしれませんね。^ー^
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