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家庭的なカテーテル

2015-10-12 11:37:11 | せたっしーの絵日記!
アベ晋三のせいでシンゾー病になってしまった。統一地方選と国会前デモで心臓が疲弊したのである。(只今入院中)

心臓病の検査と言えばカテーテルが現代医療の代表だけど
受けた事ありますか?85年前の技術だけど、コレでノーベル医学賞を受賞した凄い医療だ。

一九二九年、晩冬のドイツ。国家試験に合格したばかりの研修医ヴェルナー・フォルスマンは、自分のアイデアを実行したい衝動を抑えきれずにいた。手術ではなく血管内にチューブを通してレントゲン検査したり風船膨らまさたり異物を送り込んで血管を膨らませ血流を良くしたり治療するんだ。局所麻酔だから完全に意識があるので現代は患者も医師と一緒にモニターで自分の心臓を観察できる。
結構時間がかかるのでくたびれるし気分が悪くなるね。
手術のように意識のない全身麻酔のが楽だね。

尿道カテーテルはじめ内視鏡、胸腔など手術で切らない施術が現代的だけど、気持ち悪さは未来でも続くのか?

しかしこのノーベル賞アイデア思いついてもキチガイ扱いされて誰も治験者がいないので医師自ら実験台になる根性凄いよね。

そんな話…

チューブを馬の血管から心臓に挿入し、血圧を測ったという記録を医学書で見つけた彼は、もしチューブを人間の血管から心臓に挿入できれば、強心剤を直接心臓に注入して、より有効な治療ができるはずだと考えていた。「これを生きた人間で試してみたい…」。

ある日、実験は手術室で決行された。彼は自分の腕の静脈にゴム製のチューブ(尿管カテーテル) を差し、もう片方の手でチューブを心臓へと押し進めていった。

そして、腕からチューブをぶら下げたまま階段を降り、地下にある放射線室でレントゲン写真を撮影した。チューブの先端は、確かに心臓内部の右心房まで到達していた。

しかし、体を張った彼の実験に周囲の目は冷たかった。教授からは「まるでサーカスの見世物だ!」と罵倒される。失意のうちに研究室から追放された彼は、大学を去り、町の開業医としての生活に入った。

それから二七年後の一九五六年。フォルスマンはノーベル賞授与式の会場にいた。アメリカの二人の研究者が心臓カテーテルを使い、彼の実験の正当性を証明したのだった。彼は心臓カテーテル法の先駆者として、二人の研究者とともにノーベル生理学・医学賞を受賞した。カテーテルはとても家庭的な発想ではないが人類を救うための発想だよね。