白いミニチュア・シュナウザー ちぃ君 ( CALL ME JOE ) と共に

白いミニチュア・シュナウザーちぃ君のパパとママが綴るちぃ君の日記

ストリッピング ( 1st ~ )

2010年05月28日 | お手入れ


                                             今のお二人


ちぃ君ともっ君のストリッピングの段階的な様子です。
1stステージを終え2ndステージに入ったところです。

ちぃ君





腰のところに残した被毛は背線の見えがかり上の調整の為中央寄りに少し多く残しました。
形状としては、真円ではなく楕円状です。



          



この画像でもお分かりのように
ストリッピングしてダメージを受けた皮膚は硬化しカサブタが取れると皮膚は変色(色素が落ちます)
これは軽い火傷と同じものと考えなければならずケアを十分に行って対応しなければなりません。
ストリッピング後ただちに清潔な人肌程度の温度の蒸しタオルでさっと拭き時間を置かずに
消炎防止クリームを塗布しますが、個体差や体調 ・ 皮膚の状態で
このようなダメージを起こさせてしまう場合があります。
こうなったってしまったら頻回ににクリームを塗り手当てに専念します。
カサブタが取れた後も乾燥による皮膚の硬化を防ぐためにクリームを塗布してケアします。

もっ君





もっ君の場合、ボディーに関しては比較的ダメージは少なかったようです。
ちぃ君よりも2日早く始めましたので既に新しい被毛が出ているのがお分かりかと思います。
中には抜き残しもありましたが目立った場所だけ翌日数ヶ所調整しました。
被毛を抜くとその箇所は、粘液状の分泌物が出て皮膚がしっとりとしてきます。
そして皮膚の温度はその影響か温度が他の部分よりも数日低い状態が続きます。
分泌物の分泌がとまると皮膚の温度が通常の体温に向かって上昇し始めます。
皮膚の温度低下から通常皮膚温へと温度上昇し始めるとそのころから皮膚の乾燥・硬化が始まります。
皮膚温度の変化は、分泌物中の水分が徐々に蒸発するとき
皮膚の表面から熱を奪って行き皮膚の温度は低下します。
この時分泌物が分泌されている場所とそうでない場所に温度の差が生じます。
この温度の差によってダメージを受けた皮膚の炎症の進行速度が妨げられると思われます。
従ってそうした体の治癒能力のメカニズムを最大限に利用して
皮膚のダメージが大きくならないうちに
即ち炎症が始まってしまわないうちに皮膚のケアを始めなければなりません。
最近の傷口に対する治療方法は、以前の傷口に薬剤を塗布して乾燥状態を保つ方法から
傷口を一定期間薬剤を塗布して保湿した状態にしておく治療方法が一般化してきています。
この方法は治療期間が短縮され、予後の治療痕の引きつりとうが少なく完治の確率も高いようです。
従って、ストリッピングによってダメージを受けた皮膚は炎症防止保湿クリームなどを塗布し
速やかに皮膚のケアに取り組む事が大切です。
ただし、すぐにケアを施してクリームを塗布しても皮膚の乾燥・硬化の傾向はあるので注意して下さい。
最終的に薄いカサブタ状の物が形成され褐色のざらついた表面になります。
なおケアを続けているとストリッピング後3日ほどで症状は固定化し
クリ-ム塗布前の蒸しタオルで拭き取る作業時に薄いカサブタ状の物は
タオルに付着して剥がれ落ちます。
その後もクリームを塗布してケアを続けます。
2~3日でダメージの少なかった部分の皮膚は以前の弾力性としなやかさを取り戻します。
ケアクリームを塗布して皮膚の保湿を確保して下さい。
乾燥した肌は柔軟性を失い表面が荒れ始め傷つきやすくなります。
ケアを怠るとカサブタが形成されたようなところは皮膚ダメージが大きいところなので
化膿して大変な事になってしまうので注意しましょう。
ダメージがあまりにも大きいと皮膚は他の健康な部分に比べて硬化しその弾力を失い
被毛の育成に支障をきたします。
また、その回復期間もどれほどになるのか、元に戻るのか、これと言った的確な答えが出ません。
従ってストリッピング直後から始める皮膚のケアについては
確実に、慎重に行うようにしたいものです。



          



ストリッピングの開始時期が2日の違いで
被毛の状態もちぃ君&もっ君で差が出ているのがお分かりかと思います。
全て指サックを装着して指で抜いています。
摘まみにくいところはナイフの背の刃の付いていないところと親指を使い挟んで抜きました。
ストリッピングは、彼らにかなりの精神的なストレスを与えます。
お尻や後肢まわりは特に痛がりますので一回に抜く量を少なくしたり休憩を取りながら少しずつ進めます。
一定のテンポで抜いてあげると痛がらない場合もあるのでただ抜くのではなく
様子を良く見ながら工夫する事も大切かと思います。

初めてのストリッピングを経験した直後、彼らは痛みと痒みで精神的に不安定な状態になります。
我が家の場合、ちぃ君 がイラつき気味でした。
一人になりたいが、もっ君 がジャレついてきます。
今度は、ちぃ君 が相手にしてくれないともっ君 がイラつきます。
そうしているうちにちょっとした騒ぎになるのですが ・・・
何の気なしにジャレついて飛びかかった拍子にダメージが出ている個所を
爪で再び傷めてしまう事があります。
幸いストリッピングの前に爪の処理をしておいたので爪痕が皮膚に赤く付いた程度で済みましたが
事前に想定される事故について対策を講じておく事も大切だと感じました。
肌に優しい布地の服を着せるなり、傷ついた時の薬品の準備なりは大切かと思われます。
被毛を抜かれた皮膚は、柔らかくデリケートです。
健康な皮膚があっての被毛です。
十分な皮膚のケアを心がけたいと思います。
また、皮膚のケアと共に精神的なケアも考慮しておきたいものです。

指 ・・・ 痛かったです。
彼らも痛かったから仕方ありませんが ・・・
ハイ !



                              by ちぃ君 & もっ君 の パパ


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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
信じられない (可哀想)
2014-02-21 23:10:25
たとえ、愛情があったとしても、犬が可哀想。最低の飼い主
返信する
可哀想さんへ (ちぃ君&もっ君のパパ)
2014-02-22 00:00:04
このページは私への戒めのつもりで公開を続けているページです。
思いつきでストリッピングをするとこうなってしまうことへの反省の意味を込めたページです。
いつかあなたのような動物愛護精神に燃えた方からご注意を受ける事を覚悟したうえで公開しているページでございます。
また、シュナウザーのお手入れで他の方が思いつきでこのような事を起こさない事を願って公開しているページです。
どうか心を大きく開いてご理解いただけることを切にお願いいたします。
『最低の飼い主』 このお言葉は肝に銘じ今後のお手入れの考え方に生かしていきたいと思う次第です。
大変貴重なご意見ありがとうございました。
返信する
Unknown (くろえば)
2014-02-25 00:42:50
はじめまして いつも拝見しておりました
我が家は 去年亡くなった2匹を入れ
13匹のシュナウザーと生活をしています
一度は 素晴らしいシュナウザーに憧れショーに出すべく 1匹を断耳してしまいました (手術を手伝いました)
けれど その時に 
私の思いだけで愛しい愛犬に
これ以上苦痛を与えてはいけないと
断耳した事も後悔し
それ以上の事は 一切しませんでした

いろんな所で ストリッピングがいとも簡単に出来るように載っていたりしますし ブリーダーもそう言いました
誰かが 痛がる事愛犬にダメージを与える事を きちんと載せてくれないかと
思っていました
ありがとうございました

シュナは 飼い主思いです
我慢強い子です
最高のパートナーです
これからも 頑張ってください


返信する
くろえばさんへ (ちぃ君&もっ君のパパ)
2014-02-25 15:42:31
ようこそお越しくださいました。

コメントありがとうございます。 

なんとか彼らに苦痛を与えずにすむ方法で・・・

これからも模索していきたいと思っております。

このページは私の反省と戒めの為のページです。

そして、私の様に思いつきで無謀な事をなさらないようにと

これからストリッピングをお考えの方へ注意喚起のためにUPしたページです。

動物に対する愛護のお気持ちが強い方に

限られたほんの一面しかとらえていただけなかったことが少々残念でしたが

多くの方々にこのブログを見ていただきストリッピングについて

考えていただく場となったことは良かったのではと思っております。

断尾、断耳、ストリッピングについては飼い主さんのお考えによる判断にお任せするとして

それらの行為に伴うリスクについての一つの事例と受け取っていただきたいと思っております。

彼らの肉体的苦痛だけでなく精神的苦痛、そして、家族である私たちが経験するであろう将来の心の痛み・・・

単純な問題ではないということ・・・

彼らを愛してやまない方々の一つの判断材料としてお役立ていただければ幸いと思っております。


またのお越しをお待ちいたしております。 

ハイ   
返信する
Unknown (はな)
2014-02-26 04:44:09
こんにちは。はじめまして。
家族ともどもシュナウザーに興味があり、ここに辿り着きました。
ドーベルマンやラットワイラーと同じくそういう処理をするブリードだと理解して、耳と尾の処理のことは聞いたことがあったのですが、ストリッピングのことを初めて知りました。ここで学習する機会ができて本当に良かったです。
ちぃ君のご冥福を祈っています。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-02-26 12:50:38
かわいそう。
返信する
Unknown 名無しさんへ (ちぃ君&もっ君のパパ)
2014-02-26 13:00:58
ハンドルネームをお知らせください。
このページは私への戒めとして公開を続けているページです。
私の様に思いつきでストリッピングをするとこうなってしまうことへの反省の意味を込めたページです。
これからストリッピングをお考えの方への注意喚起のためのページです 。
ストリッピングの真の意味をこのブログからご理解ただければと思っております。
ネット上のマナーをご理解していただきそれを誠実にお守りください。
よろしくお願いいたします。
返信する
はなさんへ (ちぃ君&もっ君のパパ)
2014-02-26 14:12:57
ようこそお越しで下さいました。

ちぃ君へのお言葉ありがとうございます。

私の犯した過ちをよくご理解ください。
ストリッピングに潜むリスクについて出来るだけ多くの文献に接することをお勧めいたします。
新たに迎え入れるご家族の月齢に応じストリッピングが不向きな場合がありますので
よく注意してください。
お知り合いにストリッピングをされる方がおられたらご相談されることをお勧めします。
ストリッピングがすべてではないので時間をかけてご検討下さい。
シュナウザーと共に暮らされ良かったと実感されることを願っております。

またのお越しをお待ちいたしております。
ハイ   
返信する
Unknown (クローバー)
2014-02-27 21:40:08
人間なら髪の毛を数本ずつずっと抜かれ続けるような痛みなのでしょうね
髪だけといわず、腕や足の産毛も同様に。
慣れてくるというか、痛みに耐えていくうちに痛覚が麻痺するようなものなのでしよう。
それをケアのためとか、ショーに出す被毛を作り出すためだとか
…内面に秘めた性格よりも、容姿端麗を優先する方が大事だなんて…
断耳や断尾も理解しようと努力していますが、これはシュナでは「当たり前」のことだと言われてもやはり辛いですね。
返信する
クローバーさんへ (ちぃ君&もっ君のパパ)
2014-02-28 11:06:57
ご訪問ありがとうございます。

ショードッグは、単に容姿端麗でなくてはならないという認識には誤解があるようですね。
確かに容姿端麗『も』大切な項目かもしれませんが
『内面に秘めた性格』が彼らの表情や容姿に大きく影響するのだということをご理解ください。
ショーキャラクターと言われるものがそれです。
単にリードで頭を持ち上げさせても姿勢が悪ければ
どんなに良質なコートに仕上げられていようと素晴らしいという評価を受けることはできません。
歩様、姿勢に性格が表れます。
どんなの素晴らしい犬体でもどんなに質の良いコートをまとっていようとも
ショーキャラクターからくる動きや姿勢にかなうものはありません。
ドッグショーをご覧になればお分かりになると思われます。
トップを獲得する仔は単に美しいだけではありません。
やはり『内面に秘めた性格』ショーキャラクターから醸し出されるものが違うと思います。
きりっと一本の芯が通ったようなものが・・・
ショードッグをご覧になって憧れストリッピングによって我が子をすてきな仔にというお気持ちも理解できますが
それだけではショーで見る子たちのように素敵な仔にできるとは限らないのです。
キャラクター作りからコートをまとわせる体作り・・・
それらを総合的にまとめていかなければなりません。
美しく丈夫で艶やかなコートをまとうため活性化した丈夫な皮膚を作ることが次に大切となるはずです。
コートはあくまでもそのコートを作り出すための活性化した皮膚を外界からの危険な刺激から守るためにあるのが本来のありようです。
コートは、コートを維持するため皮膚及びその皮膚を維持するための体温保持のために必要なのです。
しかし、外界からの刺激が少なくなった家庭犬の生活環境においてそこまで必要なのかは疑問の余地が大いに残るところですね。
そこから先は保護者の方のお考えに判断を委ねるしかありません。
コートの持つ意味が正しく理解されそのうえでのストリッピングならば肯定されることが理解できますが
あなたのご指摘通り、単に綺麗に・・・というだけの事であればストリッピングに疑問を投げかけざるを得ませんね。
しかも、それを生後月齢を2歳3歳と過ぎてしまった子に初めて施したり
いったんストリッピングを中止してかなり時を経てから再開することへのリスクを考えると
忠告し回避を促さざるを得ません。
私は私の未熟な知識から行ってしまったストリッピングの顛末を
戒めのページで公開しております。
数年前に落とした小石が今日のような波紋を広げようとは思いもよりませんでした。
とは言え、多くの方から寄せられる貴重なご意見はこれからストリッピングを始めようとされる方々への貴重な参考意見となるはずです。
安易なお考えでのストリッピングが多少なりとも少なくなることを願っております。
犬種としての犬種標準にしたがって純血種の保全を理解された『真のストリッピング』がなされることを期待したいと思います。

単に感情的側面からの否定されたご意見の主張は、この犬種の保護育成を志しておられる方々を少なからず良い環境とは言えない方向へ導いてしまうものと懸念いたします。
断耳や断尾、ストリッピングまでもが動物愛護の精神のもとに封印されることが
はたしてこの犬種の健全な保護育成につながるのか私は疑問を禁じえません。
お手入れにこれだけの労苦を費やさなければならない犬種の未来に少々不安を感じる次第です。

また、皆様にミニチュアシュナウザーの犬種としての特徴とそれに伴う種々の事柄について
少しづつご理解いただきたいと思っております。
また、安易なお考えによる無意味なストリッピングが少しでもなくなってくれることを心より願っております。

貴重なご意見ありがとうございました 。 

はい。
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