今年もインフルエンザの予防注射を打ってきました。
打ったのは、妻と私のみです。
学生時代にインフルエンザで1週間入院するという苦い経験があったので、
社会人になってからは、毎年インフルエンザの予防接種を打っているのですが、
小さい子供に打ってよいかと考えたときに、ちょっと真面目に調べたことがありました。
その結果、乳幼児では効果が低そうだということと、
当たり前ですが副反応が全くないとはいえないということがわかりました。
極論として、予防接種でもしも何かあった場合に、
それ(予防接種)を受けさせた自分がやりきれないという(勝手な)考えから、
我が家では子供は受けさせないことにしました。
幼稚園等に通い始めインフルエンザに罹患する確率が高ければまた考えますけれど。
健康であるのにかかわらず、
かかるかもしれない病気に対して受けされるものですから・・予防接種は。
ある意味、親のエゴ的な部分もあるのかもしれません。
もちろん効果が高ければ、副反応のリスクを覚悟で予防接種を受ける必要があるのでしょうが、
他の予防接種と比較すると、乳幼児に対するインフルエンザの予防接種の効果はかなり低いようです。
特に1歳以下に関しては、効果があるかどうか不明らしく、
病院によっては1歳以下のインフルエンザの予防接種は受け付けないというところもあるようです。
また、日本小児科学会の見解(平成16年10月)としては、
『わが国では、1歳以上6歳未満の乳児については、インフルエンザによる合併症のリスクを鑑み、有効率20-30%であることを説明したうえで任意接種としてワクチン接種を推奨することが現段階で適切な方向であると考える。』
とされています。
根拠として示されている研究は、
厚生省の厚生労働科学研究成果データベースの検索から、
「乳幼児に対するインフルエンザワクチンの効果に関する研究」
という文字を打って検索すれば、報告書を見ることができます(お勉強好きな方はどうぞ)。
有効率20-30%という数字がどれだけ低いかは、コインを投げてみればわかるはずです。
裏表思った通りにコインが転がる確率が50%ですから。
一般の人は、自分の子供にインフルエンザの予防接種を受けさせようかと迷った時は、
病院に問い合わせたり、医師や受付の人にに聞いちゃったりしちゃうんでしょうかね。
すると、
そこには予防接種を受けないという選択肢はほとんどなくて、
「受けた方がいいですよ」とか「お子さんは効果が出にくいので2回受けてください」とか言われちゃうでしょうね。もちろん病院の利益になりますから。
これって、歯医者さんに「甘いいものは食べない方がいいですか」と聞くようなものでは?
っとちょっと思っちゃいました(違うか・・)。
効果はともかく、受けときゃいいや~的な親もいるんでしょうが、
副反応の危険性を理解しているかが心配です。