国鉄があった時代blog版 鉄道ジャーナリスト加藤好啓

 国鉄当時を知る方に是非思い出話など教えていただければと思っています。
 国会審議議事録を掲載中です。

国鉄労働組合史 302

2011-10-28 23:59:06 | 国鉄労働組合史
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第五章 分割・民営体制の矛盾の表面化と国労運動

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第七節 要求の多数派から組織の多数派へ
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  「国鉄労働組合は、本年2月27日で結成50周年を迎える。
 国労50年の歴史を振り返るとき、その歴史は、春闘をはじめとする生活防衛の闘い、労働条件改善、反合理化の闘い、反戦平和の闘いなど戦後日本の労働運動の歴史そのものであった。
  そしてまた、幾多の弾圧や不当労働行為にも屈せず、班集会から分会大会へ、座り込みからハンガーストライキヘ、さらには順法闘争から時限ストヘと戦術を高めながら、組織を守り、営々と築きあげてきた諸先輩たちの苦闘によって、19世紀のドイツ法学者イェーリングの『権利のための闘争』を紐解くまでもなく、労働者の権利は闘ってこそ実現されることを身をもって示した50年でもあった。
  どんなに立派で強固にみえる建築物であっても、土台が脆弱であれば、針の穴ほどの間隙によって瓦礫のごとく倒壊することを1年前の阪神大震災は教訓にした。
  私たちの闘いもまた、50年の運動の歴史から学んだ教訓を糧に、ひるまず、あきらめず、そしてねばり強く継続することによって、法律をも踏みにじる相手側のほんの僅かの間隙をも見逃さず、一歩いっぽ相手側を追い込んできた。闘いが世論をつくり、その世論が頑迷なJR会社を追い込むという戦略をもう一度噛みしめ、私たちの戦線に、より一層厚みを加えていくことが勝利につながるものと確信する。…一・情勢は厳しいからとはじめから決め込み、守りに徹することは、闘わずして情勢に流される。待ちの姿勢から生まれるものは何もない。国労運動の歴史は、常に陥りがちな幹部請負や指令待ちの姿勢を戒め、みんなで一歩前へと闘い続けるなかから、活路を切り拓いてきたことを教えている。
  国労の歴史は、決して平坦な道程ではなかった。私たちはその教訓のなかから学んだからこそ、あれだけの熾烈な攻撃によって多くの仲間を失いながらも、労働者の誇りを失うことなく、やはりおかしいことはおかしいと言える職場をつくるために仲 間を増やそうと肝に命じ、ここまで歩み続けてきた。」委員長挨拶はこう述べて、今こそ私たち国労が、50年の歴史のなかで培ってきた力を大きくし、新しい国労運動をきり拓いて行こうと訴えた。

続く

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