映画鑑賞検定3級blog

コメント無しのTBだけでも大歓迎です♪
B級大好きアクション大好きテキトー映画感想blogです。

「プリズン・オン・ファイアー」

2007-06-28 | 香港映画
見よう見ようと思っていても、レンタルないから観られない・・・を何とかしてくれてありがとう。1800円の廉価版DVD、買っちゃいました。

誤って人を殺してしまい、刑務所に収監されてしまったケン。元来のまじめな性格が災い、刑務所内では浮いた存在になってしまい、囚人からも看守からもいじめの標的にされてしまう。そんなケンを気に入り、たびたびフォローする陽気な性格のティム。二人はこの境遇を乗り越えられるのだろうか?



爽快といえば爽快だけど、そこまでのくだりがあるので、単純に爽快とはいえない部分もある。
だけど、やっぱり爽快、というか、なんというか、こんな映画なのに、すごくホッとする気持ちになるのは一体なんなんだろう?

たまらなく熱い映画。
でも、そんな熱さが欲しい時もあるのよ。

主人公達はもちろん、それ以外の脇役も大して説明的ではない割に、キチンとその人となりが分かるように出来ているところはお見事。
すっと、世界観に入っていける作りだと思う。

とにかく!本当にチョウ・ユンファっていう人は最高に魅力的な人だってこと。
熱さと、朗らかさと、適当さ、それに”我慢”と、生命力、そして男気。
何かに所属するわけじゃないというところもいい。
そんないろんなことをふまえた人間だっていうことのが本当に伝わってくるんだよね。
子供との語らいのあの表情も素晴らしい。
自分の過去を語るシーンのあと、すぐにケンの事情を聞いて笑顔になるところなんかホント、ホント~~~にたまんない。
とにかく、そんなユンファを見ているだけでも十分楽しかったと思える。
彼こそスター! 愛して止まない人です。

で、主人公の生真面目な男、ケン役のレオン・カーファイもすごくいい。
だって、驚くほど普通なの。そこがすごくいい。さすがこの人、演技力ありますね。
ヘタレなんだよ。でも、こんなヘタレをこれだけキチンと魅力的に演じてくれるのって本当にすごいと思ったなぁ・・・。
あの、どうしよう・・・っていうおどおどした目とか、妙に気が大きくなるところとか、本当に飾らない普通の人で、すごく良かったと思う。

看守役のロイ・チョン!マッジでムカつくんですけどこの人!
クールな顔してるのが余計に~~~~ウガ~~~~~!
でも、ムカつくけど、ちゃんとムカつくの。ただムカつく存在として存在させるために作ったキャラクターって言うわけじゃなく見えるから不思議ね。
無能なわけじゃない、権力を振りかざすだけじゃない、色々と汚いことをして、狡猾でムカつく。だから、決してただイライラしてどうなってもいいよ!って思うわけじゃないところがいい。
それに、ただ彼がムカつくだけなの。そこがいいよね。

香港映画が苦手な人には”はぁ?”といわれてしまう作品だとは思いますが、大丈夫な人なら観て損はないと思う、かな?
個人的には同リンゴ・ラム監督の「風雲シリーズ」(この作品は原題「監獄風雲」)でもこの前の「友は風の彼方に(原題「龍虎風雲」)」の方が好きだったりするけど、こちらも十分面白いです。

ちなみにこの映画はアクションはそれほど多くないです。刑務所だし、暴れたら刑期延びますし(笑)

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=20474


最新の画像もっと見る