「柔道龍虎房」

いやー、だって、観とかないと、と思って。ジョニー・トゥだし。どんなもんか・・・。不安でいっぱいですけど（笑）いや、しかも「姿三四郎」観てないし・・・。オマージュ捧げてるらしいですけど・・・。

生バンドが売りのバーで、店長兼ギターとして働いている、シト・ポウ。実は彼は柔道の達人だったのだが、今ではその影も見えないような生活に落ちぶれてしまっていた。彼の元に”勝負をしろ！”と、トニーという男がやってくる。

＜あり。思いっきりあり。＞

いや、ぜんぜん柔道じゃないし、それ（笑）
三四郎の歌をいつも歌う人が出てきて、格闘シーンになるとつねにその曲が流れてくるとか、ちょっと最初はおかしくて、うひゃひゃ、と笑っていました。

だけど、やっぱりいいですね、ジョニー・トゥ。
シト・ポウのやさぐれ方がだんだんわかってくる、その感じもいいし、トニーとシウモンというまっすぐ極まりない人たちとのかかわり方もいい。

映像がすっごくきれいで、かっこよくて、そのくせ青春風の部分が妙にくすぐったい感じで、そこがいい。すごくいい。

お金を持って走るシウモンの姿を追うポウの姿や、ロッカーを開けたら名刺が入ってるところとか、もう最高だね。
その辺で、ぐっと距離が縮まるような気がする。その辺が本当にたまんない。

ラストの小覇王の台詞、最高でしたね～～～。

”俺への借金も恩も、きっちり返せよ！2割引にしてやるから！”

うわぁ～～！泣ける～～～！

ラストのシウモンの絵葉書も泣けます。

泣けるけど、マイナスな泣きじゃなくて、前向きな泣きね。
あんなエンディングなのに、ぜんぜん前を向ける、そんな終わり方がすごくいいね。

そんな、むちゃくちゃ暑苦しい青春映画の要素満載の映画だけど、決して暑苦しくないところが私はかなり好きでした。

一見すると、怒る人も多く出そうな、とんでも映画です。
ジョニー・トゥが好きな人は恐れずに見てください（笑）

しかし、すげーなぁ・・・。
あの、駐車場の大乱闘シーン、本当にアスファルトの上でやってるのね！
なんか引いてるのかとも思ったけど、あの”長回し大好き”ジョニー・トゥだから、どうやったんかなーと思ったら、マジで地面だったんだね（＾＾；
俳優さんたちも大変ですね～。でも、その分、本当にリアルで最高にかっちょいいアクションシーンでした。

酒場の乱闘シーンも、かなりかっこよかったです。

それにしても、ルイス・クーはやっぱりかっこいいですゎ

http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail/tymv/id324636/