これまでになく、じっくり中継を見る時間のある毎日。基本的に毎日家にいたので、ツールとブエルタについては、ほぼ全てのレースを観戦していた様に思う。
毎年の様なお祭りの印象はなかったが、かえってその分、ストイックなレースの印象となり、非常に緊張感のあるレースを見た気がする。特にほとんど観客のいないブエルタは(ツールの時は、なんかそれなりに観客がいた気がする)、ピリッとした雰囲気で山岳のつらさが、より際立って見えた気もする。
自転車レースにおける観客の存在は不思議なものだ。まず、物理的な距離が近すぎる。案の定、一年に一回くらい、観客とのコンタクトで揉めている気がする。その不安がないのは見ていて気が楽だった。
また、観戦にお金がかからないというのもプロスポーツでは珍しい。観戦に人が増えても、お金にならないことを考えると、観客が増えることのメリットは収益以外の所で発生するしているようだ(地元を走ることによる活性化、とか?コース整備のための道路整備とか?)。今年は結果的に、コロナの影響で中継放送を見る人が増えて、興行としては成功した、という話も中継の中で聞いた。休息日明けに、コロナでDNSになる、なんてことも驚きだった。いつレース自体が無くなるか分からない、そんな雰囲気も緊張感の要素にあったように感じる。
そんな中、前評判の高さ通りに盛り上げてくれたユンボヴィズマ。エースを不調をカバーして盛り上がるイネオス。そして、若手選手の台頭。。。非常に楽しく見ることができた。
多分、こんなグランツールに出会うことはそうそうないと思うし、早くコロナがおさまって欲しい。そういう想いを持ちつつ見た緊張感のあるストイックなレース風景は、終わってみたら感動的だった。
また来年のレースが楽しみだ!
オリンピックもあるし、来年も忙しくなるぞー!
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