永らえて 美雨の日記

日々折々の感想です

エスカレーター 怖い

2016-12-15 17:09:59 | 日記

 

  私の耳鼻科医院への遍歴は終わって落ちついていました。でも、ホッとしたのは束の間。油断大敵です。8月の末に買い物に行った帰り、駅のエスカレーターで転びました。放置しておいても三か月で治ると、あっけらかんと笑っていた誤診医師の、「転倒に注意」だけは当たっていました。

 ホームに上がる数段手前で、なぜか左足だけが動き、あっという間に私は右手をついて、エスカレーターの上にはいつくばっていました。左足の裏を、動き続けるステップの角が情け容赦なくこすって行きます。こすられた足は見事にはれ上がって巨大な紫大根です。脇の下の肋骨も一本折れていました。 

 打撲と骨折は順調に治り、体調も戻りましたが、あれ以来エスカレーター恐怖症になっています。電車に乗ってもエレベーターが頼りです。若くて元気なころは便利に使っていたエスカレーターですが、最近の駅のエスカレーターは何と深いのでしょう。地下鉄が発達した駅はエスカレーターが中心です。ここから転げ落ちたらどんなことになるか、身がすくみます。昔の浅かった地下鉄銀座線が懐かしい。

 私が月に一度は行くJR御茶ノ水駅にはエレベーターもエスカレーターもありません。その代わり、地下鉄丸ノ内線と他にも二つの地下鉄駅が近くにあります。少し遠回りですが、横浜から副都心線でまっすぐに新宿3丁目に出ました。ここまでは良かったのに、頼りのエレベーターが見つかりません。折角の試みでしたが、やはりJRが頼りと知りました。

 改造されたターミナル駅の、エスカレーターの裏に隠れているエレベーター。通路の奥にひっそりとあるエレベーター。ホームの中ほどにあれば便利ですが、長い連絡通路の一方にしかないときは、乗り換えの度に端から端までを往復しなければなりません。

 こんなことなら、もっと足を鍛えて、階段を注意深く歩くのが最善と悟りました。

 それにしても、ベビーカーを使っている方はお気の毒です。ようやく使うことを認められたのに、狭くて乗り切れず、いつも長い列を待ってからでないと乗れないのです。そんなエレベーターは、分かり難い隅っこにあります。売店などの荷物用に使われていたエレベーターかもしれません。代わりはどうなったのでしょう。人生の重荷は様々です。