
レジェンド、ロレッタ・リンの新作!といっても、リイシュー物です。「Opry Video Classics」をリリースしたTime Lifeレーベルがその勢いに乗って、レジェンド達のライマン公会堂でのライブ音源をリリースし始めています。そして、Porter Wagoner、Marty Robbinsについで、1963年~1967年に録音されたロレッタ盤がリリースされました。「Opry Video Classics」のライブ映像で、特に1968年の"You Ain’t Woman Enough"の若々しいロレッタに感銘を受けてしまった余韻で入手した次第です。
14曲中9曲が、ビルボート・カントリー・チャートでトップ20以内に入ったヒット曲で、ロレッタの歴史の初期を彩る堂々の名曲ばかり。"Blue Kentucky Girl"はエミルー・ハリスがカバーしアルバム・タイトルにまでしていますし、名曲"Success"はシニード・オコナーが少し詩を加えてカバー、アルバム「Am I Not Your Girl?」に収録しています。個人的には"Wine, Women and Song"、これは同名の異曲なんですがブリティッシュ・ハード・ロック・グループ、ホワイトスネイクのロック・ブギがありまして、中学生の私は子供心に、カッコエエ曲名やなぁと関心した思い出があります。デヴィッド・カバーディールはロレッタの原曲を意識していたに違いない!"You Ain't Woman Enough"は、マルティナ・マクブライドが「Timeless」でカバーし、「Live In Concert」でもプレイしていました。その「Live」の中でマルティナが紹介していたこの曲が出来たエピソードがブックレットにも紹介されています。~ロレッタのとあるコンサートで、バックステージに一人の女性が訪れます。聞くと、彼女の旦那が他の女性一緒に客席にいると言うのです。ロレッタはその女性を連れてステージへ、そして浮気相手の女性を見て「彼女の男を取るなんで、女として十分じゃないわ!」。この時、それまで自作曲に自信が持てなかったロレッタは、ヒット曲をモノにした事を知ったのです。なお、"We're Not Kids Anymore"は、アーネスト・タブとの、そして"Happy Birthday"はコニー・スミスとのデュエット曲です。

アーネスト・タブと
60年代ですから、曲は全てシンプルなホンキー・トンク・スタイル。バックは一見簡素ですが一つ一つの音が野太くて強く("Wine, Women and Song"のギターからして濃い!)、それがモノラルでゴッタ煮の塊となって、スタジオ録音以上に南部らしいダウンホームなイメージが増幅されます(だから、ストーンズのキース・リチャーズがモノラルにコダワるわけです)。古い音源のチョッとこもった音質も、古きよき時代への好奇心や探索欲、郷愁を掻き立てて、このあたりがリイシュー音源を聴くなんともいえない魅力の一つです。そして何よりロレッタの声が強い!草の根パワーハウス。ほとんど音程がブレない(当然、差し替えなどあろうハズがなく)。姑息なテクニックによるごまかしなど一切ない地声の力。その声が、バック陣のひらめきに溢れる気の効いたアドリブ・フレーズと張り合う様は聴き応えがあります。この後1968年以降はNo.1ヒットを連発していくことになるのですが、歌の力量的にはここに収録された時期が最高と言えるのではないでしょうか?本当に貴重な記録が世に出て良かったと思います。ただ、この手のリイシュー物には必須の各曲の収録日などのデータがなく、少し残念です。

Colin Escottというジャーナリストによるブックレットのライナーノーツに、ライマン公会堂についてのバーバラ・マンドレルのユニークな思い出が載っています。ライマンのバックステージは空調がなくて引きつるような場所だったそうです。「女性達は洗面所をドレスルームとして使っていました。そこには偉大なスター、ドリー・パートン、タミー・ワイネット、ロレッタ・リンらが、トイレに座って過ごしていました。私達は皆ひどく汗をかいていました。それくらいそこは暑かったのです。でも私達は皆、愛と、私達の音楽と、私達を見に来てくれた人たちへの情熱に溢れていたのです」また、エミルー・ハリスによる、ロレッタのブルーカラー的なプライドや強さを表現した詩作・行動についてのコメントも添えられています。「ロレッタはフェミニストと呼ばれる事を望まないかもしれません。でも彼女こそがフェミニスト達がそうありたいと望む存在だったんだと私は思うのです」
14曲中9曲が、ビルボート・カントリー・チャートでトップ20以内に入ったヒット曲で、ロレッタの歴史の初期を彩る堂々の名曲ばかり。"Blue Kentucky Girl"はエミルー・ハリスがカバーしアルバム・タイトルにまでしていますし、名曲"Success"はシニード・オコナーが少し詩を加えてカバー、アルバム「Am I Not Your Girl?」に収録しています。個人的には"Wine, Women and Song"、これは同名の異曲なんですがブリティッシュ・ハード・ロック・グループ、ホワイトスネイクのロック・ブギがありまして、中学生の私は子供心に、カッコエエ曲名やなぁと関心した思い出があります。デヴィッド・カバーディールはロレッタの原曲を意識していたに違いない!"You Ain't Woman Enough"は、マルティナ・マクブライドが「Timeless」でカバーし、「Live In Concert」でもプレイしていました。その「Live」の中でマルティナが紹介していたこの曲が出来たエピソードがブックレットにも紹介されています。~ロレッタのとあるコンサートで、バックステージに一人の女性が訪れます。聞くと、彼女の旦那が他の女性一緒に客席にいると言うのです。ロレッタはその女性を連れてステージへ、そして浮気相手の女性を見て「彼女の男を取るなんで、女として十分じゃないわ!」。この時、それまで自作曲に自信が持てなかったロレッタは、ヒット曲をモノにした事を知ったのです。なお、"We're Not Kids Anymore"は、アーネスト・タブとの、そして"Happy Birthday"はコニー・スミスとのデュエット曲です。

アーネスト・タブと
60年代ですから、曲は全てシンプルなホンキー・トンク・スタイル。バックは一見簡素ですが一つ一つの音が野太くて強く("Wine, Women and Song"のギターからして濃い!)、それがモノラルでゴッタ煮の塊となって、スタジオ録音以上に南部らしいダウンホームなイメージが増幅されます(だから、ストーンズのキース・リチャーズがモノラルにコダワるわけです)。古い音源のチョッとこもった音質も、古きよき時代への好奇心や探索欲、郷愁を掻き立てて、このあたりがリイシュー音源を聴くなんともいえない魅力の一つです。そして何よりロレッタの声が強い!草の根パワーハウス。ほとんど音程がブレない(当然、差し替えなどあろうハズがなく)。姑息なテクニックによるごまかしなど一切ない地声の力。その声が、バック陣のひらめきに溢れる気の効いたアドリブ・フレーズと張り合う様は聴き応えがあります。この後1968年以降はNo.1ヒットを連発していくことになるのですが、歌の力量的にはここに収録された時期が最高と言えるのではないでしょうか?本当に貴重な記録が世に出て良かったと思います。ただ、この手のリイシュー物には必須の各曲の収録日などのデータがなく、少し残念です。

Colin Escottというジャーナリストによるブックレットのライナーノーツに、ライマン公会堂についてのバーバラ・マンドレルのユニークな思い出が載っています。ライマンのバックステージは空調がなくて引きつるような場所だったそうです。「女性達は洗面所をドレスルームとして使っていました。そこには偉大なスター、ドリー・パートン、タミー・ワイネット、ロレッタ・リンらが、トイレに座って過ごしていました。私達は皆ひどく汗をかいていました。それくらいそこは暑かったのです。でも私達は皆、愛と、私達の音楽と、私達を見に来てくれた人たちへの情熱に溢れていたのです」また、エミルー・ハリスによる、ロレッタのブルーカラー的なプライドや強さを表現した詩作・行動についてのコメントも添えられています。「ロレッタはフェミニストと呼ばれる事を望まないかもしれません。でも彼女こそがフェミニスト達がそうありたいと望む存在だったんだと私は思うのです」
何万坪いやそれ以上かもしれない広大な敷地と、その昔大農場主の館を全盛期のLorettaが購入し現在もその隣に住んで居るようです。
手入れが行き届き自然が残った綺麗な所でした。
いい旅をされましたね。うらやましいです。
しつこく待っていたら、ロレッタが出てきた
りするかもしれませんね。牧歌的な光景が
目に浮かんできます。
そこで歌われていた数々の名曲が集大成されたんですね。
最近では、"You Ain't Woman Enough"を、マルティナ・マクブライドが「Live」でカバーしていたのが印象的でした。
映画「歌え!ロレッタ愛のために」は、カントリーを聴いていない頃から、なんとなくタイトルは知っていました。ロレッタって何者?ってな感じで‥・映画になるほど当時のロレッタは凄かったんだなぁと思います。サウンド・トラックもオーエン・ブラッドレーがプロデュースしたと言う事で、本格的でした。
マルティナは、ロレッタのナチュラル・フェミニスト的なところを上手く現代的に受け継いだのかな、と感じています。オープリーの75周年(だったか?)イベントで歌っていた"One's On the Way"もいい歌でした。セリフのところが、チョッと青かったかな。
録画しておいた映画を本日観たばかりです。
あの歌声は、本人のものでしょうか?
最後の曲など、とても気に入りました。
CDを買いたいと思っています。
お勧めがありましたら、お聞かせいただけませんでしょうか?
どうぞよろしく!
(大阪ですか・・・懐かしいです。
今は東北の田舎に住んでおりますが、何時までも懐かしく、(3年余りになりますが、関西を気にしています。
今年など、寒さが何時までも残っておりますと、なお更です。)