世界のＨＯＮＤＡ

日本が世界に誇るＨＯＮＤＡ。それは自動車を初めとした技研集団を指すものだが、今後はサッカー選手の「ＨＯＮＤＡ」が名を知らしめるかもしれない。

本田のＦＫが決勝点　ＣＳＫＡモスクワが準々決勝へ＝ＣＬ

１６日に行われたチャンピオンズリーグ（ＣＬ）決勝トーナメント１回戦の第２戦、セビージャ対ＣＳＫＡモスクワは、日本代表ＭＦ本田圭佑のＣＬ初ゴールとなるＦＫが決勝点となり、ＣＳＫＡモスクワがスペインの強豪を２－１と下して準々決勝進出を決めた。

　セビージャは相手を上回りながら決定力不足を露呈。少ないチャンスを生かしたＣＳＫＡモスクワの前に、２シーズン前のＣＬと同じラウンドで苦杯をなめた。本田はこの試合、１ゴール１アシストの大活躍でＣＳＫＡモスクワの原動力となり、欧州最高峰の舞台でその名を知らしめた。

　アウエーでの初戦を１－１と引き分けての第２戦、セビージャには楽勝ムードが漂っていた。しかし、試合開始直後こそセビージャのサイド攻撃に苦しめられたＣＳＫＡモスクワが徐々にリズムを取り戻すと、この日トップ下に入った本田を中心に積極的なボール回しで相手を翻ろうする。
　対するセビージャも、ヘスス・ナバスとペロッティを軸にした細かいパスワークで前線にボールをつなぐ。一進一退の攻防の中、ＣＳＫＡモスクワは３９分、スローインからのボールを受けた本田がゴール前のネチドに絶妙のパスを出し、待望の先制点を演出する。しかしその直後、今度はナバスからのパスをペロッティが決めて、セビージャが試合を振り出しに戻した。

　後半に入ると、セビージャはディエゴ・カペルに代えてカヌーテを投入し攻撃を強化する。しかし、５５分にクラシッチがフェルナンド・ナバーロに倒されＣＳＫＡモスクワがＦＫを得ると、本田が蹴った強烈なＦＫはＧＫパロップの手をはじいて、そのままゴールイン。１－２とされて後がなくなったセビージャは、残り時間に怒とうの攻撃を浴びせ、ＣＳＫＡモスクワ陣内に攻め込む。しかし、アウエーゴールで断然有利になったＣＳＫＡモスクワは守備固めに入り、最後までセビージャの攻撃をしのぎ切って、準々決勝進出を決めた。

　一方、勝利を信じていた大観衆の前で敗れ去ったセビージャだが、サンチェス・ピスフアン・スタジアムには試合後、「ヒメネス、出て行け」というファンの絶叫だけがこだました。これで、レアル・マドリーに次いでセビージャも敗れ、スペイン勢で唯一残るは、１７日にシュツットガルト戦を控えるバルセロナだけとなった。



アウェーで勝ちに等しい１－１で引き分けていたセビージャ。記事の通り、セビージャサポーターは勝利を信じて疑わなかっただろう。
何せアウェーで引き分けたのだ。大観衆をバックに、慣れたピッチでプレーする選手達、いつも以上の力を出せようものではないか。

が、そんなセビージャの楽観的考えを打ち砕き、さらにその希望さえも奪い去ったのは、ご存知日本代表、元ＣＳＫＡモスクワ所属本田圭佑！！
試合結果は２－１でモスクワの勝ちだが、その２点とも本田の活躍によるもの！！

素晴らしい！素晴らしすぎる！！！

正直、俺は本田を舐めてました。
大口叩いてるけど、大久保みたいに失敗するんじゃねーの？と。

が、口だけじゃなかったよ・・・やってくれたよ・・・。
中村俊も届かなかった、ＣＬベスト８！
しかも、その立役者として存分に活躍した上でのベスト８！ジャパンマネーを期待して呼び込まれたわけではなく、実力を評価され、ピッチに立ってプレーした上でのベスト８！！

いやぁ・・・興奮するわぁ。

１アシスト１ゴールの、文句なしの大活躍。

薄情と言われ様とも、今後の日本代表は本田を基点にチーム構成をすべきだろうなぁ。
中村俊の時代は、もう終わった。つか、日本にのこのこ帰ってこないでよ、きのこ・・・。



にしても、ロシアプレミアリーグ中はペテルブルク市民（ゼニトサポーター）は、ＣＳＫＡに限らずモスクワっ子を馬鹿にするわ貶すわ吼えるわ喚くわ・・・といった感じでモスクワへの敵愾心塗れなのに、ことＣＬになると「国別対抗」的な雰囲気をかもし出し、急にモスクワのチームを応援しだすから面白い。

まあ、ＣＬで良い成績を余り残せていないロシアからすれば、

「何所のチームだろうと、ロシアのチームが活躍してくれるなら応援する！！」

といったスタンスなのだろう。それは理解できる。

自分がいるペテルブルクでも、ＣＳＫＡが勝ったために、お祭り騒ぎ。
テレビをつければ、モスクワで興奮したサポーターがウォッカを一気飲みして急アルで病院に運ばれた～なんてニュースも飛び込んでくる。

日本人に、日本代表に対して希望の灯を灯らせ、ロシア人を歓喜させた本田。
彼が世界の「ＨＯＮＤＡ」になることを期待したい。


にしても、ロシアのおっちゃんたち、日本人を見るなり

「本田！本田！」

って指差すのはやめてくれ。