memo

daily memo

EAC継続

2011-09-22 21:26:15 | Weblog
貴重なエクスペリエンスを得たので、引き続き10数枚リッピングし直してみた。
久しぶりに聴いてみるもの、どちらかというと買った直後に1~2度聴いたけど今一イケてないと思ってお蔵入りした(棚で誇りをかぶったままにしている)ものや、どちらかというとヘビーローテションでよく聴いているものを選んだ。

例えば、

Hilary HahnのElgar- Violin Concerto; Vaughan Williams- The Lark Ascendingに入っている04. Ralph Vaughan Williams , The Lark Ascendingなんてのは、バイオリンソロじゃないところは通奏低音のように低く小さく弦が鳴っているのだがそれに初めて気がついた。ちゃんと意識して聴くことができた。もちろん、Hahnのソロのところが多い曲ではあるのだが。そのソロの部分も、表現のビット数が増えたというか、一音のビット深度が深くなった感がある。

今までは制限があったため微妙な細かい揺らぎのようなものは端折られていたがそれが聞こえるようになってきた、という風な。今まで再生装置は役不足で(正しい使い方だよな)、持っている能力が充分に発揮できなかったところを、ようやく力相応のインプットを得られて喜んでいる、といったような。中高音は瑞々しく、低音は芳醇に。楽譜の音符だけを追っていたような音が、ちゃんと作曲家の哲学や曲が作られた時代の背景を考えて一流の演奏家が演奏している様が見えてくるというような。よくハイレゾの音源を聴くと、以前のCD品質の音とは別次元の音が鳴っているのが聞こえるという表現を目にするが、それに近いかもしれない。音源は変わってないんだけどね。

比較的揺らぎの部分が少ないほうの楽器だろうピアノの演奏でも、余韻やまろやかさが増えて、絵で言うと色数が遙かに多くなった感じとでも言えようか。

ピアノ弾きを目指す人のお手本のCD(?)なので、あまり色を付け加えずに原曲を忠実に演奏しようと心がけていると思われる、

Amadeus WebersinkeのJ.S. Bach - Inventionen und Sinfonias BWV 772 - 801

でも違いはよくわかる。まろやかさがより強まって演奏者の個性がより引き立つようになってきている。

しかも、このような変化が、家でのPC再生環境だけでなく、屋外でのポータブル機器でもわかるくらいのものであるということだ。これはすごいことだと思う。