Made in CHINA by JAPAN-日本唯一の中国女性人材育成コーチ&トレーナーのブログ

中国でのコミュニケーション研修と日本でのマーケティングコーチの展開を綴る。手帳術セミナーもやってます。

靖国参拝と中国の世論

2013-12-27 10:05:01 | Weblog
昨日、安倍総理大臣が靖国神社を参拝し、
ただでさえ冷え込んでいた日中、日韓関係は
一層波風の立つものとなりそうです。

日中の間に立つ方たちにとっては、
またも突発的に猛烈な逆風が吹いたような感じでしょう。

日本人が中国国内で法律に抵触する行為を犯したという情報が流れるだけでも
中国の大型の訪問団が来日を取りやめる事態になるのに、
またこれは大きく影響でそうです。

某大手企業の中国ビジネスの窓口になっている友人は、
年末の業務にさらに仕事が増えててんてこ舞いのようです。

北京の日本大使館のメーリングリストからは
注意を呼びかけるメールが届いています。
ただ、昨年の尖閣諸島国有化直後の
反日デモのような騒動にはならないと思われます。

靖国問題が中国人にとっても関心事だとはいえ、
直接双方の国の利害に関係しないからです。

領土問題は主権の侵害にあたりますが、
靖国については直接損なうとはなりません。

同時に、中国の世論を研究している方の
FBで書いていたことも気になりました。
情報拡散のツールとして使われてきた微博(ウェイボー)の
中国人の利用が減少しているのも影響しているのではないかということです。

中国人自身が、情報がオープンに拡散されていく微博に飽きて、
個人同士でコミュニケーションするクローズな微信(We Chat)へと
主に使うSNSが移行し、
去年ほどWeb上のオープンな情報に接しなくなっていること。
また、中国当局の微博への規制が厳しくなっていること、これも原因で、
この話題が反日デモの時ほど市民の行動を促さないだろうとの考えです。

さらに、「デモをするには寒すぎる」という落ちがあったりして、
「ふふっ」と思ってしまいました。
確かに、あれは暖かくないとできませんね。(実感)

地道に交流を重ねて信頼醸成している民間人が大勢いる一方で、
上のレベル同志がどんどん問題をエスカレートさせていっている気がしてなりません。
短期的にではなく、二手、三手先を読んだ大局的な行動をお願いしたいものです。