浄水場で投入される塩素が、水中の有機物と化合してトリハロメタンと呼ばれる数種類の発癌物質をつくり出すことをご存知の方は多いと思います。
即ち、水中のメタンと結びついてクロロホルム、ブロモホルムといった奇形児をつくり出したりする本来は自然界に存在し得ない発癌物質をつくり出すのです。
厄介なことに、これらは煮沸すると何倍にも濃縮されてしまいます。
沸かせば安心と思っている人が、自ら発癌物質を何倍にも濃縮して飲むという危険を冒しているのです。
水道水の塩素濃度を調べるために用いられる試薬に、オルソトリジン液というものがあります。
この液体を塩素が入った水の中に数滴垂らすと、水の色がパッと黄色くなりますが、その色の濃淡により塩素の濃度を知ることができます。
色が黄色く変色しなければ、塩素は入っていないということです。
オルソトリジン液を入れて黄色くなった水の中にオレンジやお茶の葉などのビタミンCを含むものを入れて4、5回かき回すと、黄色い色がスウッと消えて元の透明な水に戻ります。
このことは、オレンジやお茶の葉の中に含まれるビタミンCと塩素が結合して、全く別の物質に変わってしまったということで、塩素もなくなる代わりにビタミンCも消滅してしまったのです。
塩素は、家族の健康を考え、毎日の献立に頭を悩ませながら一生懸命料理をされるお母さん方の努力を無にしてしまう厄介者なのです。
人間の舌は、基本的に人体に必要な物はおいしいと感じ、不要な物や有害な物はまずいと感じるようにできています。(注:この点につきましては、私どもが追求しています「真の健康」という観点からしますと、??という点がありますが・・・・・)
塩素の入った水道水で沸かしたお茶や炊いたご飯がまずくなるのは、人体に必要なビタミンが塩素によって破壊されるからです。
ビタミンは体内でつくられる物ではありませんから、さまざまな食品から摂取するしかありません。
その食品からビタミンを奪う塩素は、子どもの発育成長のみならず、人間の健康維持にとって大敵なのです。
今から20年ほど前(注:2007年からしますと約30年前になります)、京都大学の糸川教授は、当時の水道水(京大内)で実際にお米を炊いてみたテストで「水洗いの段階で破壊されるビタミンB1が40%近くにのぼり、炊飯で熱を加えることで更に30%近くが分解されたが、塩素のない水では、ビタミンはほとんど失われなかった。」と報告されています。
現在よりはるかに塩素濃度の低かった当時の水道水での実験ですらこのような結果ですから、今ならもっと厳しい結果となることは間違いありません。
人体にとって必要不可欠なビタミンCは、塩素と結合すると瞬時にしてアスコルビン酸-酸化体と塩酸に変じ、逆に有害物質になってしまいます。
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