ベア日記

幸せ。嬉しい。楽しい。美味しい。 心が動いたことを綴っていきます。

居心地の良い場所。

2006-07-09 20:35:16 | 芝居
7/ 4- 7/ 9「黄昏にカウントコール」紀伊國屋ホール
2ヶ月ぶりの観劇っ!

亡き妻が作ったダンス教室が舞台。
一時は、すごいスタジオだったが、
今では夢を追い求めたまま40代になってしまった女性3人が先生。
近所のスナックのマスター、おかまの信金マン、
ストリートミュージシャンの男性3人が生徒。

オーナーである風間杜夫さんは、「居残り佐平次」を思わせる話術で、
家賃を踏み倒すは、生徒に説教するわの毎日。
そこに妻が隠し通した28歳になった息子が登場。

口立てなのに、台詞がしっくり来ない人や、
アイドル風に歌って踊るのが、イタかったり、
どうして?と思いながら進むストーリーがあったり。
5000円は高かったなと思いつつ、
気づいたら、泣いていました。

風間杜夫さんがすごかった!
出てきただけで劇場ごとぐいぐい引っ張る力と存在感。
とにかく納得させちゃう説得力。
突然現れた息子とのシーンなど、無気力な若者と
親父(いい意味でですよ)の迫力。

20周年の発表会で、ダンス教室を閉鎖することにする。
夢を追い続け、居心地の良いダンス教室に逃げている女性への
エールがそのまま、私へのエールに聞こえた。
「いくつになっても、何でも始められる」と。

そして、風間さんの、
「55歳になった今でも、大人になったら何になろうと考えている」
という台詞に共感。