日帰りが難しいため保留していた南木曽岳と経ヶ岳に温泉一泊付のツアーで登りました。
10/21(金)7:00に新宿駅前をマイクロバスで出発。
高速道路は空いていて、順調に走って木曽路の額付本谷林道に入ります。
蘭(あららぎ)キャンプ場を通り過ぎて進むと、避難小屋とトイレのある登山口の駐車場に到着。
避難小屋は古くて隙間風が吹き込んでいます。
トイレは非水洗ですが掃除が行き届いていて清潔でした。
11:30に駐車場の先にあるゲート横の自然探勝園入口(870m)から
御嶽山、木曽駒ヶ岳とならび“木曽三岳”と称される南木曽岳(なぎそだけ)に向かう。
整備された遊歩道を行くと左手に東屋がありました。
東屋を通り過ぎると再び額付本谷林道へ合流し、しばらく林道歩きとなる。
林道を緩やかに登って行くと左手に南木曽岳登山口がありました。
ここから山歩きのスタートで約800mの標高差になります。
登山道は整備されていて歩きやすいです。
一箇所だけ木の板を渡って沢を横切りましたが、意外にしっかりしていました。
緩やかな樹林帯を歩き、20分ほどで下山道との分岐に着きました。
南木曽岳はここから上りと下りが別コースになっていて左側に進みます。
分岐からすぐに金時の洞窟と記された標識があり、左側の涸れた沢に洞窟のようなものが見えます。
ここで金時童子が生まれた伝説のようです。
ここから大きな岩を巻くように木の桟道やハシゴが続きます。
「喉の滝」や「金明水」があるようですが気付かずに通り過ぎました。
登山道はロープで識別できてよく整備されてますが、朽ちかけたハシゴが目立ちました。
沢から離れると斜面をジグザグに登ってこのような急登が山頂まで続きます。
登り道からは一度も山頂を見ることができませんでした。
途中の岩場に鎖がありましたが、右に整備された立派な階段の迂回路がありました。
尾越側の展望です。奥は恵那山ですが雲に隠れていました。
かぶと岩の標識があり、右側の視界が開けた所から花崗岩が見えました。
右側の岩がかぶと岩でしょうか。
尾根らしき笹原を通過。 左手に池への分岐標識がありますが見つけられませんでした。
山頂手前の尾根道です。 ここからひと登りで頂上に着きます。
13:35に南木曽岳山頂(1677m)に到着。
頂上の石塔、三角点、木製ベンチがありますが樹林帯の中で展望はありません。
山頂の両脇にある二箇所の岩場から少し麓を見ることができました。
昼食後、13:50に周回コースの下山道を通って下ります。
下山道を少し行くと南木曽嶽山大神の石碑がある見晴台に着きます。
南木曽岳山大神の向かい側に見晴台があり、巨岩の上にハシゴで登ります。
巨岩からは御嶽山、乗鞍岳や木曽谷が見えましたが山頂は雲に隠れていました。
さらに少し下っていくと山頂避難小屋の赤屋根とその先に次の展望台が見えてきました。
山頂の展望なしとあきらめていましたが、後半に素晴らしい風景が待ち構えていました。
避難小屋の内部は清潔でしっかり管理されているようです。
避難小屋の下で、上の原への分岐があり南木曽駅からの登り道が合流しています。
本当はこのルートで縦走したかったのですが、またの機会に・・・
分岐を右に折れてすぐに展望台の広場へ出ます。
アルプス展望台の広場です。
中央アルプスの末端となる南駒ケ岳、摺古木山や安平路山辺りが見えましたが、
木曽駒ヶ岳周辺は雲に隠れています。
摩利支天の展望台に向かって笹原の尾根道を進みます。
振り返ると笹の海原と山頂避難小屋が見えます。
絵画のような雰囲気のある秋の山頂風景でした。
少し離れたところに古びた小屋が見えましたが幸吉小屋という旧避難小屋のようです。
下山道の笹道から南木曽岳山頂辺りを展望。
摩利支天と下山道との分岐を直進すると、すぐに摩利支天大神の石碑が見えます。
その先に摩利支天・展望台の巨岩が現われました。
展望台の岩傍から恵那山と尾越方面を見下ろした眺望です。
真下の岩がかぶと岩でしょうか。
南木曽岳山頂下の白い巨石群です。
摩利支天分岐へ戻って笹原を下りはじめると急峻な下り坂が出現します。
岩を巻くような木の階段、長い鎖と老朽化したハシゴが連続する岩場下りが続きます。
雨の日なら滑りやすい気の抜けない下山道です。
こちらを登り道にした方が安全だろうと思いました。
途中に四箇所目の展望台があります。
大岩の上に立って見下ろす眺望は迫力でした。
樹林帯に入っても真下に降下するような急坂が続きます。
雑木が目立ってくると傾斜が少し緩んで 15:30に分岐点に出ました。
ここで一安心、後は緩やかな雑木林を下ります。
林道の横に「金時の産湯の池」がありましたが、落ち葉で見過ごすところでした。
別名「金時山(金時童子伝説)」とも呼ばれている信仰の山です。
案内板によると昔、あららぎ村の泣きびそ岳(南木曽岳)に山姥が住んでおり、子を産んだ。
この池はその子の産湯の池と伝えられていて、子は金時童子と名づけられ、山で熊や猿を友達として大きくなった。
青年になって京都へ上がり、源頼光に仕えて出世した。山姥は里人と仲良く暮らしていました。
15:50に避難小屋登山口に帰着。
登山口の近くに男滝・女滝がありましたが、立ち寄らないとのことで急ぎ走って見に行きました。
橋からは木々が邪魔でよく見えません、女滝はさらに先にあるようです。
南木曽岳は、鎖場、数十のハシゴ、笹原、巨岩等の周回コースで変化に富んだ山でした。
特に後半は展望台が四箇所あり、急峻な下山道さえ注意すれば楽しめる山です。
16:00に駐車場を出発し、明日登る経ヶ岳近くにある羽広温泉に向かいます。
夕暮れの中、中央道の伊那ICを降りて17:30頃に羽広荘に到着。
さっそく宿の内湯に入り、19:00に夕食を美味しく頂きました。
麓の温泉宿に泊まる山行は贅沢な旅になりますね。
夕食後に羽広温泉・見晴らしの湯に入りなおして内湯、露天湯や泡湯、
打たせ湯、サウナ、水風呂を巡って一時間程マッタリとしました。
今季は悪天候で雨続きだったM社のツアーですが、初めて雨具なしで歩きました。
しかし、明日の経ヶ岳は降水確率70~80%の雨予報です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます