パ・リーグで実施されているプレーオフ(以下PO)制度はいろいろ問題点が指摘されていますが、ここではそれらを整理し、どのように改善したらよいかという私の考えをまとめたいと思います。
その前にまず確認として、私のPOに関する基本的な考えを記しますと、
(1)POの実施そのものについては賛成である。
(理由)POを行う目的は、ひとえに営業利益をあげるためであり、赤字球団の多いパ・リーグはそのための努力を払わなければならない。
(2)PO出場チーム数は現行の3でよい。
(理由)「出場チーム数2」の場合よりも、PO出場を争うチームが当然ながら増え、各チームの消化試合が格段に減る。
(3)ゲーム差によりアドバンテージのルールを設けることに賛成。
(理由)このルールがあるおかげで、早い段階でPO出場を決めたIT金満球団やロッテの試合において、最終盤まで緊張感が保たれた。
(4)勝率5割やゲーム差などをPO出場のための線引きにすべきではない。
(理由)PO制度はあくまで消化試合を減らし、観客の興味をつなぐために存在するので、そのような基準を設けることはPO制度そのものの意味をなくすことになる。
なんかこのように書いていくと現行ルール容認派にみえますが、もちろん問題点のあるルールはあると考えてみます。以下それを列挙したいと思います。
(問題点のあるルール1)
2チームが同率1位でレギュラーシーズン(以下RS)を終了したとき、第1ステージ(以下1S)が行われない。つまり3位のチームがPOに出場できない。
(これによって起こる問題点)
・3位のチームが、同率1位成立を阻止するために、1位を争うチームに負けた方が利益となることがある。
・同率1位さえなければ、3位のチームはたとえ1位から20ゲーム離れていようとPOに出られるのに、同率1位がある場合、たとえ1位から0.5ゲームしか離れていなくとも3位のチームはPOに出られないという不合理性がある。
・同率1位のチームのうち第2ステージ(以下2S)でのホーム開催権がないチームは、1Sをホームで開けない(そもそも1Sがない)ので、開催権があるチームに比べて一方的に営業的な不利益をこうむる。
(このルールの改善案)
・勝率1位チームが2チーム以上になった時、以下の順でPOにおける上位・下位扱いを決定する。
<1>当該チーム同士の対戦成績の勝率
<2>リーグ内対戦成績の勝率
<3>抽選
・1Sはいかなる場合でも実施される。
(追加意見)
・同勝率のチームが1S、または2Sで対戦する場合のホーム球場の扱いもこのルールの改善案を援用すればよい。(現行では前年度順位で決まる。)
(問題点のあるルール2)
アドバンテージの規定が、1位チームがそれ以外のPO出場チームに対する5ゲーム差以上の場合しかなく、しかもアドバンテージは多くても1勝しかない。
(これによって起こる問題点)
・もともとPO制度はRS1位チームに不利益を受忍させる制度であるが、それにしてもこのままではRSをPOのただの予選にしてしまう危険がある。
・2位と3位のゲーム差がどれほど離れていようと、アドバンテージがない。(もともと2位のチームは通常ならば与えられない優勝のチャンスをPOによって手にしているので、そのような不合理は受忍すべきだという意見もある。)
(このルールによる改善案)
・ゲーム差5毎にアドバンテージを増やす。ただし1Sは2勝、2Sは4勝が上限。これにより1位(2位)チームとのゲーム差が10~25(5~15)ゲーム程度はなれていても消化試合の数を5ゲーム以内に抑えられる。また、RSの成績をある程度POの有利不利に反映できる。
(実施例)
1S
2位と3位とのゲーム差が5~9.5の場合:2位チームに1勝のアドバンテージ。2勝したチームが勝者。最大2試合を実施。
同10以上の場合:2位チームに2勝のアドバンテージ。3勝したチームが勝者。最大3試合を実施。
2S
1位と1S勝者とのゲーム差が5~9.5の場合:1位チームに1勝のアドバンテージ。3勝したチームが勝者。最大4試合を実施。
同10~14.5の場合:1位チームに2勝のアドバンテージ。4勝したチームが勝者。最大5試合を実施。
同15~19.5の場合:1位チームに3勝のアドバンテージ。4勝したチームが勝者。最大4試合を実施。
同20以上の場合:1位チームに4勝のアドバンテージ。5勝したチームが勝者。最大5試合を実施。
以上私が気づいたところで、こんな感じです。
皆さんもご意見がありましたら、コメントなどでお寄せください。
その前にまず確認として、私のPOに関する基本的な考えを記しますと、
(1)POの実施そのものについては賛成である。
(理由)POを行う目的は、ひとえに営業利益をあげるためであり、赤字球団の多いパ・リーグはそのための努力を払わなければならない。
(2)PO出場チーム数は現行の3でよい。
(理由)「出場チーム数2」の場合よりも、PO出場を争うチームが当然ながら増え、各チームの消化試合が格段に減る。
(3)ゲーム差によりアドバンテージのルールを設けることに賛成。
(理由)このルールがあるおかげで、早い段階でPO出場を決めたIT金満球団やロッテの試合において、最終盤まで緊張感が保たれた。
(4)勝率5割やゲーム差などをPO出場のための線引きにすべきではない。
(理由)PO制度はあくまで消化試合を減らし、観客の興味をつなぐために存在するので、そのような基準を設けることはPO制度そのものの意味をなくすことになる。
なんかこのように書いていくと現行ルール容認派にみえますが、もちろん問題点のあるルールはあると考えてみます。以下それを列挙したいと思います。
(問題点のあるルール1)
2チームが同率1位でレギュラーシーズン(以下RS)を終了したとき、第1ステージ(以下1S)が行われない。つまり3位のチームがPOに出場できない。
(これによって起こる問題点)
・3位のチームが、同率1位成立を阻止するために、1位を争うチームに負けた方が利益となることがある。
・同率1位さえなければ、3位のチームはたとえ1位から20ゲーム離れていようとPOに出られるのに、同率1位がある場合、たとえ1位から0.5ゲームしか離れていなくとも3位のチームはPOに出られないという不合理性がある。
・同率1位のチームのうち第2ステージ(以下2S)でのホーム開催権がないチームは、1Sをホームで開けない(そもそも1Sがない)ので、開催権があるチームに比べて一方的に営業的な不利益をこうむる。
(このルールの改善案)
・勝率1位チームが2チーム以上になった時、以下の順でPOにおける上位・下位扱いを決定する。
<1>当該チーム同士の対戦成績の勝率
<2>リーグ内対戦成績の勝率
<3>抽選
・1Sはいかなる場合でも実施される。
(追加意見)
・同勝率のチームが1S、または2Sで対戦する場合のホーム球場の扱いもこのルールの改善案を援用すればよい。(現行では前年度順位で決まる。)
(問題点のあるルール2)
アドバンテージの規定が、1位チームがそれ以外のPO出場チームに対する5ゲーム差以上の場合しかなく、しかもアドバンテージは多くても1勝しかない。
(これによって起こる問題点)
・もともとPO制度はRS1位チームに不利益を受忍させる制度であるが、それにしてもこのままではRSをPOのただの予選にしてしまう危険がある。
・2位と3位のゲーム差がどれほど離れていようと、アドバンテージがない。(もともと2位のチームは通常ならば与えられない優勝のチャンスをPOによって手にしているので、そのような不合理は受忍すべきだという意見もある。)
(このルールによる改善案)
・ゲーム差5毎にアドバンテージを増やす。ただし1Sは2勝、2Sは4勝が上限。これにより1位(2位)チームとのゲーム差が10~25(5~15)ゲーム程度はなれていても消化試合の数を5ゲーム以内に抑えられる。また、RSの成績をある程度POの有利不利に反映できる。
(実施例)
1S
2位と3位とのゲーム差が5~9.5の場合:2位チームに1勝のアドバンテージ。2勝したチームが勝者。最大2試合を実施。
同10以上の場合:2位チームに2勝のアドバンテージ。3勝したチームが勝者。最大3試合を実施。
2S
1位と1S勝者とのゲーム差が5~9.5の場合:1位チームに1勝のアドバンテージ。3勝したチームが勝者。最大4試合を実施。
同10~14.5の場合:1位チームに2勝のアドバンテージ。4勝したチームが勝者。最大5試合を実施。
同15~19.5の場合:1位チームに3勝のアドバンテージ。4勝したチームが勝者。最大4試合を実施。
同20以上の場合:1位チームに4勝のアドバンテージ。5勝したチームが勝者。最大5試合を実施。
以上私が気づいたところで、こんな感じです。
皆さんもご意見がありましたら、コメントなどでお寄せください。
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