北陸地方の梅雨明けが21日に発表された。このところ湿度も低く朝晩は比較的涼しいが、日中はカンカン照りで気温も35℃を超えている。その前1週間は気温、湿度とも高く身に堪える暑さであった。この暑さを避け生き物達の様子を見ようと、白山登山口の市ノ瀬に行ってみた。気温は我が家付近より5℃くらい低く快適であった。
山肌にはツリガネニンジンが咲き、ホタルブクロと思われる植物にもアキアカネが止まっていた。


ツリガネニンジンやホタルブクロに止まるアキアカネ
山肌からは水が滴り落ち、ヤマブキショウマも新鮮味を与え涼しさが増した。

岩肌から滴るせせらぎ

ヤマブキショウマ
建物の壁にはヒメアカタテハが止まり暑さを避けていた。

壁面のヒメアカタテハ
ジブリ尾根へ続く道を登っていくと、周辺にヤナギの木が生え道路が湿っているところがありチョウが見えた。

ヤナギに止まるコムラサキ
あ!コムラサキだと直感し、様子を見ていると木の枝を離れ道路に下りて吸水を始めた。

吸水するコムラサキ
メスのようである。



翅を部分的に開いたり閉じたりするコムラサキ(メスだと思われる)
そのうちもう一匹飛んできて近づいたが何も起こらない。

近づく2匹のコムラサキ メス(左)、オス(右)
右がオス、左がメスであると思われる。未だ生まれたばかりだからであろう。
林にはタマアジサイやアケビも見られた。

タマアジサイ

アケビ
高い木の下の草むらにはノシメトンボもいた。

ノシメトンボ
そのうちオカトラノオ近くのシダに止まるセセリチョウを見つけた。

オカトラノオ




ヘリグロチャバネセセリ(?)
ヒメキマダラセセリかヘリグロチャバネセセリであろう。翅脈がはっきりと確認できないので判定は難しい。以前見たヒメキマダラセセリは、もっと明るい場所に住み翅の色ももっと黄色だったことを考えて自信はないが一応ヘリグロチャバネセセリとした。
そこへもう一匹セセリが飛んで来た。これもよく似ているが、前翅の黒い条の形が違う。翅の先の方へ細くなっている。


スジグロチャバネセセリ(?)
これも自信がないがスジグロチャバネセセリとした。正確に判定できる方の御意見を求めたい。
最後に、下向きに咲く白いキイチゴと思われる花を見つけた。未だ青いが実もなっている。これも自信がないがバライチゴだと思われる。


バライチゴ(?)
石川県では、医王山県立公園内では許可なく採取などしてはいけないことになっている。