このところ厳しい暑さが続いており、トンボ達の活動も活発化している。田では雨が降らないのに、アキアカネの羽化が始まり、周辺ではショウジョウトンボ、ニホンカワトンボ、コシアキトンボ、ムカシヤンマなども見られ、パートナーを探している。


羽化したばかりのアキアカネ

ニホンカワトンボ

ショウジョウトンボ

コシアキトンボ

ムカシヤンマ
田や、アサザやスイレンの咲く湿地では、出現の早いシオカラトンボやクロスジギンヤンマが産卵している。

稲田のシオカラトンボの産卵


アサザやスイレン

産卵するクロスジギンヤンマ
サラサヤンマ葉につかまって休んでいた。

休憩するサラサヤンマ
ルリイトトンボを見ると、さらに気になるのがハッチョウトンボである。地元の湿地での生息状況をずっと見守ってきたが、昨年は一匹も確認できなかった。今年はどうかなと見ているが今のところ確認できていない。20年前の調査では多くの生息が確認された金沢市の山間の田にも出かけてみたが、田は綺麗に整備されているがハッチョウトンボは見当たらなかった。こうなれば頼りは富山市のねいの里である。8日に出かけてみたが、この日は児童の野外観察の日で、多くの児童が走り回っていたので、ゆっくりと観察はできなかったし、ハッチョウトンボは、やはり確認できなかった。ビオトープでモートンイトトンボらしいものを見つけたものの、ピントが甘く満足できなかったので、12日に再び訪れてみた。この時は老人観察者が3人いただけでゆっくり観察できた。暑い日であったが、皆我慢強くそれぞれの目的で観察しているようであった。ハッチョウトンボは発見に至らず!。前回、モートンイトトンボがいた場所を注意深く探すと10匹くらいを見つけることができ、今度は丁寧に写真を撮った。



モートントンボ、オス
オスの胸上部はアオモンイトトンボやムスジイトトンボなどとちょっと見では判別が難しいが、大きさが30㎜以下くらい、腹が付け根から赤味を帯び、腹端に行くほど太く、色が濃くなっていることなどより判定できる。





モートントンボ、メス
今の時期のメスは未熟であることが多く全身が赤い。モートンイトトンボは準絶滅危惧種に指定されており、都会では絶滅したところも多いようである。
モノサシトンボやエゾイトトンボ、クロイトトンボは産卵活動をしていた。

モノサシトンボ

エゾイトトンボ

クロイトトンボ
帰り道には、ササユリが咲き、ホオジロの幼鳥が囀る練習をし、親鳥が見守りながら手本を示していた。

ササユリ

囀る練習をするホオジロ、幼鳥

見守るホオジロ、親鳥
今年は夏が早く本格化しそうである。