Porsche 550A Spider

今日はポルシェを語る上で絶対にはずせない単語である、
Renn Sport（レン・シュポルト）の登場に関係した車を紹介します。
それは、Porsche 550A Spider（ポルシェ 550A スパイダー）です。




ポルシェ初のモデルである356が世に出てから、レースに関係していました。
それほど、ポルシェとレースは長い付き合いだということです。
最初は、356を持ったオーナーがレースに参戦するという形でしたが、
1951年にはポルシェはルマン24時間に356で初参戦しています。
そして、総合で20位、1100ccクラスで優勝を成し遂げる快挙をしています。
そんな感じで356がレースに出場していたのですが、
356自体はフォルクスワーゲンのパーツを多用していたため、
性能があがったことにより、ブレーキなどが追いつかなかったりしたそうです。
そこで、ポルシェは550スパイダーというレーシングカーを登場させることになったそうです。
これが、ポルシェが作ったRenn Sport（レン・シュポルト）の意味である、
純レーシング・モデル（つまり、最初からレースを想定して作られた車）の最初でした。
そして、この「Renn Sport」は、今では「RS」という短縮された形で受け継がれています。
そして、550スパイダーを改良した車が550A/1500RSというので、今日紹介しているのです。



スペックは排気量1498ccの水平対向4気筒エンジンから、
最大馬力135bhpを発生し、最大トルクは14.8kg-mです。
最高速度は200km/h程度です。



この550Aスパイダーは550スパイダーよりも40kg軽量化され、550kgになっているそうです。
1500RSは1956年からレースに出ていましたが、1957年からは1500RSKという風になり、
1960年からはレースの規定が変わったことにより、それに合わせて作られたRS60になっています。

明日は、550Aスパイダーのかなり後に出た911をベースにした、
911に思えない外見を持つ、車を紹介することにします。



そんなわけで、今日はこれで終わります。
それでは！