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One Day, One Cocktail

Wine & Cocktail Bar Ararat Official Blog
カクテルで綴る歳時記

『フローズン王将』(岩尾オリジナル)

2012-11-02 19:29:40 | フローズン


今日は冷え込みます。

先日は木枯らし一号も吹きましたからね。

冬まっしぐら

って
まだ早いかな。



といいつつ別の意味で
なんか、年々早いです。


あとふた月でお正月ですよ。まったく。



ともあれ

今日も枕は短めに(笑

ちょっと季節外れのカクテルをば。


昨夜、お客様から
「なんかフローズンください」とオーダーを受けたのですが

ネタ的に手頃なものを切らしていたので
さて困ったもんだと腕組み。

そして眉間を
ボールペンの頭で軽くトントンと。

(これは私の『考え中』のポーズです。
昔、弟子の一人が僕のモノマネをする時これをやってましたね。

その時は無意識に、クセでやってたみたいで
「そんなんしてるか?」と思ってましたが


今は
脳内ハードディスクを回転させている時
むしろ意識的にやるようにしています。)



最近、モノが思い出せなくなってきてましてね

ええ
歳食ってきますとね(苦笑



こうして体と脳を連動させると
意外に検索速度が上がるんですよ、実際。

ジンクス的でもあり
儀式的でもあるんですが

記憶術的にも効果あるみたいですよ、こういうのは。実際。


ともあれ
いいつついつものようにマクラ的に長くなってしまいました。


話戻ります。

で思い出したのがこの
『フローズン王将』。

とにかく
随分と以前に創作したのを、この『考え中ポージング』で
なんとか思い出しました。

6~7年くらい前ですかね。
その辺は忘れました。

周りが覚えてるはずです(爆



しかしまあなんですかねこの
なんちゃって感てんこ盛りのネーミング。

なんてこといわずにまあまあ。

普段から難しいことばかりいってますから
ちょっとこういうユルいのも入れておきます。


昔、『王将アイス』なんてのがあったの、ご存じないですか?

アタリ付きの、棒アイスです。




幼少の頃からですから、かれこれ40年前くらいにはなります。

当時は30円でしたかね。

って聞いて
これ、最初は大阪ローカルのものだったらしいですね。


今も売られているみたいですよ。
コンビニで買えるようです。

ネットでも買えるようです。

時代ですね。


今は『贅沢王将』とかいって
素材をちょっとリッチにしたみたいですね。

まあそれでも120円。

贅沢とはいっても
当時の30円の方が贅沢に感じます。

物価の感覚からすると、むしろ今の方が安いイメージがあります。

ああ、失われたのは10年どころではないなあ、の感、一層です。



作り方は
年明けに再開する『カクテル講座』の中で。





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サントリーバーテンダーズクラブブログ
曽我和弘のBAR探訪記 「噂のバーと、気になる一杯」 ~Bar Ararat(バー・アララット)~





『Virgin Snow(ヴァージン・スノー)』当店オリジナル

2012-10-31 01:33:49 | フローズン


北国の山あいでは
初雪のニュースがちらほらと。


今年は、冬の訪れが早そうです。


ということで

この時期の私のオリジナル・カクテルでおすすめのひとつ
洋梨を使ったカクテルをご紹介しましょう。


その名も『Virgin Snow(ヴァージン・スノー)』。


レシピは




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『Frozen Irish Coffee(フローズン・アイリッシュ・コーヒー)』解説

2012-06-11 01:20:35 | フローズン
『アイリッシュ・コーヒー』といえば
冬のバーの、定番中の定番カクテル。


当店では
それをフローズンにして、新たな夏の定番として提案しています。


しかしさすがGoogleさんですね。

『フローズン・アイリッシュ・コーヒー』でググると
早速このブログが、ほぼ最上位に載ってきてました。
投稿したのがついこの先日の話ですのに。

SEO的にもびっくりです(笑

ともあれ
これで一層、当店のオリジナルであることの証明ともなりましょう。



では早速解説いたします。





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『Frozen Irish Coffee(フローズン・アイリッシュ・コーヒー)』当店発祥

2012-06-09 02:34:26 | フローズン
ホットもいいけどフローズンもね。

美味しいんですよ、これが。

勿論、少々のコツはありますが

簡単に作ろうと思えば簡単な話です。

読んだまま、アイリッシュ・コーヒーを
どうすればフローズンになるのか

プロならちょっと考えればわかる話です。

様々なアプローチがあって当然でしょう。


しかし
私自身は十年以上も前から作っていましたが

よそで供されているという話は寡聞にして知りません。


一応、ネット上もざっくり調べましたが

未だに
「フローズン・アイリッシュ・コーヒー」なんてのは
見当たりません。

皆目です。

ご興味があればお調べ下さい。



ということで
日本で最初に『フローズン・アイリッシュ・コーヒー』を
発表したのは私であることをここに宣言します。


私の
“レシピ・アプローチ”は次回ということで。



とはいうものの、実は
「Frozen Irish Coffee」だと
海外ではサクサク出てきます。


何故でしょう。


これはひとえに、日本と世界の、カクテルというものに対する考え方の違いです。



日本のバー文化、ひいてカクテル文化は
少年のまま、”伸びやかな“青春時代を経ずに、老成してしまったようなところがあります。


これは何もバー文化に限らず
日本における“あらゆる輸入文化”についてもいえることですが

ことバー文化、カクテル文化には、極めて顕著な傾向といえます。


その顕著な例が
この「フローズン・カクテル」というものに対する不寛容と無理解。
といいますか、融通の利かなさ。
結果としてのレシピの発展性のなさ。


これは残念ながら「オーセンティック」を名乗るバーにこそ多く見られます。


このことは、拙著『混酒論』の中でも述べていますので
ご興味があればご一読ください。


他にも、日本のバー文化の『未熟なままの老成』は

「過剰なロマンチシズム」だとか
「蘊蓄(ウンチク)好き」だとか
「敷居の高さ」だとか
「値段の高さ」だとかの

他にも数え上げればきりがない程いろいろある、功罪含めた様々な独特の発展を見せます。


また加えて
日本人は、カクテルブックを
まるで聖書、あるいは経典のようにありがたがる傾向があります。

私からすれば
あくまで単なるデータに過ぎないのですが
読み違えているバーテンダーの何と多いことか。


私的に、これらを全否定こそしませんが、
盲目的な絶対視を、私は認めることができません。


論文と同様
様々な角度から眺め、比較し、検証すべきです。



無論、その独自の発展による
いわば『ガラパゴス化』によって
ある部分、世界的に突出したカクテル文化を花開かせた部分もあります。


しかし
そもそも
「オーセンティック・バー」なんてのも
日本独特の言い回しです。

といいますか和製英語です。


何をもってオーセンティック(正統的あるいは伝統的)なバーなのか

日本に、これを整然と定義できるバーテンダーはいないでしょう。


それもそのはず
要するに手本となるモデル、オーセンティックなるバーなるものは

“実在しない”からです。

いわばそれは、良くいえば「理想」。

悪くいえば「幻想」です。





とはいえ
その「理想」を私は否定しませんが。

ま、この辺りの話は

時と場所を変えて
このブログとは違う形でお話しいたします。



「いや、このブログで教えてよ」という方は
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『Frozen Daiquiri(フローズン・ダイキリ)』アレンジその2

2012-06-05 18:30:35 | フローズン
バーテンダー応用力テスト その1

前回の当店の『フローズン・ダイキリ』のレシピを見て何を感じましたか。


1)それって『ダイキリ』じゃないんじゃない?

2)『X.Y.Z.』に似てるな。あ、そっか、それなら『ホワイトレディ』や『サイドカー』もフローズンにして良さそうだな

3)ということは、他のショートカクテルすべて、フローズンにしてみても面白いな



1)10点
2)20点
3)30点



合計が
10点ならその辺のバーテンダー
30点ならカクテルが頼めるバーテンダー。
60点ならイケてるバーテンダー。


↓イケてるバーに行きたいなら
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『Frozen Daiquiri(フローズン・ダイキリ)』アレンジその1

2012-06-02 15:55:55 | フローズン
当店では
『フローズン・ダイキリ』には
シロップではなく、コアントローを使います。

分量は
ラム      40ml
コアントロー  20ml
ライム     20ml

という感じです。

アルコール感と甘みがしっかりします。

当店のアレンジは
そこに

ミントの葉っぱを1~2枚いれます。

たったこれだけで
清涼感がいっそう引き立ちます。



7~8枚入れると
『フローズン・モヒート』になります。


↓読んだら押してね。
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『Frozen Daiquiri(フローズン・ダイキリ)』手順解説

2012-05-31 16:06:05 | フローズン
さて
早速『フローズン・ダイキリ』の手順です。





続きは
まもなく刊行の電子書籍版でお楽しみ下さい。








日本のバー文化のガラパゴス化については、いつか機会を見て触れたいと思います。
(私は無下に「ガラパゴス化そのもの」を全否定するつもりはありません。念のため)


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『Frozen Daiquiri(フローズン・ダイキリ)』解説

2012-05-29 16:16:26 | フローズン
まずは基本的な『フローズン・ダイキリ』の作り方を
解説を交えながらご紹介いたしましょう。



レシピだけなら

ホワイト・ラム   45ml
ライムジュース   15ml
プレーンシロップ   2tsp
クラッシュアイス   適量

以上をブレンダーにかけ
大振りのカクテルグラスなどに供します。



こんなことくらいはまあ、よそさんのブログやその辺のカクテルブック、
ネット上のカクテルデータベースなどを調べれば
簡単に出てきます。


ものによっては分量、書き方、表記などに若干の違いはありますが
ま、だいたい似たようなものです。


ですが
もっとも肝心なことに、みな触れていません。
もっとも重要なことが、どれも書かれていません。


最も肝心なこと
それは“作り方”です。


『フローズン・ダイキリ』で何より大事なのは

“作り方”です。



これは『フローズン・ダイキリ』に限らず
全てのカクテルについても言えることです。


『フローズン・ダイキリ』においては特に重要です。

(ここでいう“作り方”というのは
「ブレンダーにかける」だけのことではありません。)



よく「レシピ通りに作っても、必ずしも美味しくはできません」
という言い回しを、プロアマ問わずしばしば散見しますが

そんなことはありません。

レシピ通りに作っても美味しいんです。

“作り方”さえきちんとしていれば。



レシピ的なちょっとしたアレンジは
後述いたしますので

ここではまず、その基本的な“作り方”をきっちり説明しましょう。



フローズンカクテルにおいて
最も肝要なのは

程良い「粘度」と「濃度」の両立です。

繰り返します。

程良い「粘度」と「濃度」の両立です。


この「粘度」と「濃度」を程良く、高いレベルで両立させるのには
ちょっとしたコツと、正しい手順が必要です。


この「粘度」と「濃度」というのはしかし、反比例します。

粘度が増せば、濃度が下がります。
濃度が増せば、粘度が下がります。


ようするに
わかりやすくいいますと

氷(クラッシュアイス)が少ないと、お酒は濃いのですが
しゃばしゃばになり

逆に、氷が多いと
もっそりもそもそになってしまい、お酒も薄くなるということです。


世の『フローズン・ダイキリ』の多くをざっと俯瞰したところ
もっそり系がどうも多いようです。

これは完全に氷が多すぎです。

ブレンダーを逆さまにしても出てこないどころか、
スプーンでかき出さなくてはならないようでは
完全NGです。

(ストローで吸うと「スコッ」と抜ける感じって、わかります?笑)


NBAのオフィシャルカクテルブック付録のDVDでも
そのような状態です。(笑ってる場合ではないですね)



とはいえ
氷が少なすぎて「液状化(←間違った使い方。笑)」していては
フローズンではありません。

理想的な粘度、固さは
ホイップクリームやメレンゲなどで言う

「角(つの)が立つ」程度。
しかもきめ細やかに、なめらかに。


しかも、ひとくちガツんと
ショートカクテル並みに、お酒を感じさせる濃度。


これらを両立させるワザとコツとは。


答えは簡単

材料、ツール、全てがキチンと冷やされていること。

そしてそれらが温まらない為の「手際」と「手順」。


次回は
その具体的な手際と手順を、画像と共に
アップします。


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『Frozen Daiquiri(フローズン・ダイキリ)』とは

2012-05-26 15:51:30 | フローズン
フローズン・カクテルが、より美味しく感じられる季節になってきました。


ということで
次回からは、フローズンの代表的、代名詞的カクテル
『フローズン・ダイキリ』のご紹介です。



その前に


読者の皆さんは
「何故、『ダイキリ』だけがフローズンなんだ?』と
思ったことはないでしょうか。


私はずーっと思っていました。


「何故、『X.Y.Z. 』ではもちろんなく、ましてや『ギムレット』や『サイドカー』、
他にも様々な、いろいろなスタンダードカクテルを、フローズンにしないんだろう。」と。


この仕事にたずさわって四半世紀以上、
今でもずーっと思っています。



変でしょうか?




ちょっと変ですね。(笑




多くの方は
今更なんのこっちゃと思われるかもしれませんが
よ~くよく考えてみると、おかしいんですよ。


“『ダイキリ』だけ”がフローズンなのは。


これは「ヘミングウェイがどうたらこうたら」というエピソードの話ではありません。

無論、それが大きな一因であることは間違いないのですが
そういう問題ではありません。


近年は『マルガリータ』などもフローズンでポピュラーにはなっていますが

それでも『ダイキリ』と『マルガリータ』だけですね。


『ダイキリ』はラムがベース。
『マルガリータ』はテキーラがベース。


ラムやテキーラはフローズンに相応しいテイストだから?


いえ、そんなことはありません。
全然ありません。


ジンでもウォッカでも、ブランデーでもウィスキーでも
いいんですよ、フローズンにして。



カクテルのベースとして
「シェイク」でさんざんこねくり回しているのに
今さら「フローズン」にしないも何もありません。


最近は「美味しいハイボール」とやらの為に
ウィスキーを冷凍庫にストックしている例も多々見受けられます。

私はこれも諸手で肯定するわけではないですが、否定もしません。

「あーそー」ぐらいには思いますが。(笑


ですから
いえ、それならなおのこと
「ウィスキーはフローズンするとうまくない」などどはいえません。




『フローズン・ギムレット』、ありでしょう。


『ギムレット・ハイボール』なんかより(他意なし)、よほどうまいですよ。


『フローズン・バラライカ』、ありありじゃないですか。むしろイメージでしょう。


『フローズン・アレキサンダー』、超ありまくります。


『フローズン・グラスホッパー』、イケすぎてます。(笑





さて
今回も“大上段の構え”で(笑

参ります。


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