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One Day, One Cocktail

Wine & Cocktail Bar Ararat Official Blog
カクテルで綴る歳時記

『ホット・ペロケ(Hot Perroquet)』岩尾オリジナル

2016-03-17 03:44:32 | ホットカクテル

そろそろ冬も終わりですね。

そろそろホットカクテルも飲み納め、な感です。

ということで

本日は

冬に別れを告げるこの時期に相応しい

ドンピシャでド級なホットカクテルをご紹介しましょう。

 

その名も

『ホット・ペロケ』。

 

いきなり「なんじゃいな」、なリアクションがPCの向こうに見えます。

 

『ペロケ』そのものは

バーテンダーならご存知の方も、最近は多いのではないでしょうか。 

 

 ペロケとは仏語でオウムのこと。

 誰が付けたか、カクテルとしては

 「ペルノーの水割りに、少々ミントシロップを垂らしたもの」

 という、いたってシンプルな、ことフランスでは非常にポピュラーなロングドリンクです。

 割合は難しくあり ません。

 

 意外に少々薄め(1:6~8)を、ゆるゆるやるのが「おフランス」的です。

 

とてもトロピカルで涼やか、爽やかな

そしてとってもゆる~いロングドリンクです。

 

 さざ波打ち寄せる浜辺、たとえそこが日本の「海の家」でも

こういうのが一杯あると、もうそこだけおフランス。

 

 コートダジュールな気分です。

 

 

『ホット・ペロケ』とは

これをホットにするだけの話です。

 

「またそんなんかよ。毎回毎回、冷たいのを単にあっためてるだけとか

そんなのばっかりじゃないか」

などという矢のようなお声をビシビシ感じます。

 

はい。そのまんまです。笑

 

 ええ、これをこのまま、ホットにして下さい。

 簡単な話です。

 

 よーするに

 水割りではなく、お湯割りにするだけです。

 

ところが、たったそれだけで

 ふさわしいシチュエーションは、夏の浜辺から、一気に冬の、暖炉の前に来る感じです。

 

 

  美味しいんですか?と?

  

 アニスの芳香とともに

ミントの香気がすーっと鼻腔をくぐり抜けるこの感覚は

 

きっと皆様の

カクテルの新たな地平線を開いてくれることでしょう。

 

また、「春は苦味」などとも申します。

 

えも言えぬ複雑な、若草を思わせる香気

 

あるいは

春がすみを思わせる鶯色(うぐいすいろ)は

 

むしろ温めることで

夏よりは、花冷えの春にこそ相応しい一品と言えましょう。

 

 

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ホットカクテルのアイディア

2015-12-03 20:03:24 | ホットカクテル

冬らしくなってきましたね。
こんな日はこんな飲み物で。

無理に冷たいもの飲まなくても。

もう何年も前から、拙著の中でも、もう口が酸っぱくなるくらい言ってるんですが

ホットカクテルが、多くの方にとってその選択肢にないってのが、とても残念でなりません。

ちゃんと作れば、ちゃんと美味しいのに。

多くの場合それは
「カクテルにホットがあるなんて知らない」か
「どんなのがあるか知らない」もしくは
「たいして美味しいもんではない」と
思われているからです。

 

ナルシスティックな
妙ちきりんでデコラティブ(装飾過剰)な
オナニー全開みたいなもんばっか作ってないで

きちんと、そのあたりからやり直した方が良いと思います。

One Day,One Cocktail Vol.1 ~Winter~ ホットカクテルのアイディア

 

 


『Hot Manhattan(ホット・マンハッタン)』岩尾オリジナル

2015-11-26 03:14:40 | ホットカクテル

ホットカクテルの季節がやってきましたですね。

とりあえず、軽~いジャブ
『マンハッタンのお湯割り』
なんてのはいかがすか?

オレンジピールでよろしくね。

 

岩尾オリジナルというほどでもないんですが
こちとらもう何年もやらせてもらってるにもかかわらず

サクッとググっても
他にちらりとも出てきませんのでね

そういうことにしときます。

バーテンダー諸氏におかれましては
どうぞご自由に
ご供出あそばせ。

但し、「ネットで面白いの見つけましてね」 
と、一言申し添えくだされ。


『ヴァン・ショー・ブラン』(Vin Chaud Blanc)

2014-12-13 20:11:05 | ホットカクテル
 カッコつけて仏語で書きましたが、早い話『白のホットワイン』ってことです。

 ヴァンはワイン、ショーは熱い、ブランは白、です。

「ホットワイン」ってよりなんとなくプロっぽい(笑)響きです。

 一般的に「ホットワイン」というと赤のイメージですが

白もなかなかオツなものです。

 1年半ほど前に、ブログでも既に『ホットワイン』について書いていて

そこで「白バージョン」について軽く触れてもいるんですが

まだまだご存知な方は少ないようですね。

 多分、あまり美味しそうなイメージが湧かないからなんでしょう。

 一応「ホットワイン 白」でググってみましたが実際、どこもまあ、あまりぱっとしません(笑

 ただ、これは『ホットワイン』に限らず、ホットカクテル全般に対する問題といえるのでしょう。

 さらに言うなれば、これはカクテル全般に対する、ある種、ある部分、共通の問題ともいえます。


 私はこのことを、現場でも、ブログの中でも、

もう口が酸っぱくなるほど再三再四、申し上げていることなんですが、

要は、それは「マイナーだから知られていない」のではなく、

そもそも「美味しいものとして理解されていない」からなのですね。


 さらにキツく言わせてもらえば

「美味しく作られていない」から、理解されていないのです。

 まさしく、ホットカクテルなどは、その典型です。


 まあかろうじて、一般的なカクテルは、その認知も理解もある程度、

いや、かなり普及したとはいえますが、ホットカクテルに関しては、いまだもって全く、全然です。

 実際、ご大層な、立派な、最新などとのたまう(言っちゃった。爆)

多くのカクテルブックなどをみても、ホットカクテルの扱いはとても小さいどころかてんで、なってません。

長さんばりに「だめだこりゃ」(←古っ!)ってなレベルです。


 そんなレシピ載せていては誰も美味しいとは思わんですよ。


 当店でも、今でもそうしたホットカクテルになじみのない、

どころかそうしたあまりよろしくない先入観が邪魔をしているのでしょうか、

お勧めしても、断られることがしばしばですがそんな方でも、

他のお客様に作っているところなどをご覧いただいて、あらためて

「ごめん、今あっちに作ってたの、こっちにも頂戴。はあと」みたいになります。

 私の場合、それが気持ちよかったりするんで、

最近無理にお勧めしなくなってきてますが(←ドM


 とはいいながらも近頃ようやく、多くの方が

「ホットカクテルって、ホントは美味しいんですね」となってきてるんで、嬉しい限りです。


 いつものように長いマクラになってしまいましたが、

ともあれ『ヴァン・ショー・ブラン(Vin Chaud Blanc)』当店バージョン、レシピいきます。


 前回ご紹介したのを、また少しアレンジしたので改めて。


 白ワイン       1グラス

 カルヴァドス     10ml

 ハチミツ       10~15ml

 パイナップル  一切れ(スティック状に

 レモンピール     長いめに一枚

 クローブ       一粒

 シナモンスティック  一本

 

 全部手鍋にぶちこんで、ぷちぷちっと小さな泡が出るくらいまで、軽く温めます。

 パイナップルがツボと言えばツボです。

 もちろん、食べてくださいね。飲みながら。

 着想は最近食べた「酢豚」から得ました(ホンマカイナ

いいながら、実は、酢豚にパイナップルは、あまり好きではないんですけれども。

 白ワインは選びません。

 ただ、安物で結構なんですが、飲みなれてくると、品種で遊んでも面白いと思います。

 基本、冷やして飲む白ワインですが、温められることで、

今まででは掴みにくかった品種特性がより一層感じられたりします。

 シャルドネの緯度差や国、樽熟の有無などは、温められることでより顕著になりますし、

ゲヴュルツやリースリングなどにハーブ的なものを感じたり、

シュナンブランやトロンテス、ミュスカの甘い香りもなごみます。


 しいて言えば、酸味が強いのは、おっさん的に苦手かもしれません。

(一応、酢豚と「口酸っぱく」にかけてオチつけてるんですけど)


 加えて

 昨今の風潮的な、あまりややこしくいじくり回すのは、いかがなものかと思います。

 焦点がぼやけます。 


書けば上がる。書かずば下がる。

正直です。↓ 笑

 
といいますか、こんなこと書いてるヒマないんですけど。苦笑
 
 
 
カクテル知的探求
『混酒論』 

『ホット・ミモザ(Hot Mimosa)』岩尾オリジナル その5

2014-12-06 02:00:57 | ホットカクテル
あんまり引っ張ってるとお叱りの声をいただきそうなので(笑
そろそろ書きましょうか、『ホット・ミモザ』。
 
って、ミモザがホットになるだけですから
たいして書くことないような気もするんですがね。
 
 
だから引っ張ってるのかって?
 
はい。(爆
 
 
しかしながら
そうして引っ張りつづけることでむしろ、いろいろと
昨今のカクテルムーブメントといいますか動向といいますかトレンドといいますか
 
その中で生じる功罪、良し悪し、光と影、陰と陽
押さば引け、引かば押せみたいな(なんじゃそら)
 
そうしたものが浮かび上がってもくるわけですね。
 
 
拙著にもくどいくらい書いてますが
 
ホットカクテルなんてのは
何も特別なもんじゃないってことです。
 
ぶっちゃけ
氷で冷やす代わりに
お湯で割る、とか、あっためる、だけのことだったりします。
 
要は、冷たいかあったかいか、だけのことなんです。
 
 
 
無論
冷たいから美味しいんであって
それを単に温めたら美味しいってもんじゃありませんが
 
しかしそれをいえば、逆に
 
冷たいのが当たり前だけど
これってあったかい方が、実は美味しいんじゃない?
ってのもあるわけです。
 
要は、そこに考えが至るか至らないか
 
だけの話なんですね。
 
しかし
残念ながら
多くの場合、そこに考えが至ってない。
 
 
やれ「フレッシュフルーツカクテルやってます」
やれ「ミクソロジーです」
 
いいながら
なんのことはない
 
「ホットカクテルありません」
 
。。。
 
 
なんじゃそら。な感じです
 
~あ、ミクソロジー、出てきましたね。
昨今のカクテルムーブメントを歪めてる元凶。
 
そう遠くないうちに言及しますけれども(ニンマリ
 
言っときますが、くれぐれも私のは「ミキソロジー」です。
それは「酒を混ぜる」ことの論理的アプローチのことで
カクテルをいじり倒すファッション(わはは)のことじゃあありません。
 
ご興味がおありな方は、拙著『混酒論』をご覧ください。~
 
 
 
わかりやすいところからいきますけど
 
例えば『カルアミルク』ってありますよね。
 
レシピ今更書きませんけど。
 
バカバカしくて。
 
~かみさんから、ホントしょっちゅう言われてるんですが
 
「あんたに足りないのは、謙虚さなんよっ!ホンマに」って~
 
 
 
苦笑
 
 
 
実際
冷たいのより温いのがうまいですよ。マジで。
この季節。
 
~今夜あたり真冬並みの寒波到来とか~
 
 
 
当たり前ですよね。
 
こんなの、マジで十数年以上前からいってるんですが
なんか、ようやくですわ。
 
で、簡単な話
 
そんなことなら
 
ホットカルアミルクより
 
美味しいコーヒー、ちゃんと入れて
ラムなりブランデーなりちょっと入れて
あったかいミルクで割った方が、断然うまいでしょ?って話です。
 
 
 
回りくどいんです。
 
めんどくさいんです。
 
仰々しいんです。
 
カクテルって。
 
 
 
 
 
大阪では
20年くらい前から
 
~いや、デビュー当時からずっと言われてましたから
もうかれこれ30年になりますか~
 
変なカクテルばっか作ってる変なおっさんで通っていますが
 
それは誤解です。
 
~でもないか。笑~
 
私の芸風は
しいていえば、無回転の直球です。
 
ひねりなしです。
 
だけど
いえ、だから
 
揺れながら落ちる。
 
というか、どこ行くかわからない。笑
 
 
ま~た長いマクラになってしまいました。
 
 
 
とりあえず
『ホット・ミモザ』いきます。
 
 
スパークリング・ワイン    1/2
生オレンジジュース(絞りたて)1/2
 
以上。
 
って書いたらそのまんま普通のミモザですね。
 
違いは
そのままグラスに入れるか
 
鍋に入れてあっためるか
 
だけの違いです。
 
 
あ~
 
言い忘れてた。
 
上質のオレンジ・マーマレード、ひとさじ。
 
もしくは
 
『ゆず茶』。
 
国産の、できれば無添加のもの。
 
 
食感と甘み旨みにダイナミクスが生まれます。
 
 
 
もちろん
自作でも結構。
 
自作レシピ?
 
 
マーマレードの作り方くらい
ググればなんなと出てきますよ。
 
 
今日もかみさんからお叱りを受けそうだ。
 
 
揺れながら、ぐんぐん上がってます、ランキング。
つか、独走状態。

ええんかな。こんなんで。笑 
 
 

『ホット・ミモザ(Hot Mimosa)』岩尾オリジナル その3

2014-12-02 01:26:15 | ホットカクテル
つべこべ言わずにサクッといきますね。
 
あんまり引っ張るのもなんなんで。
 
美味しい「普通」の『ミモザ』のコツです。
 
 
まず、材料を全て冷やすことです。
 
「なんだ、それだけかよ」って声が
パソコンの向こうから聞こえてきます。笑
 
「普通にみんな、やってるよ、そんなことくらい」って。
 
ええ、やってますね。
 
スパークリングワインの方は。
 
でも私が言ってるのは
オレンジジュースの方なんです。冷やさないといけないのは。
 
 
あ、間違ってもこれ、既製品やめてくださいね。
 
これはあくまで
生のオレンジジュースの絞りたてのことです。
 
 
既製品だったら普通に冷蔵保存してるでしょうし
今更言うことではありませんよね。
 
しかし既製品は、言うまでもなく
生とは全然違うものとお考えください。
 
既製品と生ジュースとは
カルピスと飲むヨーグルトくらい違います。
 
 
ちょっと違うかな?
 
そうそう
缶コーヒーと豆から淹れるコーヒーくらい違います。
 
それくらい全く違うものです。
 
だからかといって
生を使っても絞り置きがいいって話ではありません。
 
絞り置きもダメです。
 
それは
炊きたてのご飯とジャーのご飯くらい違います。
 
「それジャー、あまり違わないじゃないか」と。
 
~どさくさに紛れてオヤジギャグすんません。笑~
 
 
うーん。
 
しかし
それくらいの違いがどれくらい違うのか
これは個人差でしょうか。
 
私はそうは思いません。
 
 
よくできた既製品の方が
ジャーのご飯より美味しい場合がしばしばあります。
 
それくらい
ジャーのご飯はリスキーです。
 
絞り置きを使うのなら
よくできた既製品を使ってください。
 
ただし
濃縮還元でない、生のを凍結させたタイプのもの。
 
となると、結局
そっちの方が面倒ですよね。コンスタントな仕入れを考えると。
 
 
だから
どう考えても
 
バイオーダーで、生のオレンジ割って、スクイザーで絞って
 
の方が話が早いし、簡単なわけです。
 
といいますか
わざわざちゃんとしたスパークリング使うわけですから
相方にもそれくらいの気を、コストを、手間をかけてあげてください。
 
シャンパーニュとかだったらなおのことです。
 
どんなに安くても
3000円近くするわけですから。
 
百数十円の既製品を使うなんて
シャンパーニュに失礼にもほどがあります。
 
 
ということで本題戻ります。
 
生、絞ります。
 
そこまではいい。
 
 
 
私が言ってるのは
 
生のジュースを絞ってすぐさま
スパークリングと同じ温度まで冷やす。
 
ってことなんです。
 
 
繰り返します。
ここ重要なとこなんで。
 
 
絞ってすぐさま
スパークリングと同じ温度まで冷やす。
 
 
 
これを皆さん、結構やってない。
 
いや、全然やってない。
 
本に書いてないからですか?
 
 
 
オレンジ、冷蔵してます。
 
大抵はね。
腐らないように。普通は。
 
でもジュースにするならそんなに冷たくないほうがいい。
でも頻繁に出ないのなら仕方ありません。
 
~これは上級なツボなんで無理に真似しなくて結構です。~
 
 
とにかく
絞ります。
 
ある程度は冷たい。
 
でもスクイザーでぬるまっちゃう。
 
これをそのまま注いだら
 
暴れます。ミモザが。
 
 
温度違います。
 
スパークリングの温度上げてしまいます。
 
しかも、絞りたてで
ジュースの分子、暴れてます。
 
ミモザ、泡立ちます。
 
 
美味しくないですよ、それ。
 
 
そこで多くの場合
 
言い訳なのかなんなのか
苦肉の策として
スパークリングの泡、抜きながら入れたりします。
 
というか
 
それ
スパークリングの必要ないでしょ。
 
 
 
じゃあどうやって冷やすの?と。
 
金属製のカップ、ていうとややこしい言い回しですが
 
要は
シェイカーのボディなどに入れて
 
氷のたっぷり入ったアイスペールの中で
くるくる回しながら、外側から氷で急速に冷やすんです。
 
間違っても氷を入れるんじゃないですよ。
 
器の外から冷やすんです。
 
 
こうすると
ジュースが冷えます。
分子が落ち着きます。
 
 
こうすると
先にスパークリングを入れて
後からジュースを入れることで
 
泡立つことを最小限にしつつ
 
即ち、ガスを損なうことなく
ナチュラルに混じり合わせることができます。
 
 
ジュースを先に入れると
 
ジュースにスパークリングがぶつかって
そこから泡立ってしまいます。
 
 
『岩尾メソッドジントニック』でも
口が酸っぱくなるくらい言ってますが
 
ビールでもなんでも
炭酸の抜けたのを「気の抜けた」っていうじゃないですか。
 
 
気、なんですよ、気。
 
なんでも
 
美味しいものは
気、入っとるんです。
 
 
もちろん
グラスは、氷数個入れて
バースプーンでステアするなりスワリングするなりして
冷やしておくこと。
 
 
いうまでもなく
当たり前中の当たり前です。
 
 
読者の皆さんの「気」はこちら↓をクリックで。笑
 

『ホット・ミモザ(Hot Mimosa)』岩尾オリジナル

2014-11-30 21:19:21 | ホットカクテル

まずは「普通の」『ミモザ』の美味しく作るコツ、ですね。

ま、今更感はあるのですが

 

しかしながら実際、こういうのって絶対カクテルブックに載ってないんですよね。

うんちくとかエピソードとか、みんなダラダラ書いてるんですけど(おっと。爆

そんなの大抵、というか100%、現場ではクソの役にも立ちません。(お下劣失礼

 

例えば

お寿司ってあるじゃないですか。

いろいろネタありますよね。

~書くの面倒なので書きませんけど~

多くのカクテルブックって

要するにお寿司に例えると
 
『マグロ』
 
マグロの切り身 ひと切れ
すし飯      ひと握り
わさび     少々
 
みたいなのばっかりなんですよね。
 
おかしいでしょ。
 
これ、マジで。改めて見ると。
 
別欄に
マグロの切り方とかすし飯の作り方とか
書かれてますけど
 
~実際、そんな寿司のレシピブックってないんですが
あくまでカクテルブックにたとえて、の話です~
 
 
とはいえ、すし飯も
16gとか18gとか
わさび何gとか書かれても
 
気持ち悪いですし
 
実際作りながらグラム計られるなんて
興ざめどころか
 
あり得ないわけです。
 
なんか、書いてて恥ずかしいくらいです。
 
要は、食べ物って、そういうことで、そういうものなんですね。
 
 
ですから、カクテルブックも
レシピをいくらきちんと書いたところで
その通りに作ったところで
 
作り手によって美味しさはまちまちなんです。
 
まー、しょーがないっちゃあ、しょーがないですね。 
こればっかりは。
 
 
だからと言って
 
またお寿司に例えますけど
 
マグロって言葉の由来とか(笑
わさびはどこそこで採れるとか書いても
 
意味ないんですよね。
 
でも書くと読者さんは変に覚えちゃいます。
 
で、覚えたのをついつい、ひけらかしちゃう。
 
でも
そんなこと語られながらお寿司食べても美味しくないでしょ。普通。
 
(ご馳走になっている場合は「へえ、すごいですね~、博学ですね~」くらいはいいますかね、多分。笑)
 
 
カクテルも同様です。
 
カクテルブックとして体裁をよくするのに
書くものがないからって、あれやこれやのサイドストーリーが多すぎます。
 
カクテルの場合
やたらそういうのが多い。
 
いや、否定してるんではないですよ。
 
お酒ですから
少々ロマンチックであってもいいでしょう。
 
飲みながら、ふわ~んと、そうしたものに想いを馳せるのも
悪くはありません。
 
 
ただ、そんなのを知ってても
 
カクテルの美味しさは増しませんよ
 
ってことです。
 
 
現実、カクテルの名前やエピソードとかって
そんなに皆さんが思うほど、考えられて名付けられたわけではありません。
 
 
特にクラシックカクテルなんかはそうです。
 
レシピと名前に、関連性などほとんどありません。
 
こう書いちゃうと身も蓋もないんですが

ほとんど意味などありませんから。
 
 
言うなれば、それらはほとんど皆「記号」なんです。
 
 
例えば『サイドカー』ってありますよね。
 
ブランデーとコアントローとレモンジュースの。
 
今ここでは細かいことは書きませんが。
 
まことしやかなことがあっちこっちに書かれてますけど
 
要は
「隣に乗ると危険ですよ」って程度の意味です。
 
本当のことを言っちゃうと。
 
これ飲んだら
「いらんとこ連れてっちゃいますよ」って意味です。
 
 
~みだりに使っちゃいけませんよ、このネタは~
 
 
 
 
ですから
何もブランデーとコアントローとレモンジュースである必要もないんです。
 
ただ
これを最初に名付けた人は偉い。
 
キャッチーです。
コンパクトです。
 
純粋にネーミングとして、記号として凄い。
 
これだけはいえます。
 
だからスタンダードたり得た。
これは間違いないと思います。
 
他の多くのカクテルも同様です。
 
ネーミングそのものにストーリーはあっても
レシピとは、直接的な関係、関連はほとんどない、といっても過言ではありません。
 
たまたま、その時宜の
流行語やトピックが
 
たまたま、その時手元にあった酒と結びついた。
 
ぶっちゃけいいますと
 
その頃はその材料しかなかった、だけの話です。
 
だけどまあまあ美味しかった。
(といいますか、どころか多分、劇的に新鮮だったとは思います)
 
 
そういうものです。
 
そういう時代です。カクテルが生まれた時代は。
 
ま、せいぜい色くらいですかね。
関係あるのは。
 
でもまあ、それでも白とか赤とか青、くらいでしょうか。
 
でもサイドカーって(あ、走る方の、現物のね)
別に琥珀色ではないですよね。
 
 
しかし
現代のカクテルは
これだけモノや情報があふれ、それらを自由に手にすることができる現代のカクテルは
 
適当なネーミングではいけません。
 
 
 
長くなりましたね。
 
といいますか
横道それましたね。
 
といいますか
サイドカーになってしまいました。
 
 
 
お後がよろしいようで。笑
 
 
 
まあ続きは次回ってことで。
 
 
引っ張る引っ張る。笑
 
 
この調子で前々回の
『バーテンダーのマナーシリーズ』、尻切れトンボになってしまいましたね。
 
 
本当はこんなこと書いてる暇ないんですけど
書き出すと止まんないタチで
 
あえて筆を置いてたんですね、実のところ言いますと。
 
 
そのうち気が向いたら再開します。
 
ランキング、上の方に行ったら
調子こいて書くかもしれません。笑↓
 

ホット・ゴールデン・キャディラック(Hot Golden Cadillac)

2014-03-08 00:29:37 | ホットカクテル
お久しぶりです。

今夜は冷えますね。

名残雪、っていうんでしょうか。
ここ大阪でも、お昼に雪がちらついてました。

フォーク世代には、あの曲が巡ります。

~私はフォーク世代ではありませんよ。
しいていえば、ニューロマンティック世代です。(←ホントかよ。爆


寒の戻り、といいますか

戻るも何も
なんだかんだ言っても、お彼岸まではまだまだ冬。

ホットカクテルの出番もまだまだ続きます。

こちらもよろしくです。



楽天koboストア

ということで
今回は、お久しぶりということでせっかくなので

拙著には載せてない、スペシャルなホットカクテルをご紹介しましょう。

といいますか
今回のレシピは、載せるほどでもない、微妙にやっつけ的(笑)なレシピです。

ですが
間違いなく美味しいです。

是非お試し下さい。


その名も
ホット・ゴールデン・キャディラック(Hot Golden Cadillac)。

プロなら、ネーミングで
速攻レシピわかっちゃいますね(笑

しかし
わかっちゃいますが、今まで誰も作ったことがない。

やっつけレシピながら

おそらく
いえ間違いなく
作られたことはない、はずです。


ググるなり、お知り合いなり、行きつけなりのバーテンダーさんに聞くなりで
調べてもらえばわかります。

要は、考え方、なのです。

その辺りのことを拙著では書いております。

私は拙著のプロローグで
ホットカクテルというものに対する
バーテンダー、お客様、双方における不勉強と不理解を提起しております。

ご興味がおありでしたらご一読下さい。

100円です。税抜きです。

4月からは税込みで108円になります(多分。笑


さてレシピ。

まずは元ネタの
『ゴールデン・キャディラック』ですが

そもそもこれをホットにする以前に

調べるまでもなく
普通にバーテンダーやってれば知ってて当然
書く必要もないレベルのもののはずなのですが


『アレキサンダー』や『グラスホッパー』と比べても
遜色ないどころか
むしろ美味しいにも関わらず

直接的にお客様からオーダーを受けることは、ほぼ皆無
といってもいいでしょう。


昨今のカクテル動向からしても
オンメニューはおろか

さりげなくレコメンドされることなど、考えにくいカクテルです。

そもそもそんなカクテルですから

ホットにすることなど、絶対にあり得ません。

断言します。

無論
このブログを読んでから

さも「こういうのもあるんですよ」的に提供されることはあるかもしれませんがね。




ガリアーノ        1/3
ホワイトカカオリキュール 1/3
生クリーム        1/3

比率はざっくりで結構。

これをガシガシにシェイクしてカクテルグラスへ

てな感じです。

適当に書いているように思うかもしれませんが

この「ガシガシに」ってのが実はツボです。

振り方がどうのこうのとか
面倒くさい屁理屈は、このカクテルには無用です。

なんなら「フローズン」にしたっていいくらいです。

(今、大変重要なことを言ってます。メモっときなさいよ~。笑)


でまあ
これをホットにする訳なんですが
生クリームを牛乳に代えて、薄める感じですね。

ガリアーノ        30ml
ホワイトカカオリキュール 30ml
牛乳           120~150ml


手鍋なりレンジなりで温めるだけでオッケー。

無理にいじる必要はありません。

これだけで十分に美味しいです。

いじると逆に、ホットカクテルへの理解から遠ざかります。

こだわりを見せようと、何かといじりたい気持ちもわかりますが

独りよがりな、過剰なオリジナリティの追求は、むしろ
一般的・普遍的な訴求性から乖離していきます。

これは
ホットカクテルのみならず、カクテル全般

いえ

バーという業態のあり方そのものについても、同様のことがいえます。


なんぴとにとっても

カクテルは
バーは

特別なものではない

というのが私の考え方です。


カクテルを
バーを

特別なものにしようとし過ぎた
ある意味、中二病的(笑)な、過剰なロマンチシズムが

昨今の日本のバー文化の衰退を招いている
といっても過言ではありません。


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『冬季オリンピック』アララットオリジナル

2014-01-30 01:25:33 | ホットカクテル
超お久しぶりです。

現場が繁忙であったというのも何よりですが

年末からずっと著作にいそしんでおりましたので
全くブログに手が付けられずにおりました。

かれこれひと月以上です。

にもかかわらず
変わらずごアクセスはいただいていたようで
ありがたい話です。

おかげさまで
なんとか著作はリリースできましたので

その辺りのアナウンスもしながら
しばらくまたこのブログで、いろいろとユニークなカクテルをご紹介していきたいと思います。

ただやはり、著作権等の問題もあり
以前とは少々スタンスが異なりますので
何卒ご了承の程よろしくお願いします。


~ということで、幾つかの過去ログの、重要な部分は全て、消去させていただきました。~

では本題入ります。

『冬季オリンピック』、ですね。

元ネタはもちろん、クラシックカクテルで知られる
あの『オリンピック(Olympic)』です。

この『オリンピック』を、冬バージョンにする。

すなわち、冬に合うようにアレンジする。

ということは


もうおわかりですよね、
そう、「ホットカクテル化」するわけです。

簡単な話です。

しかも美味しい。

我ながら傑作です。

といいつつ、これが面白いのは「レシピ」そのものではなく

あくまで「着想」と「ネーミング」、なんですね。

あるいは「コマーシャル性」とでもいいましょうか。


~という、こうしたユニークなホットカクテルのアイディアのヒントを
今回の著作ではお披露目しています。

ご興味がおありでしたら
是非ご購読くださいませ。

AmazonのKindleストアで販売しています。

なんと100円です。
自分でいうのもなんですが、お安いです。

今までの、通常のカクテルブックにはない、切り口と内容です。


ただ現在、ファイル形式の互換に問題があったようで

一部の画像が表示されないということで
一時的に販売を停止しております。

Amazonさん側からは、早急に対処してくれる旨の案内をいただきました。
直に再開しますのでお楽しみに。

また改めてご案内したいと思います。



さて、今一度話戻ります。

まずはクラシックカクテル『オリンピック』のレシピ。

ブランデー
グランマルニエ
オレンジジュース

それぞれを1:1:1
要するに1/3ずつ

シェイクしてカクテルグラスへ。

てな感じです。


で、『冬季オリンピック』ですが
ホットカクテル化するのには
このままでは濃すぎるので

オレンジジュースを3~4倍くらいに増やします。

ミリリットル換算しますと

ブランデー    30ml
グランマルニエ  30ml
オレンジジュース 120~150ml

な感じですね。

で、これをシンプルに温める。
鍋でも電子レンジでも可です。

以上です。

簡単すぎて申し訳ないくらいですが、

これで十分美味しいのであまりいじる必要はないでしょう。

お好みで、シナモンスティックなどがあると、風味に一層深みが増します。




まもなく開幕ですね。

この『冬季オリンピックカクテル』でも飲みながら応援しましょう。

頑張れ日本!!です。


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『ホット・ボッチェ・ボール(Hot Bocce Ball)』アララット・アレンジ さっぱり・弱め・甘め

2013-12-03 23:13:23 | ホットカクテル
今日はマクラなしで普通に(笑)、簡単で美味しい、ホットカクテルをご紹介しましょう。

その名も
『ホット・ボッチェ・ボール(Hot Bocce Ball)』。

元ネタは
『ボッチェ・ボール(Bocce Ball)』。(ってそのまんまですやん

~カクテル名としては一般的に「ボッチ・ボール(Bocci Ball)」で知られていますが
さくっと調べてみますと
球技としての名称は、「ボッチェ・ボール(Bocce Ball)」が多いようですね。~


こちらのレシピは





続きは
まもなく刊行の電子書籍版でお楽しみ下さい。







とりあえず見比べてみよう。
しかし、カクテルカテゴリーって、そんなレベルでいいのかね。
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