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One Day, One Cocktail

Wine & Cocktail Bar Ararat Official Blog
カクテルで綴る歳時記

『ヴァン・ショー・ブラン(Vin Chaud Blanc)』さっぱり・弱め・甘め

2013-11-30 02:37:28 | ホットカクテル
日本で一番温暖といわれるここ大阪でも(ホントらしいですよ

昨夜は雪がちらつくほどの寒さでした。

なんでも11月に降るのは、なんと24年ぶりのこととか。

最高気温だの猛暑日だの、毎年のように暑さの記録を更新し続けている最近の夏ですが
こうして冬になると、ちゃんと揺り戻して
一年を通して年間の平均気温で見ればなんとか帳尻があっちゃうってところに
ささやかな救いもあるのかなあと思えば
この寒さも、どこかしらありがたかったりします。


ともあれ
いつまでも『ダイキリ』の話ばっかりしてると
いろんな意味でますます寒がられるので

こちらも話を戻して
今日は、ホットカクテルをご紹介。

その名も
『ヴァン・ショー・ブラン(Vin Chaud Blanc)』。

カッコつけて仏語で書きましたが
早い話『白のホットワイン』ってことです。

ヴァンはワイン
ショーは熱い
ブランは白

です。

「ホットワイン」ってより
なんとなくプロっぽい(←笑)響きです。

一般的に「ホットワイン」というと赤のイメージですが
白もなかなかオツなものです。

1年半ほど前に、当ブログでも既に『ホットワイン』について書いていて
そこで「白バージョン」について軽く触れてもいるんですが
まだまだご存知な方は少ないようですね。

多分、あまり美味しそうなイメージが湧かないからなんでしょう。

一応「ホットワイン 白」でググってみました
実際、どこもまあ、あまりぱっとしません(笑

ただ、これは
ホットワインに限らず
ホットカクテル全般に対する問題とはいえるでしょう。

さらに言えば
カクテル全般に対する、ある種、ある部分、共通の問題ともいえます。


私はこのことを、現場でも、このブログでも
もう、口が酸っぱくなるほど再三再四、申し上げていることなんですが

要は、それは
「美味しくないから知られていない」

のではなく

そもそも
「美味しいものとして理解されていない」

からなのですね。


さらにキツく言わせてもらえば
「美味しく作られていないから、理解されていない」

のです。

まさしく、ホットカクテルなどは、その典型です。


まあかろうじて
一般的なカクテルは、その認知も理解もある程度、いやかなり普及したとはいえますが

ホットカクテルは、いまだもって全く、全然です。


実際
ご大層な、立派な、最新などとのたまう(言っちゃった)多くのカクテルブックなどをみても
ホットカクテルの扱いはとても小さいどころか
てんで、なってません。


長さんばりに「だめだこりゃ」(←古っ!)ってなレベルです。

そんなレシピ載せていては
誰も美味しいとは思わんですよ(ご批判どしどしいらっしゃ~い)


当店でも、今でも
そうしたホットカクテルになじみのない、どころか
そうしたあまりよろしくない先入観が邪魔をしているのでしょうか
お勧めしても、断られることがしばしばですが

そんな方でも
他のお客様に作っているところなどをご覧いただいて

あらためて
「ごめん、今作ってたの、こっちにも頂戴。うふ♡」
みたいになります。

私の場合
それが気持ちよかったりするんで、最近無理にお勧めしなくなってきてますが(←ドS


とはいいながらも近頃ようやく、多くの方が
「ホットカクテルって、ホントは美味しいんですね」
となってきてるんで、嬉しい限りです。


いつものように長いマクラになってしまいましたが

ともあれ
『ヴァン・ショー・ブラン(Vin Chaud Blanc)』、当店バージョン、レシピいきます。






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『混酒論』



『Honey Suckle(ハニー・サックル)』スタンダード

2013-11-26 03:19:10 | 強め・さっぱり・やや甘め
『Honey Suckle(ハニー・サックル)』。

和名を「スイカズラ」。

花の名前です。

くれぐれも「スイカ」と「ズラ」で区切ってはいけません。

「スイカ」はもちろん、「ズラ」もまったく関係ありません。






咳払。






失礼。

漢字で書くと「吸い葛」。

しいて区切れば「スイ」と「カズラ」です。

古くは、花を口にくわえて甘い蜜を吸ったことに因みます。

砂糖の無い時代、その蜜は砂糖の代わりとして用いられていたとのこと。


~幼少の頃、私も「サルビア」なんかで同じことをやっていた覚えがありますが
別に家に砂糖がなかったからではありません。笑~


西洋でも同様。
それゆえ英名も同義です。

~「Suckle」は「含む」の意。
また「授乳する」とか「哺乳する」の意もあります。~


ともあれ
今日はカクテル『ハニー・サックル』をご紹介しましょう。





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『混酒論』


『ダイキリ(Daiquiri)』クラシック 解説その2

2013-11-19 23:28:47 | 強め・さっぱり・やや甘め
「ダイキリ、ですね、かしこまりました。」


我々バーテンダーはオーダーを受けた後
いかなる対応をすべきなのかを、少し考察してみましょう。

まずはレシピ。

普通には、普通に知られたレシピで作ります。

バーテンダーによって、いくらかバランスの違いはありますが、
入れるものは変わりません。

ホワイトラムとフレッシュライムジュース、そしてプレーン・シロップです。





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『混酒論』

『ダイキリ(Daiquiri)』クラシック 解説その1

2013-11-14 01:03:14 | 強め・さっぱり・やや甘め
さて、読者の皆さんに質問です。

唐突ですが
「『ダイキリ』ください。」

と、お客様からオーダーされて
バーテンダーという生き物(笑)は、普通どういうリアクションをするとお思いでしょうか。


「その設問以前に、幾つかそれぞれにシチュエーションってものがあるでしょう。一概に答えられませんよ、そんなの」

と答えたなら、一応プロのバーテンダーです。

そりゃそうです。

この設問では
やにわにいちげんさんが入ってこられて一杯目で頼まれたものなのか
ご常連が程よく出来上がった状態で「やっぱ最後はこれかな、いつものちょーだい」と頼んだものなのか

全くわかりませんね。

(我々的には、できれば宵の口(=酔いの口)で飲んでほしいカクテルとはいっても
酔っぱらってくると、そんなのどうでもいいんです(笑

そう、バーテンダーというものは
それぞれのお客様の状態を鑑み、いろいろと頭の中のデータベースを検索しながら
レシピの決まったスタンダードであっても
それぞれにあったレシピやアレンジを施して対応を試みるものです。

そういう対応を心がけるのが一流のバーテンダーというものです。

といいつつ実のところ、大抵の場合、結局出てくるものは大して違いがなかったりしますけれども
(爆。いっていいのか、こんなこと。笑)

いや、本音で言いますと、ホントにホントの話、あまり変わりません。

ただ
「はい、かしこまりました」と、こともなげにいきなり作り出すのと

一旦含んだように思索を巡らせ、うんうんと頷きながら作るのとでは

その味わいに大きな差が出ます(←ホントかよ

是非お試し下さい。(←無責任


冗談はさておき(笑

普通に『ダイキリ』のお話しますね。

でもエピソードなんか書きませんよ。

そんなのその辺に転がってます。
カクテルブックを開くなり、ググるなりしてください。

といいますか実際
お客さんの99.99999%、そんなの聞いてませんから。

私もこの仕事、何十年とやってますが
それこそ「何万人」という方々にカクテルを作ってきましたが

~私の提供してきたカクテルの延べ人数の話は以前、しましたよね~

たったの一度も
「これはダイキリって地名が云々・・」などという話をしたことがありません。

私は、聞かれてもないことは言いません。

これ、バーテンダーの第1法則です。

聞かれたら答えます。

これはバーテンダーの第2法則です。

聞かれないんですから、答えようがありません。

とはいえ、聞かれなくても知っておかなくてはいけません。ある程度は。
それが素養というものです。

いいながら、かくいう私も、長らく聞かれていないもんですから
細かい部分は忘れましたが(笑

どころか、もはや「失念している」という気すらありません。

しかし、言い訳ではないですが
本に書いてあることなどなら、聞かれてから調べるくらいでも全然構わないと思います。

むしろ、うろ覚えで適当なリアクションをして済ますことの方がよくありません。

これは聞いたこともない、なんとなくカクテルっぽい名前のオーダーを受けた時も同じです。

何千何万とあるカクテルの、今も尚生まれつつ、そして消えていくカクテルのそのすべてを覚えていくことなど
まったく徒労にして不毛です。

2~300くらいは常識レベルといいますか必須ですが、それ以外は
聞かれてから、調べるのでいいと思います。

ですけど、調べるならちゃんと、ね。

これは現在、あらゆる学問の世界でも顕著ですが、
過去、その当時確かだとされてきた事実が、現代になって検証され改められることが、昨今少なくありません。

そうした意味で、たとえ今正しいことでも、後々改められる可能性だってあるわけです。


真実というものは、実は普遍ではなく
常にアップデートされ続けるものなのかもしれません。(我ながらいいこといったな、今。笑


おっと
またいつもの様にややこしい方向に話がいきそうですので戻します。

「『ダイキリ』下さい」からですね。

そう、『ダイキリ』という名前を知っているということは
よーするに、そのお客様はすでに
「『ダイキリ』についてある程度知っている」と考えたほうがいいでしょう。

当り前っちゃあ当り前の話です。

そもそも『ダイキリ』という字面(じづら)を、普通
日本人が平均的な日常生活を送っている場合(←たいそうやな。笑
目にすることはありません。

この『ダイキリ』という名称は、
我々バーテンダーにとっては超当り前でも

~「バーテンダーとして真っ先に覚えるべき10のカクテル」というのがあれば、
(↑いいな、この響き、このタイトルで本書こうかな。笑)

私はそこに『ダイキリ』を入れます。~

普通の、ごく普通の人々はまったくといっていいほど知りません。

異論を挟む余地はありません。

我々は、良くも悪くも、非常に嗜好性の高い、ある意味とてもカルトな業界に住み
かつマニアックな方々を(←ここ笑えるところかな?苦笑)多くお招きしているので、
錯覚というか勘違いしがちですが。


なんなら街頭インタビューしてもいいでしょう。
(しませんけど。しても意味ないですけど。)

多分、大方は「ん?ダイリキ?お肉屋さんの?」てな感じです。


~その昔『100人に聞きました』なんて番組ありましたが(爆
それでいくと多分、3人くらいな気がします~

~さらにちょっと余談ですが
この番組、今からよくよく考えると、とんでもない気がするんですよね。
実際の話、たった100人の母数で一体何がわかるというのでしょうか?
そもそも、その100人を抽出する時点で、かなりの偏りが生じるはずなんですね。
ただこれは、ちょっと大人というか、クレバーにならないとわからない問題ですけどね。
しかし当時の大人はどう見てたんでしょうね。
横道すみません。~


むしろイマドキなら
『モヒート』の方が知られているくらいです。
断言できます。

なんせコンビニにありますからね。

ですから
そんな方々に、どっかの漫画本で覚えてきたような
とってつけたようなロマンチックな話などしても、意味がありません。

どころか内心
「この話、あの漫画に出てたよな」なんて思われるかもしれません。

かっこ悪いですね。苦笑

我々がそうしたオーダーに対し、求められるプレゼンテーションは
そんな蘊蓄(うんちく)などではありません。


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『ダイキリ(Daiquiri)』クラシック

2013-11-10 04:04:54 | 強め・さっぱり・やや甘め
お久しぶりです。
前回の投稿から、なんと1ヶ月も開いてしまいました。

このブログを長らくご愛読いただいている皆様には
随分とご心配おかけしているのではないかと勝手に思っていますが(笑

別段何があったというわけではなく
むしろ現場に忙殺されて書く暇がなかなか取れなかっただけのことです。

といいますか
前回の投稿までしばらく、ブログランキングで1位をキープしていたので
そこで微妙な達成感といいますか

ある種の「燃え尽き症候群」的なものがあったかもしれません。(ちっさ。笑


というのは冗談で
実は別件の、本来の著作の推敲にいそしんでいた、というのがホントのところであります。


Facebookの方には、その一部をイントロしておりますので
つながりのある方々は、すでに内容はご存知かと思いますが

内容をお知りになりたい方は、是非Facebookにご参加いただき
当店に「いいね」などいただければと(←宣伝。笑)存じます。


本ブログの方での公開は、今しばらくお待ち下さい。

といいますのも、何ぶん今回取り組んでおります著作は
非常に特許性を含む内容ですので、ネット上での公開は少々慎重にさせていただいております。

(Facebookはその点安心な部分がありますので)

ブログでは、様々な意味で、ある程度カタチになり次第公開させていただきますので
お楽しみに。


さて本日のお題は

(そういうことなので、かる~くいきます。)

『ダイキリ』。

折角の久しぶりの投稿で、“濃ゆい”内容をご期待の方には
「なあ~んだ、いまさらダイキリかよ」的なご意見も多々あろうかと存じます。

まあそんなこといわずに。

ちゃんと、いつも通り、引っ張りますから(笑

むしろ今取り組んでいる著作の、かなり本質的な部分に触れる内容になるはずです(多分

まずは軽くレシピからいきますね。


ラム
フレッシュライムジュース
砂糖またはシロップ

これらをガシガシにシェイクして冷たいカクテルグラスへ。

以上です。


・・


「おい、分量はどうした?」

などといったキツ~いリアクションが想像できます(笑

確かに
我ながらまったく、カクテル系ブログとは言い難い放置っぷりです。

ですがね

カクテルとはそういうものです。

こればっかりはそれ以上、なんともいうことができません。

きっちり分量を書いたところで、実際の話
その通り、作ってくれることをそもそも保証できません。

また
そうした中で生み出されるレシピの、いずれも
私には、それぞれが皆、本当に正しいのかどうか、判断つきかねるのです。


正しく言えば
「ご自由にどうぞ。」
といった感じでしょうか。


この『ダイキリ』というカクテルは
そうした部分でとてもフレキシブルです。


現実、このブログをご覧の方々はおそらく、いえ間違いなく
一般的なレシピはご存知なはずです(よね?)。

知らずにこうしたカクテル関連のブログに訪れるはず、ないですよね?



にも関わらず、よそさんのブログなどでは
いまだにといいますか、イマドキといいますか

ネット上のコピペどころか
カクテルブックの孫引きや丸写しみたいなのを平気で載せていたりします。

まったく、臆面もなく。(←ちょっと毒っけ。わははのは


そんなんで、嬉しいんですかね、実際
見てる方も、書いてる方も。

どこにでも書いてるでしょ、そんなの。

あるいはまた
それらしいエピソードなんかも添えたりされています。


しかし実際、そんなのを聞かされて
「カクテルの美味しさ」というものが



増すものなのでしょうか。




増す、と考える方には

残念ながら
ここから先の話は無用です。


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