『Purple Rain(パープル・レイン)』解説その2 2012-06-26 16:20:25 | クーラー 修正レシピ&現実的・実践的バーオペレーション まずコリンズグラスに、氷をたっぷり入れ、ステアし冷やす。(チルド) シェイカーに 続きは まもなく刊行の電子書籍版でお楽しみ下さい。 ↓応援よろしく カクテル ブログランキングへ
『Purple Rain(パープル・レイン)』解説 2012-06-23 00:34:23 | クーラー 前回のレシピには、少し修正が必要だと述べました。 プロの方の多くは この『Purple Rain(パープル・レイン)』のレシピを見て おやおや?と思われたと存じます。 え? 何も変に思わなかった? 「どこが?」って? ちょっとやり直さないといけませんね。 もしくはこのブログを 今後1年間、読み続けてください。(笑 では解説いたします。 ひとつには分量表記。 そこでは ソーダやブルーキュラソーなどを 1dash と書いてありましたが これは明らかな誤記です。 もともと 海外のカクテルデータベースには それぞれ splash と記載されています。 これは最近、ロングカクテルなどでしばしば用いられるようになった 現代的、実用的なレシピ表記のひとつですが 几帳面な(微笑)日本のカクテルセオリーにはそぐわないため 用いられていない度量衡ですので やむなく適当に記載したのでしょう。 もしくは、スペルもなんとなく似ていたからでしょうか(苦笑)。 我々の世界では 1dash とは、およそ 0.5ml もしくは 1ml のことです。 (本によって異なります) よって この『Purple Rain(パープル・レイン)』の場合ですと 現実 ブルーキュラソー1dash などでは 無論パープルの色合いになるはずもなく また ソーダの1dash など そもそも計量することも無意味ですし 実際、加えたところで まったく屁の突っ張り(お下劣失礼)にもなりません。 レシピを鵜呑みにしてはいけません。 スプラッシュとは 原義では、「水しぶき」を意味する 動詞だったり名詞だったり擬音語だったりします。 語のそもそもの説明をすると長くなるので ここでは平たく「バシャっと」とか「ぶしゅっと」とか そんなイメージで結構です。 ですから これを「何ml」などというのは 野暮といいますか無粋といいますか 非常に現実的ではありません。 カクテルのレシピにsplashとある場合は その材料なりを、「ぶしゅっ」と加える。 もしくは「ちょろりん」と加える。 それで結構です。 それでも、実際には何mlか知りたいと? 几帳面ですね(笑 素材によって、またはそのカクテルにとっての 「ぶしゅっと感」「ちょろりん感」そのものが異なるので、一概にはあてはまりませんが しいていえば、およそ 1tsp 以上 1/2 oz 以下、ぐらいの感覚でよろしいかと思います。 (こういったことは、カクテルブックやネット上には勿論載っていませんよ) しかしこの ソーダの場合は 「ぶしゅっ」とスプラッシュするのは 実は、結構現場レベルではしばしば用いられています。 バー・スラング的に、私達の一部の間では この ソーダをスプラッシュすることを、 「ちょいソ」なんていいます。 「ちょいとソーダ」で「ちょいソ」です。 わかりやすいでしょ。 使ってください。 「ちょいソ」 そういうのでいいんです。 本来、レシピというのは。 人気ブログランキング1位独走中。 ↓応援よろしく カクテル ブログランキングへ
『Purple Rain(パープル・レイン)』レシピ 2012-06-21 16:08:18 | クーラー 雨が続きます。 今日は こんなしとしと雨にぴったりのカクテルをご紹介しましょう。 その名も 『Purple Rain(パープル・レイン)』 ざっくりとネットに上げられていたレシピは ドライジン 45ml クランベリージュース 適量 ブルーキュラソー 1dash スイートアンドサワーミックス 1dash ソーダ 1dash コリンズグラスにビルド。 シンプルなのは悪くないんだけど 気持ちも、わからんでもないんだけど 海外のカクテルデータベース丸写しみたいで 微妙に、いやかなり修正が必要な気がします。 次回、画像とともに修正バージョンをご紹介いたします。 パープルレインといえば 我々世代には、全裸で白馬にまたがる姿も凛々しい(笑) 超シークレットシューズな(爆) あのプリンスの名曲を思い浮かべます。 本日の画像は「すみれ」。 すみれは英語だとバイオレットで パープルとは色も違うのですが 洋の東西問わず 雨は紫色なんですね。 その昔 大滝詠一さんも 壊れかけたワーゲンのボンネットに腰掛けて 雨はすみれ色だったと 歌っていましたから。 人気ブログランキング1位になりました。 さらなる応援は↓クリックよろしく カクテル ブログランキングへ
『Rabbit Eye(ラビット・アイ)』思いつき 2012-06-20 03:11:54 | クーラー 人参ジュース ビール 半々 以上。 ネーミングのインスピレーションは 無論、『レッドアイ』から。 あとは いわずもがな。 たまには こういう軽い遊びも バーには大事。 真面目に考えれば ブルーベリーの品種で同名のものがあるので なんかこう、それらしいものを作ってしまいがちですが、ね。 人気ブログランキング1位になりました。 さらなる応援は↓クリックよろしく カクテル ブログランキングへ
『Red Eye(レッド・アイ)』日本発祥 2012-06-18 02:00:29 | クーラー おなじみ『Red Eye(レッド・アイ)』 レシピはウルトラ簡単。 ビールとトマトジュースを半々。 以上。 できれば レモンを軽くひと絞り。 むわっと鬱陶しいこの時季に 出番の多いカクテルです。 ツボは いうまでもなく、ともかく、とりあえず なんせ、いずれもキンキンに冷えていること。 これ絶対中の絶対。 ぐいーっとあおって、喉の奥に「ずんっ」と鈍痛が走るくらいに冷たくないとダメ。 こいつを飲み干した後は まるで法隆寺の吽形(うんぎょう)なみの 何事かと疑われるくらいの苦悶の表情(笑)が、自然とにじみ出せればオヤジとして一人前。 昭和の時代 風呂上がりにはこいつを右手に 吹き出る汗もそのままに、左手は腰に、足は肩幅に仁王立ち 流し目でプロ野球など観ながら、一気にあおるのが、オヤジにのみ許された至福の時でした。 「アツはナツイね」などのオヤジギャグのひとつもおみまいすれば これまた最高の暑気払い。 昨日はオヤジの日 ということで。 冒頭、“おなじみ”としていますが、何を隠そう、実はこれ、れっきとした和製カクテル。 タイトルにもある通り、日本発祥のカクテルです。 このことは意外に、どころか全く知られていません。 私の自慢の、数十冊に及ぶ新旧の洋書カクテルブック蔵書群をひも解いても 『Red Eye』なる語は、一字たりとも出てきません。 全くです。 というのを私はもう何十年も言い続けているんですが このことも全く知られていませんね。 アメリカでは これは『Tom Boy』というカクテルになります。 トマトの Tom と Boy は、大人からすると幾分かの蔑みを含んでいるような。 こちらの方が ま、バーやカクテルを 純然と大人のたしなみと見れば 他意のないスマートなネーミングともいえます。 映画『カクテル』で紹介されたことになっていますが この時既に日本ではポピュラーでありました。 しかも劇中は、目に見立てた卵黄が入っていて、しかしこれは“あと付け”。 日本男児なら、生卵は 炊きたてご飯にかけるか、すき焼き用にお椀にとくのが何より。 過日、とあるビールメーカーから 『レッドアイ』なる商品がリリースされましたが 今までなかったのが不思議です。 人気ブログランキング1位目前です。 ↓ カクテル ブログランキングへ