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【香港:社会】法改正案でたばこ「マイルド」「ライト」表現ダメに…JTが抗議

2005-09-30 09:50:56 | 【香港:社会】
 香港の国会にあたる「立法會」では10月初旬に「2005年度喫煙(公衆衛生)修訂条項草案」を審議する。これによると、香港政府はたばこ製品のパッケージに「マイルド(mild)」とか、「ライト(light)」といった表現を禁止することになるらしい。これをうけ日本のJTは29日、遺憾を表明。この法改正案が立法会で成立すると、もともと存在した「マイルドセブン(Mild Seven)」という固有のブランド名も印刷できなくなり、大きな悪影響があると抗議する構え。

この草案は10月6日から立法会で審議される。この草案によると英語の「mild」、「light」、中国語の「醇」、「焦油含量低」など、「健康に影響が少なそう」な表現をする文字のパッケージ印刷を禁止し、市民がタバコを気軽に吸うことを防ごうというもの。
 JTの現地法人である「日煙國際(中國)有限公司」は、同社のブランドである「Mild Seven」は世界で最も売れているタバコ製品で目下ナンバー2であり、マルボロ(Marlboro)と一二を争う「ドル箱」。毎年全世界で36.5億箱が販売されているという。同社のアジア・パシフィック公共事務副主席:陳裕宗氏によると、認為,もしもこれら「ライト/マイルド/低タール」などの文字をパッケージに入れなければ、逆に消費者は知らずに高タール・ニコチンのタバコを買ってしまう危険性もあると指摘している。
 同氏はまた、「Mild Seven」は固有のブランド名であり、「マイルド」の部分を削るわけにはいかないので、このようなケースは除外するべきだとも主張。このブランドは1980年に香港で発売されて以来、すでに市民に広く知られた名称・商標であり、法改正が実施されようとも、JTとしてはマイルドセブンの名前を変えて印刷することはないときっぱり。そればかりか、法改正が成立したならば、法的手段で同社の利益保護を検討すると述べた。

政府の衛生福利及食物局スポークスマンは、個別のケースについてのコメントはしないものの、当局は今回の法改正は香港のミニ憲法である「基本法」と、商標条例違反にはあたらないことを確認していると発言した。



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