鬼ヅモ同好会第3支部・改「竹に雀」

鬼ヅモ同好会会員「めい」が気ままに旅して気ままにボヤきます。

北のウォール街・第2章~堺町通り

2017-09-10 | 街並み


2 0 1 6 年 9 月 2 1 日 ( 水 )

午 後 1 2 時 3 9 分

北 海 道 小 樽 市

北 の ウ ォ ー ル 街 を 歩 く





日本銀行旧小樽支店【小樽市指定文化財】から坂を下り、「北のウォール街」の中心ともいうべき交差点に戻ります。
交差点を曲がり、色内通りを堺町方向へ。



レトロな建物が建ち並び、観光客も多く行き交います。
最初に見えてきたのは、



旧名取高三郎商店【小樽市指定歴史的建造物・第7号】です。

明治39年(1906年)建築、木骨石造り。
山梨県出身の交差点を鋼鉄金物商・名取高三郎が明治37年の大火後に建てた店舗で、裏手に住宅や倉庫を連ねていました。
角地に建ち、西側と南側に開いた形で防火のための袖壁(うだつ)を設けています。
外壁には札幌軟石が使用されており、上部壁体を鉄柱で支える構造となっております。
(小樽市の案内看板より)




その次の建物は、旧百十三銀行小樽支店【小樽市指定歴史的建造物・第5号】。

明治41年(1908年)建築、木骨石造り。
旧百十三銀行の小樽支店は明治26年(1893年)に設置されましたが、業務拡大に応じて移転、建築されたのがこの建物です。
寄棟、瓦屋根で、角地に玄関を設け、上部にギリシア建築を連想させる装飾を配しているのが特徴です。
設計は池田増次郎で、外壁は石張りでしたが、その後煉瓦タイルを貼り、現在の姿となりました。


現在、旧名取商店は「大正硝子館」というガラス工芸の店舗に、旧百十三銀行は「小樽浪漫館」というアクセサリー店になっています。
そして2つの建物は、於古発(おこばち)という小さな川に隔てられています。



この日川を見下ろすと、産卵を迎えたサケが於古発川を遡上していました。
サケの遡上を見たのは初めてでしたが、まさか小樽の市街地の小川で見られるとは思いませんでした。


川を渡った先は、色内通りから堺町通りとなります。
堺町通り最初の建物・旧百十三銀行の先には、



旧金子元三郎商店【小樽市指定歴史的建造物・第34号】が建ちます。

明治20年(1887年)建築、木骨石造り。
明治・大正期に陸海物産、肥料販売及び海運業を営んでいました。
店主の金子元三郎は、明治32年(1899年)に初代小樽区長に就任し、その後衆議院議員に数回選出されるなど、小樽を代表する政財界人でした。
両袖にうだつを立て、2階正面の窓には漆喰塗りの開き窓が収まり、創建時の形態をよくとどめています。
(小樽市の案内看板より)


現在は「おたる瑠璃工房」というガラス工芸のお店になっています。
その隣り、「小樽オルゴール堂」の看板がかかっている建物、



岩永時計店【小樽市指定歴史的建造物・第8号】です。
この建物だけ「旧」の文字がついていませんね。

明治29年(1896年)建築、木骨石造り。
時計卸商・岩永新太郎の店舗として建てられ、店員で編成された楽団をもつハイカラな商店でした。
平成3年(1991年)の改修により正面2階のバルコニー、半円アーチ扉、手すりなどが修復され、ほぼ創建時の姿になりました。
瓦葺の屋根を飾る一対のしゃちほこは、商店では珍しい装飾です。
(小樽市の案内看板より)


この建物は、現在も続く岩永時計店が所有していて、「小樽オルゴール堂」を経営する株式会社オルゴール堂に貸し出されているそうです。



お隣り、「不老館」とあるいかにも歴史のありそうな建物・・・ですが、こちらは平成15年建築。
利尻昆布のお店のようで、こちらは歴史的建造物ではありません。



隣りはれっきとした歴史的建物、旧第百十三国立銀行小樽支店【小樽市指定歴史的建造物・第9号】です。
あれ? さっきの百十三銀行は何でしょう??

明治26年(1893年)建築、木骨石造り。
もとは百十三銀行小樽支店として建てられましたが、業務拡大に応じ明治41年(1908年)に移転しました。
その後木材貿易商の事務所や製茶会社の建物としても使用されました。
平屋建ての小規模な建物ですが、寄棟の瓦屋根に尖鋭の装飾をつけた和洋折衷の構成で、軒下に刻まれた分銅模様のレリーフが百十三銀行のシンボルです。
(小樽市の案内看板より)


現在は「海鳴楼」というオルゴールのお店になっています。
このあたりはハイカラな物を売っているお店が多いですねぇ。


通りを挟んだこちらの建物。



いかにも歴史のありそうな建物。
旧北海雑穀株式会社【小樽市指定歴史的建造物・第85号】の建物は、2000年代に復元工事がなされたもので、歴史的建造物には指定されていません。平成29年4月歴史的建造物に指定されました。
ちなみにこちらは「小樽硝子の灯・彩や」というお店になっています。



「彩や」に隣接するソフトクリームのお店。
「イタリアンカフェ 欧璃葡(オリーブ)」というそうです。
修学旅行のJKのみなさんもいらっしゃいますなぁ。
ここいらで私も一服しましょうかねぇ。



ソフトクリーム! うまい。

このときの時刻は午後1時半。
今朝札幌で果たせなかったことをすべく、これ以上堺町通りには進まずに引き返します。
JKのみなさんとはここでお別れ。



その途中、



「大正硝子館」にて、



わが御前への誕生日プレゼントを購入いたしました。






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