鬼ヅモ同好会第3支部・改「竹に雀」

鬼ヅモ同好会会員「めい」が気ままに旅して気ままにボヤきます。

北のウォール街・最終章~色内通り

2017-09-13 | 街並み


2 0 1 6 年 9 月 2 1 日 ( 水 )

午 後 1 時 3 9 分

北 海 道 小 樽 市

引 き 続 き 北 の ウ ォ ー ル 街 を 歩 く





堺町通りを引き返し、「北のウォール街」中心の交差点に戻りました。
このまま交差点を直進し、色内通りを歩いていきます。


交差点の一角を占める小樽郵便局の隣りに建つのは、



旧越中屋ホテル【小樽市指定歴史的建造物・第16号】です。

昭和6年(1931年)建築、鉄筋コンクリート造り。
越中屋は、明治30年代以降のイギリスの旅行案内書にも載っていた旅館で、この建物は外国人利用客のための別館でした。
正面から見る姿は、中央にある縦2列のベイウィンドウや両脇の丸窓と垂直の窓割りなどが特徴です。
また内部にちりばめられているステンドグラスに第一次大戦後のアール・デコ様式の影響が見られます。
(小樽市の案内看板より)


旧越中屋の向かいに建つのは、



旧三井銀行小樽支店【小樽市指定文化財】です。

昭和2年(1927年)建築、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造り。
正面の外壁に石積みの5つのアーチを連ね、軒に彫刻を施したルネサンス様式の建物です。
大正12年(1923年)の関東大震災後に耐震構造の指針となった当時最先端のSRC構造が用いられています。
平成13年に合併して三井住友銀行となり、翌年支店統合のため営業を終えました。
(小樽市の案内看板より)


銀行が撤退してからは、「白い恋人」石屋製菓、次いで「お、ねだん以上」のニトリが所有しています。
旅行当時は文化財指定がなされていませんでしたが、平成29年2月に文化財指定がなされました。


交差点をひとつ跨いで、

 

旧小樽商工会議所【小樽市指定歴史的建造物・第10号】。

昭和8年(1933年)建築、鉄筋コンクリート造り。
設計は土肥秀二、施工は萬組で、いずれも地元の手によるものです。
外装は石川県産千歳石で彫刻が施され、正面玄関には、土佐産の大理石が用いられています。
(小樽市の案内看板より)


現在商工会議所は小樽駅前に移転し、建物のみが残されています。


商工会議所から少々歩いたところ、



マンションの足元で存在感を示しているのは、旧塚本商店【小樽市指定歴史的建造物・第68号】です。

大正9年(1920年)建築、木骨鉄網コンクリート造り。
近江(滋賀県)出身の呉服太物商の店舗として建てられました。
小樽では、明治37年5月8日の大火で市街地を焼き尽くしたことから、防火構造の建物が普及しました。
この建物も防火のために外壁をコンクリートで塗り固め、出入口や窓を防火戸で覆う工夫を施しています。
(小樽市の案内看板より)


現在掲げられている看板は、「総合食品卸問屋 株式会社(市)後藤商店」というもの。
看板のとおり物産問屋の事務所なのかな~と当時は思っていましたが、中は小粋なカフェになっているそうです。
その隣りには、



旧梅屋商店が建ち並びます。
現在はアリババ・コレクションという会社が運営する「小樽硝子屋本舗」となっています。

明治39年(1906年)建築、木骨石造り。
梅屋は洋服の卸問屋で、呉服を扱う隣の塚本商店とは対抗関係にありました。
小樽の大火の2年後に完成し、防火に重きを置いた建物となっています。

(筆者が編集)

小樽駅小樽港を結ぶ中央通りまでもうすぐの所。



中央通りと色内通りの角に建つ旧第四十七銀行小樽支店【小樽市指定歴史的建造物・第25号】。
堂々とした姿とは裏腹に、この建物は木造なのだそうです。
また建築年も不明で、昭和初期の建物とだけわかっています。

2階建の小規模な銀行舎ですが、建築当初は、内部を吹き抜けとし、周囲に回廊が設けられていました。
正面に4本の大オーダー(円柱)を立て、壁面をタイル張りとする昭和初期の典型的な銀行スタイルで、創建時の姿をよく残しています。
(小樽市の案内看板より)



「北のウォール街」散策のラストは、中央通りを挟んで向こう側にある・・・



旧安田銀行小樽支店【小樽市指定歴史的建造物・第19号】です。

昭和5年(1930年)建築、鉄筋コンクリート造り。
ギリシアの建築様式をもった昭和初期の典型的な銀行建築であり、重量感あふれる円柱が特徴です。
中央通りの道路拡幅に伴い、平成13年に建物が斜め後方に曳き家され、同時に外観も修復されています。
(小樽市の案内看板より)




中央通りに戻ってきたところで、小樽散策はいったん中断します。



この日の朝は、



内風呂のないビジネスホテルからの出立となったために、寝汗ベトベト、ひげザラザラのまま街歩きをしていたのです。
当然ながら私もリサーチをしていて、



小樽駅に近いところにある「柳川湯」で、この旅最後の入浴をいたしました。

風呂上りに「オロナミンC」を飲み、小樽の街ブラを再開します。






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